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2006年2月 1日
風が吹いた。
趣味でDTMをやっているのですが、実は行き詰まり気味でした。ブログも行き詰まり気味なので、人生すべて袋小路に入り込んだ感もありますが、そんなときもあるものでしょう。閉塞感にあえぐ今日この頃、納得できないまま仕方なく公開してブログにも書いた「新しい日々。」という曲ですが、自分のなかではオルタナティブなものを感じつつ、だめだこりゃ的な絶望感もあり、悶々とする日々でした。
けれども昨日、muzieのサイトで別のアマチュアの方の音楽を聴いていて、新しい風が吹いたような気持ちになりました。ぼくは音楽には勝ち負けはないと思うし(やられたーというのはある)、そもそも趣味なのでプロになるつもりも当然ながらなく(というか、このレベルでなれるはずもなく)、ダウンロードは多いと嬉しいけれども少なくても聴いていただける方がいただけでしあわせだろうと思うし、ただし自分の感性に触れるものだけを大切にしたいと思っているのですが、同じmuzieでInstrumental/POPSのジャンルで公開している「Monkey & 36 Maniacs」さんの曲を聴いて、これはいいな、と思いました。
ぼくはよいものはたとえ少数派であってもよいと言いたいし、悪いものは・・・はっきり言うのはともかく、これはどうかな?ぐらいの感じで(あくまでも控えめに)言ってみたいと思っています。というのも、なんでもすばらしいと言うのは信用できないと思うんですよね。ずばり広告的です。作為的ともいえる。世のなか全部が否定的であってもよいものはよいと言いたいし、逆に大絶賛だったとしても、なんかいまひとつ・・・と感じたなら、その正直な気持ちを大事にしたい。その正直な印象を発言できるのがブログであり、だからこそ広告よりもブログの信頼性が高くなるのではないのでしょうか。CGMのよいところはそういうところという気がしています。広告に対して脅威となるのも、そんな正直感、作られたものではない真実の評価が重要です。
ところで、「Monkey & 36 Maniacs」さんは1/30から突如公開しはじめたようで、とはいえたぶんずーっと曲をためてきたんでしょう。既に11曲を公開している。それぞれが完成度が高いと思いました。まず、影響を受けたアーティストに、BRIAN WILSON、STEREOLAB、BEATLES、小山田圭吾の名前を挙げている時点で、既にぼくはにやりという感じなのですが、楽曲を聴いてもやはりにやりというフレーズなどがあり、よいです。
といっても、当然のことながら、まったく「Monkey & 36 Maniacs」さんの素性は何も知りません。というのは、ポップスのジャンルでたまたま同じ日に曲を公開したアーティストさんというだけのことだからです。つまりぼくの曲の前後にずらーっと並んでいたので、これはどんな曲なのかな、という感じで聴いてみたところよかった。それだけのことに過ぎません。一般に出回っているアーティストならともかく、まったく何も知らないアマチュアの方の(しかも現在ダウンロード数5ぐらいの)楽曲を絶賛しているぼくはいったいなんだろう、という気持ちにもなるのですが、いいんです。世間一般はどうであれ、行き詰っていたぼくに光を与えてくれました。だからこんな風にレビューしているわけで。
自己紹介を引用させていただきますが、「「少しばかりの毒」「くだらないユーモア」「切なさ」を心掛けてる者です」というのもいいですね。饒舌じゃないところ、最後に切なさとくるところ。
どこのどなたかは存知ませんが、「Monkey & 36 Maniacs」さん。これからもよい曲を聴かせてください。ぼくもまあ頑張ることにします。ぼちぼちと。読んでいるかどうかわかりませんが(というか読んでいないと思うのですが)、頑張りましょう。
■muzieの「Monkey & 36 Maniacs」さんのページ。Vocaloid MEIKOを使っていますね。ぼくの作ったものと比較するとMEIKOの音声が明瞭だし、アレンジもしっかりしている。やられた感があります。でも、心地よいです。
http://www.muzie.co.jp/cgi-bin/artist.cgi?id=a039087
投稿者 birdwing : 2006年2月 1日 00:00
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