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2010年1月 1日

2010のはじまりに。

2010という文字の配列をみていると、どこか未来的な何かを感じませんか。21世紀の21がふたつのゼロで挟まれているからかもしれません。2009までの一桁から二桁時代に移行したからかもしれません。

年が明けました。あけましておめでとうございます。

年賀状は別に作ったのですが、ブログ用に数十分で書いた手書きのシートでご挨拶です。ラフな描画ですみません。

toratora2.jpg

いきなり年頭に脱力したことを書きますが、年が変わったからといって自分は何も変わりません。正月であることをいいことに焼酎(かんのこ)で飲んだくれて、正体を失ってふにゃふにゃになっています。年頭の決意を、と拳に力を込めてみようとするのだけれど、どうも腑抜けて力が入りません。そこで、今年は

向上心より恒常心

でいこうとおもいます。寅年だからといって、うがーっと、のどちんこを全開にして咆哮したくない。決して怠惰に手を抜いたりしないけれど、頑張りすぎたりもしない。勉強のために苦しみながら本を読むよりも、楽しんで読書したい。疲れたら本なんて読まないでいい。趣味なのだから、夕鶴のように自分の羽を抜いて音楽を作らなくてもいい。作りたいときに音楽が降りてきたら、それをかたちにすればいい。

グッド・タイムスそしてバッド・タイムス。よいこともあるでしょう。きっと悪いことも。

よいときには決して奢らず、悪いときには過剰に落ち込まず、ひたすら平静なこころを恒に保っていたい。こころが乱されるのも結構。それもまた自分の人生です。変わらずにいようとおもっても変わってしまうのがぼくらの人生だから、変わってしまうようなことがあれば、恒常心には執着しない。

恒常ということばで連想するのはホメオスタシスです。Wikipediaの解説から引用します。

恒常性、ホメオスタシス(ホメオステイシスとも)は生物のもつ重要な性質のひとつで生体の内部や外部の環境因子の変化にかかわらず生体の状態が一定に保たれるという性質、あるいはその状態を指す。生物が生物である要件のひとつであるほか、健康を定義する重要な要素でもある。生体恒常性とも言われる。

もともと生物には、環境に適応する力が備わっていました。けれども生物学的な見地はもちろん、情報化社会における現在を社会的に見渡すと、環境に過剰適応したり、環境に適応できずに身体とこころのバランスを崩したり、恒常ならぬ状態に追い込まれています。だから「健康」ではない。内部や外部の環境因子にしたがって、ぐらぐら揺れながら生き難い日々をすごしています。

ぼくがぼくであること。ぼくの人生をきちんと生きること。

そんな基本に立ち返ることができるといいのですが。実はそれがいちばん簡単そうにみえて難しいことです。すくなくとも環境の変化に乱されている自分に気付き、身体とこころの平衡を取り戻せるようになりたい。

そんなわけで今年もゆるゆるとブログも書きつづけていきますね。よろしくお願いいたします。

投稿者 birdwing : 2010年1月 1日 00:00

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2 Comments

がど 2010-01-04T23:10

あけましておめでとうございます。
イラスト、、、あまりのテキスト&サイトとのギャップに笑ってしまいました。(失礼)
私も恒常心、たまに気が向いたら向上心でいきたいとおもいます。
今年も宜しくお願いします。

BirdWing 2010-01-05T09:25

遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。

あはは。絵が下手なんです(笑)
に、加えてさらにいい加減だという。こんなもんでいいやーと捨てばちでした。テキストはなんだか力入りすぎなんですけど、それこそ脱力しちゃいますよね。トラなんだかネコなんだか、よくわからないものを描いているし。

ぼくも、とりあえず向上心は持っておくつもりです。字幕なしでも映画がわかるくらいに英語も(ちょっとだけ)勉強したい。

がどさんも育児にお仕事に、2010年が素敵な年になりますように。
今年もどうぞよろしくお願いします。

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