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2005年2月16日

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携帯電話の進化

携帯電話にデジタルカメラ機能が付いたばかりには、こんなもの使うのかな?と少しだけ疑問に思ったものです。ところがいまではそれが標準になっている。携帯電話で写真を撮るのは別に珍しくない風景です。

この、携帯電話で写真を撮る、ということは、よく考えてみるとおかしな話で、電話は電話じゃないか、話せりゃいいじゃん、というどこかのCMみたいな感想もあるのですが、よく言われるように、携帯電話はもはや携帯電話ではないのかもしれません。考えてみると、僕も話すより会社のグループウェアでメールを確認すること、電車のなかでSNSを暇つぶしに見ることに使っている方が多い。じゃあ、携帯電話っていったい何なんだ、ということですが。

音楽を聴くことができる携帯電話も増えてきています。欧米で、ウォークマンブランドの携帯電話が発表されました。

■ソニーがウォークマン携帯、欧米に投入

ソニーグループの携帯電話会社で英ロンドンに本社を置くソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズは、ソニーの大ヒット商品でヘッドホンステレオの代名詞「ウォークマン」ブランドの音楽プレーヤー付き携帯電話機を、今夏までに欧米各国で順次販売する。

iPod人気ということもありますが、やはり「ウォークマン」のブランドは僕にとっては訴えるものが大きい。そして、携帯電話で音楽を聴く、という環境も整ってきているようです。

すでに、日本ではKDDIが携帯電話で音楽を1曲丸ごと聴けるサービス「着うたフル」を昨年11月に始め、すでに累計の楽曲ダウンロード数が200万件を超えるなど、携帯電話で音楽を楽しむユーザーが増えている。

これはハードウェアだけでなく、ソフトウェアのダウンロードサービスも関連することになります。そもそも携帯電話で音楽を楽しむことのスタートは着メロにあったかと思うのですが、音楽そのものを聴くという環境が追いついてきたようです。

ノキアとマイクロソフトの記事もありました。

■ノキアとマイクロソフト、携帯電話向けの音楽配信サービスで提携

Nokiaは現地時間14日、携帯電話とコンピュータの間で楽曲ファイルをスムーズにやりとりするための技術に関し、長年のライバルであるMicrosoftと長期契約を締結したと発表した。

音楽コンテンツが収入源として大きく期待されているようです。

携帯電話機メーカー各社は、電話端末にiPodのようなMP3プレイヤーの機能を追加しようとしているが、今回の提携発表はこうした傾向が加速していることの表れでもある。一方、携帯通信各社では、新しい収入源として音楽に注目するようになっている。たとえば、先ごろMotorolaは、iTunesソフトウェアを搭載した携帯電話端末を開発することで、Appleと契約を交わしている。こうした機能を搭載した携帯電話端末は、今年前半にも発売されるものと思われる。

気になるのはどんな音楽を聴いているのだろう、どんなひとが使っているんだろう、ということです。*1技術的にもビジネスとしても環境は整ってきている気がしますが、携帯電話が進化していくためには、コンテンツの面も充実することが必要ではないでしょうか。

*1:CNETの記事ばかりですが、iPodに関しては、以下のような記事もありました。「iPodを買っているのは誰だ--米調査」http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000047674,20080710,00.htm インターネット利用者の方がインターネットを利用しない人に比べて4倍もMP3プレイヤーを所有している確率が高い、男性は女性に比べてデジタル音楽プレイヤーの所有率が50%も高い、というところが面白いと思いました。

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2005年2月15日

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オポチュニティ・ランドスケープ

技術×マーケティング×マネジメントというキーワードで本を読んでいるのですが、いまメインで読んでいるのは「科学経営のための実践的MOT」という本です。*1

4822244296科学経営のための実践的MOT-技術主導型企業からイノベーション主導型企業へ
亀岡 秋男
日経BP社 2005-01-27

by G-Tools

難しいわけではないのですが、ぴんとこない文章なので、いまひとつ読み進めていなかったのですが、今日の朝、オポチュニティ・ランドスケープ(OL)、技術カレンダー、技術ロードマップのところに至って、がぜん面白くなってきました。

というのは、これは企業の戦略やコンピタンスを「俯瞰して」考えるためのツールなんですよね。はてなの日記では、最初の頃に書いていたのですが、この俯瞰する考え方というのが、僕にとってはひとつのテーマでもありました。

また、カタログやパンフレットの体系を考えるための提案書として、円形の同心円で、中心に近い方から3層に分けてコミュニケーションツールを配置したシートを作ったことがあるのですが、これに似たチャートがこの本に載っていました。

それから、現在、自社の部門の業務案内を制作しているのですが、こちらにもIT業界の年表のようなものを掲載しようとしています。それが技術ロードマップという考え方にも、ぴったり合っている。

まだ読んでいる途中なので何ともいえませんが、この技術や戦略を可視化する手法について、もう少し学んでみたい気がします。

*1:全然関係ないのですが、はてなの管理ツールがリニューアルしたんですね。洗練されていていい感じです。

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2005年2月14日

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マネジメントゲーム

何かと話題の多いライブドアですが、先週ニッポン放送株の買い付けを発表して注目を浴びました。

■ライブドア、放送業界へ命をかけて進出--ニッポン放送株35%取得

野球業界、放送業界と、手当たり次第に手を出している印象です。ニッポン放送株を取得する意図がわからない、話題づくりのためじゃないのか、というさまざまな批判や憶測もありますが、なかなかのやんちゃぶりな気がします。

とはいえ、TOBによりニッポン放送を子会社化しようとしていたフジテレビとしては面白くない話で、ライブドアのバッシングもはじまっているようです。ちょっと子供の喧嘩みたいですが、堀江氏が出演している番組を中止にしたとか。

■フジテレビがTOB条件を変更--出版へも参入のライブドアは「ありえねー」

フジテレビは今回の報復とも受け取られかねない行動にも出ている。ライブドアの社長兼CEOである堀江貴文氏がレギュラーを務めるバラエティー番組について、2月13日分の放送を「編成上の都合」により休止した。

この報復に対して、堀江氏はブログで批判。

これに対して堀江氏は、自身のブログ「社長日記」で次のように書き記している。「ちなみに、日曜日の私がレギュラー出演している、平成教育2005予備校は中止にされてしまったようだ。うーん、凄いことやるなあ。そんなのってあり?ありえねーとか思ってしまった。視聴率取れると思うんだけどなあ」と批判し、「他局が激しく報道しているのに、フジテレビではほとんど報道されなかったらしいし。これじゃあ政治家に番組内容を歪曲されてしまう、某国営放送と同じじゃないのか。まさかとは思ったが残念である。資本力にあまり影響されるべきではない、報道やら番組構成やらを自ら歪曲してはいけないだろう」と続けている。

確かに某国営放送も批判されている渦中だけに、このやり方はいかがなものかと思いました。

とはいえ、CNETの記事ではじめて知ったのですが、ライブドアは出版にも進出しようとしている。多角経営といえばそうですが、やりすぎな気もします。

また、同社はラジオやテレビメディアに続いて出版界への本格進出も狙う。2月10日に同社は、子会社の幻冬舎ルネッサンスと共同出資して「ライブドアパブリッシング」を2月中に設立すると発表した。新会社は、ブログを始めとするインターネットコンテンツの紙媒体化を核として、ライブドア・レーベルによる出版物の企画から制作、書店流通事業までを展開していく。

失礼かもしれませんが、なんとなく堀江氏の行動と一連の業界への波紋は、マンガっぽいと思いました。あるいはゲームでしょうか。誰もが一度遊んだことがあると思うのですが「人生ゲーム」というボードゲームみたいな感じです。あるいはシムなんとかみたいなバーチャルなシミュレーション。資産が豊かになると、とりあえずなんでも買っていく。どうもリアルな感じがしない。

ところで、ライブドア以外の記事に目を通すと、アマゾンがブログを運営する企業に投資するというニュースがありました。

■アマゾンが、ブログサイト「43 Things」に投資

mazonによる今回の投資は、同社がブログに関心を持っていることの表れでもある。ブログはインターネットユーザーの間で大人気を博している。Eコマースサイトの経営幹部もブログに注目しており、今後ますます多くのブロガーがお気に入りの製品やオンラインショップをブログで紹介するようになり、オンライン店舗へのトラフィックが増加すると予測する。<

僕はといえば、本日提出の報告書を書き上げてほっとしているところですが、RSSの記事として配信されるさまざまなマネジメントゲームを眺めていると、面白そうだなという気がします。プレイヤーになったら、もっと面白いのかもしれませんけどね。

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2005年2月10日

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ファッションとしてのモバイル

携帯電話についての仕事にも若干関わっているのですが、最近では着せ替えができる機種やデザインに凝った機種など、電話やメールなどという機能的なものだけでなく、持つ楽しみを訴求するものが多くなりました。

そこで、おちまさと氏がファッションアイテムとしての携帯電話をプロデュースするプロジェクトを発足したとのこと。

■通信機器からファッションアイテム--NTTドコモとおちまさと氏ら、新プロジェクト発表

ところで、おちまさと氏といえばバラエティ番組の企画やプロデュースを手がけていて、雑誌でも企画関連の記事を連載していました。どんなもんだろう、と思って1冊企画の本を買ってみたのですが、いまひとつだった。おちまさと氏の書いた本としては、業界の困ったひと、困ったフレーズなどをまとめた本がめちゃめちゃ面白かった。会社の先輩(もう退社されましたが)から借りたのですが、タイトルを忘れてしまい、サイトで検索しても見つかりません。

さて、そのおちまさと氏のプロデュースする携帯電話です。

バラエティー番組の企画・プロデュースで知られるおちまさと氏をエグゼクティブプロデューサーに迎え、著名アーティストによるFOMA P901i向けのカスタムジャケットと、オリジナルのロゴが入ったFOMA P901i、Tシャツなどを2月11日より発売する。

「ダットエムオー」というプロジェクトで展開するようですが、ダットエムオーは"DoCoMo"のアルファベットから"oCo"(Co2/空気)を抜いたことを表現した造語とのこと。ちょっと無理がある気も。。。

表参道に店舗「ダットエムオー」を開くほか、インターネットで販売。アーティストによるカスタムジャケットや、ストラップも制作するようです。

カスタムジャケットは、mastermind JAPANの本間正章氏、erikonail*の黒崎えり子氏など10代~20代前半に絶大な人気を誇る5名のアーティストがデザインを手掛ける。 さらに、「ヒルトンホテル」のオーナー令嬢で知られるニッキーヒルトンなどの著名人によるデザインも予定しているとのことだ。

以下のようにも書かれています。

「これまでの端末はターゲットが漠然としていた。(10代~20代前半の)ファッションの指向性が高い人に向けて発信したらどうなるか見てみたい」(NTTドコモ マーケティング部 ビジネス開発担当課長 西村氏)としており、若年齢層のユーザーを拡大したい考えを明らかにした。

確かに携帯電話といえばもう一般化しているので、特定のユーザーなどに向けた機種によって市場を活性化する必要があるのかもしれません。

表参道に店舗、ということですが、KDDIは原宿に「DESIGNING STUDIO」をオープンします

■KDDIの「DESIGNING STUDIO」、3月4日原宿オープン

ユーザーとの対話、交流を志向した施設をオープン。定期的にトークショー、音楽ライブ、芸能プロ「オスカープロモーション」の女性タレントを起用したイベントを開催する。

こちらは文化的な施設ということですが、ファッションとしての携帯電話などをはじめとして、原宿・表参道が新しい若者文化の発信拠点になるのでしょうか。ココロだけは若者ですが、もう若者とは呼べない自分としては、オトナの携帯電話、というものにも期待するのですが。

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2005年2月 9日

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検索というサービスの広がり

検索というキーワードから、サーチエンジンを展開する企業では、サイトの検索だけでなくファイル検索などドメインを広げている印象がありますが、米Googleでは「Google Maps」のベータ版を公開したようです。

■米Google、新たな地域検索サービス「Google Maps」のベータ版開設

特定の場所を検索すると該当カ所に風船のようなマークが現れ、それをクリックすると、名称、電話番号、住所などがバルーン表示される。また、起点住所と終点住所を入力して、両区間の道順を検索することもできる。

表示されるのが「?」マークではなくてよかったと思いますが、バルーン自体も特許などはなかったのでしょうか。ちょっと心配です。

とはいえ、カーナビ的な応用も考えられるし、やはりインターネットで検索するものとして、地図、電車の乗り換えなどは結構頻繁に使う気がします。

検索市場の競争は依然高まっており、Google社のほか、米Yahoo!や米Microsoftも新サービスに取り組んでいる。最近では、米Amazon.comの子会社A9.comは、地域の企業を検索するための新サービス「A9.com Yellow Pages」を発表している。検索した企業の関連情報や地図とともに、通りから見た写真などを閲覧できる。「ユーザーが地域の通りをバーチャルで歩き回り、企業とその周辺を眺められるまったく新しい手段を提供する」(A9.com社)

電話などで会社の場所を伝えるときにも、言葉ではなくて映像で教えることができるようになるかもしれませんね。「検索」と近い言葉に「ナビゲーション」がありますが、ただ求めるキーワードに該当するものを示すだけではなく、よりよい情報へと導く、ということから別のビジネスも考えられます。

たとえばよく言われることですが、運送業で、荷物を運ぶのではなく便利を提供しているんだ、というキーワードで事業ドメインをとらえなおしたときに、便利を提供するビジネスとして配送以外の領域にも進出することができます。検索についてもその利便性を考えることで、さらにビジネスを広げることができるかもしれません。

ところで、昨日はビールス性の胃腸炎にやられて、吐き気と38度の熱で起き上がれませんでした。子供を日曜日に病院に連れて行ったときにうつされたようですが、インターネットでビールス性胃腸炎についてあれこれ調べました。しかし、なかなか求めている情報を得られないものです。医療の分野でも、もっとネットワークによるサービスが広がってくれるといいのですが。

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