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2007年12月30日

備忘録―music12月。

ブログの更新頻度が落ちております。日記というか週記になりそうな感じですが、とにかく忙しくて。

ただ、忙しさのメリットは2つありますね。ひとつめは、時間がないのでお金を使わなくなること。本屋とかCDショップとか立ち寄っている暇もないので、出て行くものが少なくなります。ふたつめは、痩せること。ダイエットになる。ハードに仕事をすると、昼飯とっている時間もなく行動するので、痩せる。しかしながらコンビ二弁当ばっかりだったり、ストレスのあまりに暴飲暴食に走ることもあるので、結局のところリバウンドするかも(泣)。

という状況ですが、感性の補充をすべくCDや本を購入。

本に関しては、仕事納めの日、会社で隣りの同僚さんがものすごい勢いで机の上をきれいにしていて、ぴっかぴかになっていました。で、一段落したところで「お休みに読みたいんですが、なんかいい本ないですかね」と訊かれたのでした。そこで、うっと詰まった。最近本を読んでいない。

なので、「随分前に読んだんだけど、佐藤可士和 さんの超整理術とかいいんじゃないかな」と言ったところ、鞄から取り出して「いま読んでいるところなんですよ!」とのこと。ああ、それで机の上をきれいにしたのかー。わかりやすい(笑)

しかしながら、本とか音楽を吸収していない自分に気付き、これは何とかしなきゃな、と思ったのでした。忙しいから本を読まない、忙しいから音楽を聴かない、忙しいから勉強をしない、忙しいから子供と遊べない・・・という、言い訳をするのは簡単です。でも、相反する状況を同時に成立させようとするときに創造性が発揮されるもので、忙しいけど本を読む、忙しいけど音楽を聴く、忙しいけど勉強する、忙しいけど子供と遊ぶ・・・というためにはどうしたらいいか。ちょっと考えてみようと思いました。

まずは音楽なのですが、久し振りにCDショップへ。おお、新鮮だ。帰ってきたよう!という感じでした。そんなことショップで叫ばれても困ると思いますが(苦笑)。

今月、購入したのは次の3枚です。

まずは日本のインディーズアーティストでavengers in sci-fi。

avenger strikes backavenger strikes back
avengers in sci-fi 木幡太郎


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これ、結構好みです。ポストロックなんだけど、エレクトロニカの匂いがする。なんと、ギターのエフェクターをめちゃめちゃつなぎまくって、アナログでエフェクトの音を作っている。かっこいいです。YouTubeから映像を。

おお3ピースだ。しかも、ベース弾きながらボーカルだ。こういう甘ったるくて、ちょっと優しくてざらついたボーカルが好きです。コーラスも気持ちいい。ドラムの張りのある音もいい。1st. mini albumのバージョンも。

bounce.comの昨年8月のインタビューを読むと、メロディック・パンクからアンダーワールドなどを経由して辿りついた音のようですね。以下、引用します。

もともとHi-STANDARDなど〈AIR JAM〉周辺のメロディック・パンクにハマり、そこからアンダーワールドなどのダンス&ロックを経て現在のスタイルに辿り着いたという、根っからの現場主義バンド。足元にズラリと並ぶ「公称20個(笑)」(コハタ)というエフェクターが大活躍する、あくまで人力主体のライヴの熱さ&激しさが、CDの中身としっかりシンクロしているのもいい。

アルバムのなかではヴォコーダーなども使われていて、デジタルの無機質さとアナログの激しさが融合した心地よさを感じます。2曲目のアルバムタイトルでもあるavenger stlikes backが、とにかくいいです。以下、myspaceで聴くことができます。ついでにオフィシャルサイトも。

■myspace
http://www.myspace.com/avengersinscifi

■オフィシャルサイト
http://www.shonanfujisawa.com/~avge/

あまりぼくは邦楽のアーティストのフロアに行かないのですが、avengers in sci-fiを手にぶら下げつつ、キリンジの7回連続シングルが置かれている場所で発見したのが、続く2枚目のこれ。

フル・サークルフル・サークル
ロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ


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うわー。ロジャニコではないですか!!!

ロジャー・二コルス&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズは、社会人バンド時代にバンドの先輩から教えてもらったのですが、ネオアコもしくは渋谷系のひとたちにはバイブル的なアルバムを残したアーティストです。彼等の1stアルバムはソフトロックの名盤中の名盤で、フリッパーズ・ギターなんかも下敷きにしているようです。これなんですけど。

コンプリート・ロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズコンプリート・ロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ
ロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ ロジャー・ニコルズ ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ


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ぼくは1枚目のアルバムのなかでは「Love So Fine」が好きなのですが、どこかの誰かがレコードをかけている映像をYouTubeから(笑)

な、なんとその彼等の40年振りの2ndアルバムとのこと。確かその間にアレンジをし直した非常にイージーリスニング的なアルバムがあった気もしますが、1枚目を出したのは1960年代ですよ。なんという息の長さ(泣)。実は、ロジャー・二コルスはカーペンターズの「雨の日と月曜日は」などの楽曲を作っている偉大なポップスのソングライターさんです。

どきどきしつつ、新しいイマ風の音になっていたら嫌だなあと思って1曲目を試聴したところ、サビの部分で思わず涙が(泣)ああ、ぜんぜん変わっていない、このひとたち(号泣)。もうこれ全部聴かなくていいからくださいっ!!という感じでピックアップ。

キリンジが好きなひとにはきっとはまると思います。やさしい曲の印象が似ている。だから店頭でキリンジのシングルと一緒に置かれていたんですね。マーケティング用語的に言うと、クロスセル(関連性のあるものを購入させる)なのですが、見事にショップの思惑にのってしまいました。ちなみに、好きなアーティストの次のアルバムを買わせるのは、マーケティング用語的ではアップセルでしょうかね。

そして最後はロッキンオンをはじめとして、いまあらゆる雑誌で取り上げられている2007年のベストアルバムであるこれ。

イン・レインボウズイン・レインボウズ
レディオヘッド


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やっぱりすごい。新しい。第一印象では、ちょっとトム・ヨークの繊細すぎるファルセットがどうかな、とも思ったのですが、なんだろう、サイケデリックな感じがして音の粒立ちが美しい。ギターの音もディストーションの効いた音から、アンプに直にプラグを差し込んだような音まであり、ドラムも打ち込みから生まであって、さすがに「虹」とアルバムタイトルに銘打つだけあって多彩です。これは時代を超えて残る名盤なのかもしれないなーと思いました。凄みがある。ロック的な何かを揺さぶられる音があります。神ががり的でもある。

と、久し振りに音楽について語ると止まらなくなっちゃいそうですが、本はこれを買いました。

変人力―人と組織を動かす次世代型リーダーの条件変人力―人と組織を動かす次世代型リーダーの条件
樋口 泰行


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そんなわけで仕事は依然として納まりがたいのですが、時間を作っていろんなことを楽しみたいと思っています。人生は長いようで短い。楽しまなくっちゃ。

投稿者 birdwing 日時: 11:01 | | トラックバック

2007年12月24日

ひかりの花束。

やみ を
おそれなくてもいいよ。
闇、病み、そして止み。

てらしてあげたい。
きみがあるく
その未来(さき)を。

とおいばしょで
くらす きみのために。

トウキョーから夜の
しじまをこえて。

ひかり
の、花束を。


Shinjuku
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Omotesando
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Marunouchi
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Merry Christmas.

投稿者 birdwing 日時: 23:59 | | トラックバック

2007年12月16日

タボーにおけるタブー、あるいは理想。

センセイが走る師走も大詰めですが、公私ともにあまりにも忙しい。プライベートが忙しいのは楽しいから問題ないのですが、日曜日に会社で仕事したり午前中へたばって午後から深夜まで働いていたりするので、疲労も蓄積されつつあり、今日が何曜日かもわからない状態になってまいりました。走れません(泣)。

とはいえ、体力はないし身体は強いとはいえないけれど、基本的にぼくは頑丈に生まれてきたようで、あんまり大きな病気をしたり入院することはないようです。親父とおふくろに感謝。しかしながら、そう思っているといつか、すとん、と不調に見舞われそうで怖いですね。精神的にも、どちらかというとふらふら揺れ動いたり、繊細に傷付いてしまう性格なのですが(苦笑)、その実、倒れてもただでは起きないというか立ち直る雑草のような人間かもしれない。これもまた、まあいいか、と油断していると取り返しのないダメージを受けそうで怖いのですが。

思えば何度かブログを消滅させましたが、いまもこうして書き続けています。継続は力、というステレオタイプな言葉で括ってしまうとどうかとも思うのですが、ぼくのひとつの核となりそうな気がしています。

そこで考えたのですが、表面的にはまったく違うものになってしまっていても、長期的に続ける何かがあるといいかもしれませんね。どういうことかというと、例えば少年時には絵を書くのが好きだった、けれどもその絵が動くといいな、と思い始めて映像系の仕事に就いた、というようなことです。

絵を描く→映像制作は、クリエイティブという軸でつながっているのでわかりやすいけれど、小説を書くことが好きだった文学青年が時を経ていまは会社を起こしている、というのでもいい。つまり小説というドラマを創造することを、社会においてダイナミックに変化する会社というドラマを生み出すものに進化させている、ということです。「小説を書く」ということに拘ると小説家という職業しかみえないけれど、「表現する」とその意義の範囲を広めると可能性は広がります。

小説家の石田衣良さんも、広告代理店を経てフリーター時代に考えていたことは、会社を起こすか小説を書くか、ということだったようです。前者は長期的な目標で、後者は短期的な目標として自分のライフスタイルのなかにプロットしていたらしい。

先日、床屋でアタマを茶色くしながら読んでいた雑誌に、数々のヒットをとばしたドラマの原作者のインタビューが掲載されていたのですが(何という雑誌で誰だったのか忘れた)、その方は、とにかくマスコミに拘りマスコミ業界に就職するために留年して準備したそうです。そういう頑なな生き方もあり、だと思います。生涯をかけて本気で思い続ければ、きっと何かを成せるはず。

けれども、もう少しゆるく考えて、直面する運命をフレキシブルに吸収したり、リリース(手放す)したり、そんな生き方もありではないでしょうか。やわらかい生き方かもしれない。社会に合わせて適合し、進化する生き方というか。

恐竜が絶滅してしまったのは、あまりにも巨大になりすぎたせいでしょう。環境の変化に付いていけなかった。変化をキャッチし、フレキシブルに対応できるフットワークがあれば、大きな幸せはないかもしれないけれど、小さな幸せを積み重ねていくこともできる。瞬間風速として、でかい振幅の幸せはなくても、でっぱったり凹んだりの連続のなかで、結果としてちょっとだけプラスになっていれば、それが幸福なのかもしれません。株みたいですけどね。

忙しいときには見失いがちになるのですが、こういうときこそ、どういう生き方をすべきかということを考えておきたいものだ、と思っています。

就活を頑張ってる学生さんたちは自己分析をされているかと思うのだけれど、内定もらえば自己分析はおしまい、ということはなくて、会社(社会)のなかでも自己分析は必要になる。年齢に合わせて軌道修正も必要になります。さらに学校を卒業してからの勉強は結構大事ではないでしょうか。資格取得はもちろん、結婚生活や子供とのやりとりからも学ぶことが多いです。本に書かれていること、テストがあることだけが勉強ではない。学校というしばりのない学校が、社会なのかもしれない。

と、いうことを脈絡なく考えつつ、タボーな時期にへこたれないように、自分に喝を入れるための10か条を考えてみました。やってはいけないこと(タブー)も含まれているのですが、どちらかといえば前向きな能動態を多くしたつもりです。

01)楽観的であること!
02)空元気でもいいから活力を!
03)他者(個人・所属する法人含む)を批判してストレス解消しない!
04)自己(個人・所属する法人含む)を過剰に自慢して発散しない!
05)ひとりの時間を作る、楽しむ
06)みんなと過ごせる時間を徹底的に楽しむ
07)過去よりも未来に目を向ける
08)よいもの(ひと、芸術、製品など)に触れる
09)不健全なものはちょこっとなら許せるが、依存しない!
10)何よりも身体が資本!

頑張ろうね、自分。そしてこのブログを読んでいただいているひとたち。背筋をしゃんと伸ばして生きてみますか。

投稿者 birdwing 日時: 12:37 | | トラックバック

2007年12月 9日

すごい技術。

BRUTUSのギター特集をちょっと前のエントリで取り上げたのですが、伝統的なものよりもどこか先進的なもの、どこか変わったものに惹かれてしまうわたくし(苦笑)。健康的ではなく不健全な何かに引き寄せられる傾向もあり、ちょっとした変人であります。

そんなわけでBRUTUSの記事のなかで、ん?と思ったのは、ジミ・ヘンドリックスのようなメジャーなアーティストではなく、エリック・モングレインというギタリストのラップタッピングという奏法でした。超絶ギターテクと紹介されている割には、坊主頭でアコギを変な形に弾いている写真で、いったいこれは何だろう?と。

そこでYouTubeで検索してみたのですが・・・。

■AirTap!

す、すげー!!ななな、なんですかこれ?

すみません、趣味のDTMで打ち込みで音楽を作っているのですが、負けた(泣)と思いました。これはギター奏法のイノベーションかもしれない。胴の部分を叩いてパーカッシブな音を出す奏法は知っていたのですが、これは弦もチョッパーみたいに叩いている。ギターなんだけど、ギターじゃないみたいだ。うわー。

驚いたのでもう一本。

■PercusienFa

う、美しい(ためいき)。どういう発想をすればこういう音楽ができるのでしょう。いや、きっと思考とか発想じゃないですね。感覚的に音を叩き出している。天才だ・・・。

ところで、演奏の技術ではなくて、ギター本体の技術としてすごい(のか?)と思っていたのが、ギブソンのロボットギターです。

だいたいギターを持っていて面倒なのはチューニングで、弾いているたびに弦が緩んで音が低くなったりするものですが、このロボットギターは自分でチューニングする。まずはCNET Japanのフォトレポート:チューニングはお任せ--ギブソンの「Robot Guitar」から引用します。

ギターメーカーのGibson USAは、自動チューニング機能を備えたエレキギター「Gibson Robot Guitar」を米国時間12月7日に発売すると発表した。これに対し、ギタープレーヤーたちは、1998年発売の自動チューニングシステム「The Performer」に関する記事をCNET News.comが2006年に取り上げた時と同じ反応を示した。一部のプレーヤーは、ギターのチューニングを自分の耳ではなく機械に頼るという発想に抵抗を示すが、一方で、手頃な価格であればそのような技術を歓迎するという声もある。
絶対音感があれば、チューニングなんて問題ないでしょうね。どんなものかよくわからなかったのですが、engadget japanの記事からYouTubeの動画をみてびっくり。これです。

■Gibson Robot Guitar

どっひゃー。ペグ(弦を巻く部分)が自動的に回転してる。そういう仕組みだったのか。うーむ、どうなんでしょうね。初心者向けのギターには便利な気がします。しかし、めんどくせーなーと思いながらも、チューニングする時間が結構癒されるものじゃないかと思いますけどね。便利ばかりを追求する世界はいかがなものだろう。

あまりの技術の進歩にひるんでしまったのですが、engadget japanの記事でロボットギターとは関係なしに和んでしまったのが、ドラえもん型ギターでした(笑)。71,400円(税込)で、専用ソフトーケース付属 。スピーカーも付いているようです。著作権などあるかと思うので、以下リンクからどうぞ。

■ESP Guitar
http://www.espguitars.co.jp/doraemon/index.html

ちょっとかわいいなと思ったのがピックコレクション。これはギター弾けなくてもほしい。

ESP ドラえもんピックコレクション
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ドラえもんピックで和んでしまったのですが、それにしてもテクニック&テクノロジーに圧倒されました。ふー。進化しているのはネットだけではないですね。21世紀だもんね。

投稿者 birdwing 日時: 00:00 | | トラックバック

2007年12月 7日

映像で何ができるか。

エレクトロニカ系のアーティストに多いと思うのですが、最近ではライブなどで映像をスクリーンに投影する演出ってありますよね。VJのような演出家が、音楽に合わせてリアルタイムで映像を創り出す。その音楽と映像のコラボレーションが立体的なイメージを生むわけです。

手持ちのDVDでは坂本龍一さんとalva notoの「insen live」がありますが、これはalva notoがラップトップで映像をクリエイトしている。幾何学的な図形の明滅が印象的です。ただ、なんとなくのめり込んでみていると、洗脳されたような気分になってくるので注意。デジタル技術の進歩によって、ライブではなくてもプロモーションビデオなどの映像も凝ったものが増えています。

いろいろと探してみたのですがinsen liveの映像がなかったので、YouTubeからAlva Noto + Ryuichi Sakamotoの「Moon」。自然の風景をただ流していくだけですが、こういう映像がかなり好みだったりします。映像詩という感じでしょうか。しかしこれ、正式なものなのでしょうか。ちょっとわかりませんが。

■Alva Noto + Ryuichi Sakamoto - Moon

数年前から自分の感性を強化しようと思って、本×音楽×映画を集中的に摂取するように心がけています。昨年は、年間で本100冊と映画100本!などと意気込んでいました。テキスト×音×映像というインプットを鍛えるために、自分で自分に課した目標です。

それをやったからといって仕事に使えるとか、人間的に他人と差をつけようとか、そんなことは思っていなくて、まあ結局は自分の楽しみが増える、ということですかね(笑)逆に、途方もない時間と労力の無駄遣いでもある(それが贅沢といえば贅沢でもある)。でも、インプットがなければアウトプットができないと思うし、ただ鑑賞したままでおしまいではなくて、ブログでレビューなどすることによって、かなり表現力が鍛えられた気がします。

しかしながら、そんな風に映像などに関心を持っていると、どういうわけか自分の引力によって仕事の方をひきつけてしまうようで、いまちょこっとだけ映像の制作の仕事をしています。大変だけど、これが結構楽しい。

もちろん大人数で撮影などするのですが、やはり機材の進化というのは大きい気がしました。ぼくが知っているコンテ(試作段階でラフに描いたもの)は、手書きの鉛筆画で場面ごとに説明するものでしたが、ぱぱっと映像でコンテを作ってしまうこともできるようで、すごいなーと感心。

考えてみると、子供たちの運動会などで親たちはビデオを回している。ホームビデオではあるけれども、ちょっとした監督と言えなくもない。どういう演出にすればわが子の頑張っている姿をかっこよく記録できるかということに集中して、撮影する場所を移動したり、アングルを考えることも多い。

さらにぼくは使っていませんが、最近では携帯電話で映像も撮影できる。うちの長男はこれで、弟のおちゃらけな踊りを撮影してうひゃうひゃ爆笑していたりしますが、鑑賞という受身の部分ではなく、撮影という能動的(あるいは創造的)な部分においても、映像は身近になってきているのかもしれませんね。

と、そんなことを考えていたら、7日~9日まで、東京藝術大学によるポケット・フィルムフェスティバルというイベントが行われているんですね。

■ポケットフィルム・フェスティバル
http://www.pocketfilms.jp/ja/

もともとはフランスで3年前に開催されたようで、2007年のフランスの受賞作品も公開されています。

受賞作品の「Reverse Love」は、なんとなくかわいいフランス人の女の子が街を歩いていく映像で、なんだこれ歩いているだけじゃん、と思ったのですがよく観ると・・・。3分だけの映像なのでいろんな内容を詰め込むことはできなくて、逆にこれぐらいのシンプルな驚きを提示する映像のほうがよいのかもしれません。

ところで、ぼくも趣味で作っているDTMの音楽に映像をつけたいと昔から思っていて、映像編集は難しいのでデジタルカメラで撮影した写真をスライドショー的に組み合わせて、OSがウィンドウズなら誰でも付属しているムービーメーカーというアプリケーションで動画を作ったことがあります。

いまこのブログのメインのページに貼り付けているJuke Boxにも入れた「Edge of the blue」という曲の映像版です。最近テレビでも、わざわざ喋り言葉にテロップを付けたりするじゃないですか。さらにそれが進化したのがニコニコ動画のような映像に勝手にコメントを入れるスタイルだと思うのですが、ぼくは映像とはまったく独立した詩を日本語で挿入することによって、何か面白い世界ができるのではないか、と考えました。

うーむ。まだまだかな。えーあらためて観ると、こっぱずかしいな、これは(苦笑)。変な汗が出ます。

というか、シロウトでもこのレベルのものが簡単にできてしまう時代です。きっと子供のビデオを完璧なぐらいに編集しちゃうおとーさんなどいるんでしょうね。と、書いていてやっちゃいそうな自分が怖い(笑)PCの前から離れられなくなりそうなので、ほどほどにしておきます。

投稿者 birdwing 日時: 00:00 | | トラックバック

2007年12月 6日

楽器の美、ギター愛。

書店を徘徊して、たまに特集が面白いと購入するBRUTUS。前回の映画特集は買いそびれてしまったのですが、今回は「ギター愛」というGuitar特集なので買ってしまいました。

BRUTUS (ブルータス) 2007年 12/15号 [雑誌]BRUTUS (ブルータス) 2007年 12/15号 [雑誌]


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しかしながら、よく考えてみるとぼくには特に贔屓なギタリストがいない。リッケン・バッカーのギターには憧れがあったのですが(とにかくかっこいいと思った)、ではビートルズのジョン・レノンやジョージ・ハリスンをギタリストとして羨望していたかというとそんなことはない。

ずいぶん後になって、ロディ・フレイムがTakamineのギター弾いているのをライブでみてかっこいいなあと思ったのですが、やっぱりギタリストじゃないし。そういえば、学生時代には癒し気分でゴンチチ聴いてたこともあったっけ。Takamineのギター購入してからは、押尾コータローさんなんかも聴いたりしました。

純粋にギターの音を聴いていいなあと思ったのはジャズのジム・ホールなんですが、それもビル・エヴァンスを聴いていくなかで、「アンダーカレント」というふたりで演奏したアルバムがあって、単音の響きに惹かれたからです。他のアルバムを聴いたんだけど、このアルバムほどのめり込めなかった。

B001CRGTNWアンダーカレント
ビル・エヴァンス ジム・ホール
EMIミュージック・ジャパン 2008-09-26

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と、非常に困惑しつつ、さらにジミ・ヘンドリックスが露出しすぎな雰囲気にも馴染めないものを感じながら、この雑誌を購入したのですが、ふと気付いたのは、「ギター」愛であって「ギタリスト」愛ではないのだ、と。つまり楽器としてのギターに対する思い入れについての特集なんですね。ああ、なるほど、それならわかる、と思いました。

以前の言葉についての特集でも面白かったのですが、BRUTUSの特集でやっぱりいいなあと思うのは、いろんなひとのインタビューで構成されていることです。今回登場するのは次のようなひとたち。

・リリー・フランキー
・奥田民生
・エリック・クラプトン
・香椎由宇
・平野啓一郎
・岸田繁(くるり)
・トミー・ゲレロ
・高橋千佳子/杉崎美香
・レス・ポール
・藤原ヒロシ
・Char
・村治佳織
・高見沢俊彦
・箭内道彦 など

この節操のなさ・・・というとどうかと思いますが、多様な感じがいい。高橋千佳子さん、杉崎美香さんが公園でギターを抱えている写真の反対ページは、92歳で現役ギタリストでもあるレス・ポールおじいさんだったりする(笑)こんな感じ。

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この朗らかに微笑むおじいさん、レス・ポールというギターを生み出したまさに伝説のひとですよ?

この構成、編集の妙という感じがします。やはり、BRUTUSの編集しているひとはセンスがいい。その後、ギター工房の職人さんのお話や、ギターのカタログが続きます。ミュージシャンが弾いたギターがいくらか、などというトリビア的な内容や、ヴィンテージギター検定という26問のテストがあったりします。うげ、エリック・クラプトンの使ったギブソンES‐335 TDC(1964)は、92,208,000円とな!

いつも楽しみに思っているブック・イン・ブック的な中綴じの特集では、27人のギタリストがCD&DVDのベスト50のほか、全部で150本の名盤を紹介しています。27人のなかには野村義男さんという懐かしい名前のほか、キリンジの堀込高樹さんなど多彩です。堀込高樹さんが第1位に推薦しているのは、スティーリー・ダンの「幻想の摩天楼」。うーむ、なんか非常にわかる気がした。複雑なひねりの効いたちょっとジャズ的なコード進行などは、ドナルド・フェイゲンあたりのソングライティングからきているんでしょうか。

このCD&DVDカタログもそうなのですが、ぼくはカタログ的なものに弱い。500本から厳選したレアヴィンテージのページのように、きれいに情報が整理されているページに惹かれます。

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手の届かないギターだけではなくて、後半にはエレキ・アコギの購入ガイドもあるのがうれしいですね。

ところで先日、大学時代の先輩の結婚式の後、2次会までの時間を潰すためにお茶の水の楽器店をぐるぐる回ったのですが、3万円で買えるギターがあってびっくりしました。デジタル楽器だけでなく、ギターのような楽器にも価格破壊が起きている。

けれどもやっぱり、手の届かないガラスケースのなかにあるようなギターは風格が違う。そして、美しい音を出す楽器は、やはり美しい容姿をしているものではないか、と思います。女性もそうかもしれません(などと、フェミニストっぽいことを書くと照れる)。美しさのトータリティのようなものがあり、内面の美しさが外見を磨くようなところもあるのではないか。

自慢じゃないけれど、ぼくは楽器を弾くのがほんとうに下手で(苦笑)、かといって上手くなるための練習を努力するわけでもいのですが、楽器のある風景もしくは部屋というのが好きで、ギターでもピアノでも、部屋にあるだけでいいなあ・・・と和んでしまいます。インテリアじゃないので、弾いてあげなきゃかわいそうだ、とは思うのですが。

購入する意図もなく、かといって試奏するわけでもないのだけれど、ときどきいまでも会社の帰りに、ぶらりと楽器店に立ち寄ることがあります。それだけでもう、しあわせだったりする。安上がりなものです(苦笑)。

投稿者 birdwing 日時: 00:00 | | トラックバック

2007年12月 4日

ぼくが電話をかけている場所。

というタイトルのレイモンド・カーヴァーの短編がありました。村上春樹さんが翻訳されています。まだ読んでいなかったと思うのですが気になります。キャッチコピー的でもある。「ノルウェイの森」のラストを想像させる言葉かもしれません。

携帯電話が普及して、当たり前のように誰もが電話を持つ時代になりました。071208_keitai1.JPG当たり前のように連絡できる時代になった。そこでどうなったかというと・・・。いろいろな変化があると思うのですが、まず思い付くのは待ち合わせに遅れるということ(苦笑)。「いま、すぐ近くにいるのであと10分待ってください」という連絡を簡単に入れることができる。

一方で、好きな異性ができた若者たちにとってはものすごく便利じゃないか、とそんな話をちょっと前におじさんたちで話しました。

つまりですね、携帯電話がなかった遠い昔、彼女の家に電話をかけるということはものすごーく勇気がいることだったのです。とにかく、男性諸君にとっては、親父が出たらどうしよう?という難関があった。声の似ているおねーさんかおかあさんに馴れ馴れしく話しちゃったらどうしよう?という素朴な戸惑いもあった。この大きな第一関門を通過しなければ、しあわせな会話は成立しなかったわけです。けれどもひとり一台携帯電話を持つことで、好きな彼女とダイレクトにつながってお話ができる。

そんなことを書いていて思い出したのですが、ソフィア・コッポラ監督の「ヴァージン・スーサイズ」という映画で、ティーンの女の子と男の子が電話をする場面があります。このとき厳しい親をごまかすために、それぞれがお気に入りのレコードをかけながら、その歌詞でコミュニケーションする。直接、好きだよ、と語らずにレコードのなかのアーティストに気持ちを代弁させるわけです。あのシーンはいいなあ、と思いました。

ヴァージン・スーサイズヴァージン・スーサイズ
ジェームズ・ウッズ キャスリーン・ターナー キルステン・ダンスト


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うちの小学五年生の息子も携帯電話を持っています。といっても、彼の場合は、カメラ機能で弟のへんな顔を撮ることに使っていて、電話がかかってくると取り方がわからないのであたふたしてしまうようです。GPS機能も付いているので防犯という意味も含めて持たせているのですが、彼女としあわせな会話をするために使えるようになってほしいものだな。というか、きみは好きな女の子にかける勇気があるのかなあ?

とかいっていますが、実は彼の父であるところのぼくは電話が苦手な青年でして、学生時代の前半はアパートに電話のないひとでした。そのことで友達周辺には多大なメイワクをおかけいたしました。音信不通になるので「あいつ、生きてるのか?」ということになる。休講とか、課題の連絡もつかない。いま考えると、どういう閉鎖的なコミュニケーションの人間だったのでしょう(苦笑)。

そんなぼくにも好きな女の子ができて、よく電話ボックスから電話をしたものでした。ぼくは大学2年の最初までは予備校時代からの下宿に住んでいたのですが、家賃1万3000円、風呂なしの4畳半のアパートに住んでいました。貧乏だけどしあわせな夢見る青年だったなあ(遠い目)。

えー、どうでもいいことですが、ちょっと回想の寄り道を。

ぼくの下宿にはちいさな台所しかないので、風呂といえば銭湯に通っていました。当時はだいたいタバコ代と銭湯代が同じぐらいで、今日はお風呂やめといて流しでお湯沸かしてアタマ洗って、タバコにしとくかー・・・みたいな選択もしたものです。

ところが、ぼくが通っていた銭湯なのですが、困ったことに番台にはときどき銭湯屋の娘の若くてきれいなおねーさんが座っている。これがまいった。19歳のわたくしはパンツ脱ぐのに戸惑ったものです。恥ずかしさもあるのですが、もちょっとこの困惑は複雑でして・・・えーと、つまり。

男性は不便ですよね、形状が変化しちゃうので。銭湯で戦闘体勢になってもいかがなものかと思うのですが(苦笑)、19歳のほぼ童貞(?)の純情な青年にとっては、きれいなおねーさんに見られているというだけで、もうバクハツしそうな勢いでした。

鎮まれーと思うのですが、若さゆえ鎮まり難い。コントロールを失った暴れん坊はどうしようもない。半分緩和された状態でタオルで押さえて欲情を隠して浴場へダッシュするなど、苦労したものです。まあ、番台におじさんが座っているときには穏やかなものでしたけど。そんな日は、ほっとしたり残念だったり(笑)。

と、脇道が長くなりましたが、そんな貧乏だが部分的に元気な青年(苦笑)は、彼女に電話するために硬貨を貯めるわけです。携帯世代の若いひとたちにはわからないかもしれないのですが、テレフォンカードになる以前、公衆電話というものが街角にあり(いまでもあるか)、10円玉とか100円玉を入れて電話をかけていたのです。

コンビ二でカップラーメンなどを買って、ジュースの空き瓶にお釣りの10円玉を入れる。貯まってきたところでズボンのポケットを硬貨で膨らませて(硬貨じゃないもので膨らんじゃったりもしますが。えーと、彼女に電話できるという期待ですよ?笑)、電話ボックスへ行く。人通りの少ない静かなお気に入りの電話ボックスというのがあったのですが、たまに人が入っていたりすると、ぐるりと深夜の街をお散歩してまた電話ボックスに戻る。長電話が続いていると、早く次のひとに譲るようにそーっと覗き込んでささやかな威嚇をしたりして(笑)。

こつん、こつん、と硬貨が落ちていく音を聞きながら、夜の電話ボックスで彼女と話す時間は、なんとなく癒される穏やかな時間でした。けれども、話をしているうちに喧嘩になるときもあって、そういうときに限って硬貨がなくなっちゃったりする。慌ててお札を崩してきて再び電話ボックスに戻るのですが、もう誰かに使われていることもある。苛立ちのあまりに、その辺の看板を蹴っ飛ばして、空いているボックスを探したものです。

でも、制限があるから、コミュニケーションできる時間も貴重になるのかもしれませんね。

うまくいかなかったり障害があるから愛情が深まるように、忙しい時間のなかで、わずかだけれどつながる時間を大切に思う気持ちが大事かもしれません。

071208_keitai2.JPG考えてみると、現在だって電波の状況が悪いなどという障害はある。さらに機器が壊れてしまえばつながるものもつながらなくなる。いつの間にかインターネットや携帯電話がライフラインのように重要になっていますが、当然だと思っている便利さについて、もう一度見直してみようと思いました。

なんとなく淡い学生時代のことなど回想しつつ、いまの便利な状況も数年後にはもっと便利な状況に変わってしまうのだろうか、と遠い未来に想いを馳せてみています。

+++++

写真は1枚目(上)が現在使用中のP902i。反射しちゃっていますが、ストラップの茶色い部分は金属です。そして2枚目(下)が、手元にあるだけの過去使ってきた携帯電話、SO502i/SH505i/SH901iSです。2つ折りがあまり好きじゃないので、SO502iとか気に入っていたんですけどね。

投稿者 birdwing 日時: 00:00 | | トラックバック

2007年12月 3日

[DTM] クリスマスソング的な何か。

なんともう12月ではないですか。気が付くとセンセイも走るという師走です(ベタだけど)。1年があっという間に流れます。しかも本日は12月3日と123が並ぶ縁起のよい日であります。今日の12時3分ちょうどに時計をみることができなかったのが残念ですが、どうでもいいですかそうですか。せっかくなのでブログの公開設定だけはその時間にしてみます。

仕事から帰る道すがら、隣の家のドアにでっかいリースが飾ってあって、おお、クリスマス的なテンションがあがるなあ、と思って帰宅したところ、自分ちのドアにもでっかいリースが飾ってあって困惑。いつの間に。。。困惑のあまりにぶれちゃったのですが、リースの写真です。

200712032336000.jpg

こういう飾りつけは大事ですね。子供の頃にも、でっかいクリスマスツリーがぴっかんぽっこんするのを見ながら寝るのが好きでした。押入れにしまってあった飾りを引っ張り出して、綿の雲なんかをのせたりして。まあ、いい年したオヤジがそんな回想をしているのも、いかがなものか、なのですが。

以前に比べるとクリスマスの雰囲気に鈍感になってしまったのは、年を取ったからでしょうか。それでも街がイルミネーションに飾られる11月から12月にかけては好きな季節です。

そしてこの季節の雰囲気を趣味のDTMで曲にできないか、ということを毎年追求してきました。このエントリーで再掲載してみましょう。

2005年には「やさしいきもち」という曲を作りました。

以下、いつものようにネットで拾ってきたへんてこなmp3再生Flashを使って公開します。白い棒の左端を押すと再生、右端を押すとダウンロードできます。音量はコントロールできないので、ご注意ください。


■やさしいきもち(yasashii_kimochi.mp3 4分21秒 5.99MB 192kbps)




詞・曲・プログラミング:BirdWing


最後のほうに一瞬だけボーカルとコーラスが入っていますが合成音声です。VOCALOID MEIKOというアプリケーションに歌わせています。

B000FCUU08Vocaloid Meiko
クリプトン・フューチャー・メディア 2006-04-07

by G-Tools

これはですね、いまでこそ有名になった初音ミクの前身となるソフトです。2年前から合成音声に関心があって使っていたのですが、ニコニコ動画で爆発的な人気が出てオタクのアイテムとなってしまった初音ミクにはちょっと引いてます。

歌詞は短いのですが、こんな感じ。

やさしいきもちになれたのは きみがいたから
この思い出を忘れない ずっといつまでも

2006年には「December」という曲を制作。これはもともとNovemberだったのですが、11月中に公開できなくてタイトルが変わってしまったという(苦笑)。後半部分はその後、いろんなアレンジを試してみたりしたものです。


■December(December.mp3 4分00秒 5.50MB 192kbps)




詞・曲・プログラミング:BirdWing


こちらもVOCALOID MEIKOに歌わせています。やっぱり短い歌詞なのですが、以下です。

しあわせであるように 笑顔が零れるように
冷たい雨の夜も 降りしきる雪の日にも

祈りを捧げよう 凍えた指を合わせて
願いを叶えよう 想いを強く信じて

うーむ。いずれにしても、はっきり言ってしまうと小田和正的というか80年代J-POPS的な何かがありますね。「December」のふたつの旋律が重なり合うところなんて、まさにそんな感じ。

しかしながら、言い訳として書いておくのですが、「やさしいきもち」のギターっぽいフレーズはリュック・ベッソン監督の「レオン」という映画に挿入されていたスティングの楽曲をイメージしています。YouTubeからピックアップした映像は、なんだか中国っぽいタイトルが入っていますが。

B00005GQWWレオン 完全版
ジャン・レノ, リュック・ベッソン
CICビクター・ビデオ 1997-12-19

by G-Tools

■sting - shape of my heart

ジャン・レノが演じる寡黙な殺し屋と、彼からすると子供にしか思えない12歳の少女との純粋な愛情を描いた映画ですが、最初に観たときはこの曲が流れてきたときに号泣でした。哀しすぎる。名曲だと思います。

一方で、「やさしいきもち」のエンディングにさりげなく追加したパーカッションは、Tears For Fearsの「Shout」のまんまです。わかりにくいのですがYouTubeからライブ映像を。

■Tears For Fears - Shout (Live)


「December」の4つ打ちのリズムは山下達郎といえなくもないのですが、やはりWham!の定番クリスマスソングでしょう。という風に洋楽をベースにしようと考えながら、どうしても邦楽の呪縛から逃れられないのですが。

どちらにも共通するコンセプトは「年間通じて聴けるクリスマスソング」でした。

季節モノって、その時期がすぎるとなんとなく雰囲気にそぐわなくなって聴けなくなるじゃないですか。だからこそいいのだ、という考え方もあるのですが、冬にも聞けるビーチソングとか、夏にも聴けるクリスマスソングのようなものができないか、ということを考えていました。ただ、歌詞に雪という言葉を挿入してしまうと、ちょっと難しいかもしれませんね。イメージが限定されるので。

今年の12月は忙しすぎてクリスマスソングを作っている時間もなさそうですが、自給自足的なクリスマスソングではなく、ちまたのクリスマスソングにあらためて耳を傾けてみるのもよいかもしれません。オルゴールの音色とかも、ちょっとクリスマス的ですよね。

投稿者 birdwing 日時: 12:03 | | トラックバック

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