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2008年10月 9日

先に立たない後悔だからこそ。

あんなメールを送らなければよかった(泣)・・・はじめたばかりの頃には慎重だったはずなのに、メールによるコミュニケーションは便利なので、慣れてくるとついつい後悔するような送信をしてしまうことがあります。

もちろん仕事ではあらゆることに配慮しているので、誤送信を含めてメールの送信ミスはほとんどありません。宛先も内容も、誤字がないかどうかについても、何度もチェックします。失礼がないかどうか細心の注意を払います。

たまに並列処理で慌しい仕事をしているときに、スクロールしたマウスがつるっと滑って書きかけのメールを送ってしまうこともありますが、それぐらいであればかわいいものです。謝罪のメールを慌てて送っても、忙しかったんですね、ぐらいの恥をかいただけで許される。ところが、プライベートでは気が緩みます。お酒を飲んじゃったりしているときは要注意です。

ぽちっとボタンを押すだけで送信されてしまうメールは、クリック一発でひとを爆笑させて権威を失速させる恥ずかしい文章を晒すこともあれば、大切なひとを傷つける凶器にもなる。送ってしまったメールは取り返しがつきません。時と内容によっては、関係を破壊する核兵器級のミサイル発射ボタンにもなる。親しき仲にも礼儀あり。便利なツールだからこそDangerなわけです。

ブログであれば投稿したエントリーを訂正することは可能であり、公開して後悔したエントリーはさっと下げることもできる。もちろん検索エンジンのキャッシュ(あるいは人的なキャッシュ、要するに記憶)に残る可能性はありますが、それほどアクセスが多くなければお掃除もできる。とはいえ、メールは相手側が削除しなければ完全にテキストとして残ります。

そんなメールによる後悔を防ぐための機能をグーグルが開発したとのこと。

本気なのかジョークなのかわかりませんが、ITmediaの「Google、「真夜中のラブレター」を防ぐ「Mail Goggles」」というニュースを読んで、なるほどなあと思うと同時に、なんとなく苦い気持ちになりました。

多くの人が1度は経験済みであろう「あんなメール、送らなければよかった」と後悔する瞬間。いわゆる「真夜中のラブレター」だ。 米Googleは10月6日、送ったことを後悔するような事態を防ぐための「Mail Goggles」をGmail Labsのツールとして公開した。

深夜にひとりで手紙を書いていると、思いっきりテンションが高くなることがありますよね。ところが朝になって読み直してみると、誰もいないところに隠れてしまいたくなるほど恥ずかしい文章だったりします。深夜のノリで送ってしまうと後悔する。冷却期間を置いて読み直してみることによって、これは心のなかに留めておこう、言わないでもいいや、という大人の判断も可能になります。

しかし、状況によっては判断が鈍るときもあり、そんなときに制止してくれる何かがあると助かる。Mail Gogglesでは、自分の精神状態を判定する機能(笑)もあるようです。

GmailでMail Gogglesを有効にすると、例えば金曜日の夜遅くなどの時間帯に本当にメールを送りたいかどうかを問いただしてくれる。また自分がまともな精神状態かを判定するための、簡単な計算問題が表示される。

簡単な掛け算や引き算が用意されているらしい。なるほどなあと思いました。確かに、かーっと頭に血が登った状態ではクールに計算なんかできないし、きっと間違える。感情をコントロールする手段としても面白いと思いました。感情的になりそうになったら、単純計算をやってみること。

和田秀樹さんの本に書いてあったことだと記憶しているのですが、特定のことを考えつづけると感情のテンションは下がらないそうです。ぐるぐると堂々巡りする感情の無限ループにストップをかけるには、対象外のことに意識を向けることがよいらしい。つまり歩くこと、身の回りを掃除することでもいいわけで、行動によって意識を逸らすことで感情の暴走にストップをかける、というコントロールの手法が述べられていました。

現在は英語版のラボだけで公開されているだけのようですが、Mail Gogglesを使ってみたい気もします。

というよりも後悔してアタマを抱えることが少なくなるように、リアルなぼくらにも発言を留保するそんな機能が実装されているといいですね。

投稿者 birdwing : 2008年10月 9日 00:05

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