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2007年4月 4日

チャンスの神様。

先日、髪を切りに行ったときのことです。「いつも後ろ側が長く伸びちゃうんですよねー」と美容師のおにいさんに言ったところ、「人間って後ろ側の髪の毛のほうが強いんっすよ。だいたい薄くなるときも、てんこ(ぽんぽん、とぼくの頭を叩く)からはじまるけど、後ろの部分は残るじゃないですか」と言われました。

その、ぽんぽんってのはやめてくれと思ったのですが、確かにそうかもしれない。男性が歳を取ると、全部禿げてしまうのではなくて、後ろ髪だけは残るものです。うちの親父もそうでした。

そんなことを考えながら思い出したのが、

「チャンスの神様は後ろ髪がない」

でした。あれ?これでよかったのかな。後ろ髪が長いだっけ。でも後ろ髪が長かったらふつうですよね。というかロンゲ(死語)か?だからやっぱりこれでいいのか。

女神だとしたら、前髪が長くて後ろがカリアゲというのは、パンクなヘアスタイルじゃないですか。唇にピアスとかしていたりして、とげとげの鋲の打たれた服を着ていれば完璧です。そんな神様いるのだろうか。神様みたことがないのでわかりません。

しかしながら、やはり人間を超越している神様は、人間とは別の部位が強化されているのでしょう。で、齢を重ねたとしても前髪がふさふさしている。お話をするときには、はらりとかき上げたりするんでしょうね。にんげんのきみたちー、そんなことゆるしましぇーん、とか。どこかの熱血教師ドラマみたいですが。

冗談はともかく、「チャンスの神様は後ろ髪がない」というのは、後ろ髪がないから、チャンスが通り過ぎたときには掴めない、だからチャンスは時期を逸しないで掴み取れ、という意味だったと思います。出典は何でしょうか。不明です。

けれども、だいたいひとを引き止めるときに後ろ髪は掴みません。失礼じゃないですか。まず声をかけて、さもなければ肩もしくは腕を掴むと思うんですよね。髪とか掴まれたら、「いてててて。いきなりなにすんじゃい。ぼけー」と余計に神様は去っていくことでしょう。

そもそも出会いがしらに前髪を掴むのも、かなり勇気がいるものです。前からやってきたひとにいきなり前髪を掴まれたらびっくりする。いや、神様はそもそもひとじゃないから、それぐらいでは動じないのかもしれません。というか、神様の気持ちはわかりません(泣)。

しかしながら、チャンスを掴むことは大切です。

そして機会を逃せば、同じ機会がまためぐってくるとは限りません。もう二度と同じチャンスはないかもしれない。

人生は一回性の連続であり、その一瞬一瞬を真剣に生きなければ、チャンスの神様を逃してしまう。一期一会という言葉もありますが、慣れ親しんだひとであっても、お会いできる一瞬を大切にして、そのことに感謝したい。日々を惰性で生きてしまうと、チャンスをどんどん取りこぼしてしまう。

セレンディピティのような偶有性も大切です。求めているものが得られなかったとしても、まったく別のものが手に入ることもあります。そんなときには偶然にも感謝したいものです。ただ、運を天に任せて待っているばかりでもうまくいかない。運気の流れを読みながら、自分でも行動を起こすことが重要になる。

とはいえ、人生が一回性の連続であるとすれば、神様(前髪が長くてカリアゲ)もまた、怒涛のように押し寄せてくるものではないでしょうかね。神様はひとりとは限りません。一度掴み損ねたら、次の神様を待ち伏せて前髪を掴めばいい。前髪を掴むイメージトレーニングを繰り返しながら。

渋谷の交差点の風景が思わず浮かんだのですが、信号が変わると前からどっと神様(前髪が長くてカリアゲ)が押し寄せてくる感じでしょうか。うわー・・・(前髪が長くて・・・の神様に巻き込まれているイメージ)。

すみません。風邪をひいて頭に悪性のウィルスがまわったようです・・・。

そんな妄想を朦朧とした頭で考えていたら、なんだか気分が悪くなってきました(苦笑)。神様妄想はちょっと中断。体調を整えますので、元気なときにまたお会いしましょう、神様。

+++++

気分転換に、懐かしい渋谷系の音楽を。ぼくが好きだったアーティストをBGM的にふたつほど挙げてみます。最近、洋楽のインディーズのCDばかりを購入しているので、たまには日本の曲もいいでしょう。

ひとつめは、SPIRAL LIFE。ギターがとにかくかっこよかったですね。渋谷系のひとたち全般にいえるのですが、ボーカルはふにゃふにゃしていて好き嫌いが分かれるところだと思います。その脱力系がよい、とも思えるのですが。

子供がいなかった頃(10年以上前)、弟がチケットを取ってくれて、キャラメルボックスの芝居を何度か観にいったことがありました。彼等の芝居にはSPIRAL LIFEの曲が効果的に取り入れられていたことを覚えています。

■SPIRAL LIFE - Why Don't You Come with Me?@POP JAM

ふたつめは、小沢健二さんの「ぼくらが旅に出る理由」。同じフレーズを繰り返すベースラインが好きでした。この映像はピアノとベースを加えた3人編成ですが、CDの方ではホーンセクションなども加わっていて、このホーンも好みでしたね(PVはこちら)。歌詞もなかなかじーんとする。いい曲だと思います。

■Kenji Ozawa - Bokura ga Tabi ni Deru Riyuu (live)

さて、頑張りますか。

投稿者 birdwing : 2007年4月 4日 00:00

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2 Comments

PORORI 2007-04-05T22:05

体調、いかがでしょうか。オザケンを見て、ついお邪魔してしまいました。。
残念ながらネット環境が悪いので、私のPCからは動画は見られないのですが、代わりに「僕らが旅に出る理由」のスタジオ版を聴きました。久々だったからか、気が付いたら二時間ぐらいリピートしてました。。。
この曲、バンドでやろうとして、難しくて出来なかった曲なのです。でも大好きで。紹介されていてなんだか嬉しかったのでした。

BWさんの曲は、聴けるまでに30分ほどかかりましたが、一番上のものを拝聴いたしました。す、すごいです・・・。もしや学校か何かで音楽理論を勉強なされていたのでしょうか?個人的には、ピチカートファイブの小西康陽さんに感じが似ていると思いました。
というか、趣味の範疇でここまでできなければならないのでしょうか・・・やってみようとは思っていたけど、ちょっと不安になってしまいました(苦笑)勉強が必要ですね。ご指導のほど、宜しくお願いいたします(^^ゞ

birdwing_tn 2007-04-05T23:31

お気遣いありがとうございます。体調はなんとか回復中です。まあ、いつものことですので。
PORORIさんのコメントでオザケンの話が出ていたので、ついつい懐かしくて貼ってしまいました。ソニックに乗って実家から帰るところ、ということもブログに書いてあったので、なんとなくぴったりかな、と。この曲は難しいですね。ぼくも聴くのは好きですが、演奏しようとは思いません(苦笑)。というか弾けません。

>BWさんの曲は、聴けるまでに30分ほどかかりましたが、

わーすみません(泣)。環境を考えずに気軽に「聴いてください」とか言ってしまいました。ありがとうございます!!30分の時間がもったいないので、1曲でもう充分ですよ。ピチカートファイブはあまり聴いたことがないのですが、何しろ渋谷系なので、似ている雰囲気はあるかもしれません。小西さんも素晴らしいひとですよね。

音楽は、まるっきり独学です。でも、昔やっていた社会人バンドのメンバーがものすごいソングライター揃いだったので、そこで鍛えられました。ぼくの何倍も凄い曲を作っていました。解散後はほんと、ひとりで暗くPCでこつこつ作っているのですが、チリも積もればヤマとなるー、という感じです。というよりも、ほんとうに音楽に目覚めたのは去年だったかもしれません(苦笑)。実は、まだこれからではないか、と。

>趣味の範疇でここまでできなければならないのでしょうか

いえいえ。ぼくはもう趣味をやっている時間がものすごく長いので(その分いろんなことを犠牲にしています。体調とか、レジャーとか、他の勉強とか)気にしないでください。でも最初は、ぴこぴこでしたよ(笑)。学生時代の遠い昔のことです。音楽にはいろんな楽しみ方があると思います。自分が楽しめればそれでいいんですよ。そして、自分の作品をかわいがってあげてください。他のひとと比べるものでもないと思うので。

わからないことがあれば、お気軽にどうぞ。ぼくもわからないかもしれませんが(苦笑)。

実はぼくは九州には行ったことがないのでイメージできないのですが、九州の学生生活、楽しんでくださいね。東京から応援しています。

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