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2005年1月27日

書いていいこと、悪いこと

ブログでは、記事を確認しつつ修正を加えることができるのが利点だけれど、それは個人の日記に関して言えることで、企業で運営するブログに関しては、そうもいかないかもしれません。公開した記事はコピーしておくことができるし、発言を撤回した場合には、撤回したというネガティブなイメージがどうしても残ってしまう。企業内の個人となると、その使い方にも注意が必要です。

CNETに以下のような記事がありました。

■グーグル内部者のブログが一時停止に--問題修正後に復活

Mark Jenは今週、ブログの中で言ってよいこととそうでないことがあるという教訓を得た。同氏は、自分のブログで現在の勤め先であるGoogleをやんわりと批判し、その後ウェブからこの批判的発言を削除するという経験をしたのだ。

あまり明かされることがなかった社内の事情について、ブログに書いていたようです。実は「そうでないこと」の方が、読み手としては知りたいことだったりします。

たとえば、同氏はGoogleと以前勤めていたMicrosoftの給与や福利厚生を細かく比べ、Googleのほうが劣っていると記した記事も公開している。

確かに知りたいことではありますが、書くべきことではないかもしれません。

ブログの内容が問題になって解雇されたという例もありましたが、何を書いたらまずいか、というのは明確なガイドラインがないだけに難しい。ただ、ガイドラインできっちりと締め付けられたら、非常に曖昧で刺激のないものにもなりかねない。

とはいえ、文字数やさまざまな制約のなかで、表現していくのがプロのライターではあります。したがって、さまざまな制約がありながら、おっ?と思わせる切り口で読ませるのがプロのブロガーかもしれません。それは決して、ゴシップなど暴露ネタじゃなくてもいい。

一方で、ブログを有効なコミュニケーションツールとして活用している企業幹部もいる。Sun Microsystemsの社長であるJonathan Schwartzがこの好例で、同氏は自分のブログにパートナー企業や競合社の業務に関する苦言提言を掲載し、メディアから大きな注目を集めている。

経営者という立場を生かしたうまい活用方法だと思います。昨年にブログ元年を迎えたといえ、その使い方が洗練されていくのは、まだまだこれからになりそうです。

投稿者 birdwing : 2005年1月27日 00:00

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