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2004年12月10日

モラルとリテラシー

年末、クリスマスのイルミネーションも賑やかになってきましたが、ニンテンドーDSやPSPが発売されたり、ブラウザ関連で盛り上がったり、RSSで配信されるニュースも慌しくなってきました。11月から始めた日記も1ヶ月を過ぎて、少しずつ書き方のコツをつかんできたところ。なんとなく浮かれた気分になりがちな季節ですが、どきっとするようなニュースをみつけました。

■ブログで会社をクビに――米国で解雇例が続出

個人が簡単に情報を発信できるということは、それだけリスクも発生することになります。自由に書けるということは、何でもかけるということと同じではない。逆に書くことを制限した方が、安心できるのかもしれません。ネタフルでも、こんな風に書かれていました。

■ブログで会社を辞めました

仕事の話とプライベートを織り交ぜて書いている人もけっこういると思いますが、こういう話を耳にすると、書いていい話題、書けない話題を選別するには意外に苦労していそうな感じですね。ここまでは書けるけど、とか、この話は書いたかな、とか、気苦労も多そうです。

そうなんですよね。実は僕もすごく苦労しています。

実名や具体的な話はぜったいに書けないし、批判も書けない。そんなわけで、仕事について書くときは「考え方」まで抽象化することにしています。

これは書いてよい、これは書いてはまずい、と判断することは、ものすごく高度なモラルとリテラシーが必要になるかもしれません。僕に関しては、それほど人間ができているとは思わないので

1)腹が立っていたり、体調のおかしいときは書かない。
2)ポジティブシンキングに徹する。
3)好きなこと、面白いことだけをネタとして取り上げる。

という3原則を守って書くようにしています。でもきっと、批判的なコメントとかもらってしまうと、むかーとするんでしょうね。人間だもの(相田なんとかさん風に)。

大人になりたいです。紳士でありたい。クールで、洗練されていて、正しいことだけを書き、どんなに批判されても反論せずに、ぴしっと姿勢を崩さない。そんな人間にわたしはなりたい。なりたいのですが修行が必要です。

スラッシュドットジャパンでも盛り上がっていました。

■Blogやめますか?会社やめますか?

次のコメントが面白かった。

はてなのように関係者が積極的にblogを書いているのは、毎日爆弾を抱えて歩いているようなものなのでは...

爆弾の重圧に耐えかねて辞めてしまうひともいるかもしれません。でも、僕は爆発の脅威におびえつつ、それでも書いていたい。

とはいえ、次のようなひとに比べたら、まだまだという感じがします。

■「クリスマスまでに彼氏を作るブログ」作者の苦労

"モテない女性"って書いてありますが、めちゃめちゃ美人じゃないですか。別々にブログを立ち上げていたふたりがコラボレーションしたところ、すごいことになったそうです。

たちまち、1日に3万8000ビジター、10万PVを集めるヒットになった。一時はlivedoor blogのランキングで、ライブドア堀江貴文社長のブログに次ぐ3位を記録したほど。現在はアクセス数も落ち着いてきたが、それでも日々1万5000ビジター程度は獲得している。

気が遠くなります。

実際に写真を出しているのが危険な気もしますが、ちょっとした有名人になってしまった。2ちゃんねるで叩かれたりもしたようですが、書き込む表現にはかなり気を使っているようです。

2人は、見る人にできるかぎり不快感を与えたくないと話す。たとえば、鼻に野菜をつっこんだら「食べ物を粗末にしている」と言われるだろう。農家の人は、悲しむかもしれない。

「だから、この野菜はあとでちゃんと食べましたから、と書き込んでおく」

それでも、鼻につっこんだものをあとで食べるなんて汚い、と怒る人がいるかもしれない。結局、あれこれと心配しだせばきりがなくなる。

胃が痛くなりそうです。
しかし、こんなに美人なのに鼻に野菜つっこんじゃいますか。

社会人がブログで情報発信することについて考えると、誰かの批判やネガティブな表現、会社の機密を破るような情報を発信するのは明らかにまずい。もちろん情報を発信する側がモラルとメディアリテラシーをきちんと身につけるのは当然ですが、情報を受け取る側も、もうすこし寛容になってもいいんじゃないかと思います。

ところで、ちょっとブログのテーマからは外れてしまいますが、学生や教師による婦女暴行、幼児の殺害など、どうしちゃったんだろうというニュースが最近多い。モラルはどこへ行ってしまったんでしょう。

成熟した社会が訪れることを切望します。

投稿者 birdwing : 2004年12月10日 00:00

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