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2005年2月14日
マネジメントゲーム
何かと話題の多いライブドアですが、先週ニッポン放送株の買い付けを発表して注目を浴びました。
■ライブドア、放送業界へ命をかけて進出--ニッポン放送株35%取得
野球業界、放送業界と、手当たり次第に手を出している印象です。ニッポン放送株を取得する意図がわからない、話題づくりのためじゃないのか、というさまざまな批判や憶測もありますが、なかなかのやんちゃぶりな気がします。
とはいえ、TOBによりニッポン放送を子会社化しようとしていたフジテレビとしては面白くない話で、ライブドアのバッシングもはじまっているようです。ちょっと子供の喧嘩みたいですが、堀江氏が出演している番組を中止にしたとか。
■フジテレビがTOB条件を変更--出版へも参入のライブドアは「ありえねー」
フジテレビは今回の報復とも受け取られかねない行動にも出ている。ライブドアの社長兼CEOである堀江貴文氏がレギュラーを務めるバラエティー番組について、2月13日分の放送を「編成上の都合」により休止した。
この報復に対して、堀江氏はブログで批判。
これに対して堀江氏は、自身のブログ「社長日記」で次のように書き記している。「ちなみに、日曜日の私がレギュラー出演している、平成教育2005予備校は中止にされてしまったようだ。うーん、凄いことやるなあ。そんなのってあり?ありえねーとか思ってしまった。視聴率取れると思うんだけどなあ」と批判し、「他局が激しく報道しているのに、フジテレビではほとんど報道されなかったらしいし。これじゃあ政治家に番組内容を歪曲されてしまう、某国営放送と同じじゃないのか。まさかとは思ったが残念である。資本力にあまり影響されるべきではない、報道やら番組構成やらを自ら歪曲してはいけないだろう」と続けている。
確かに某国営放送も批判されている渦中だけに、このやり方はいかがなものかと思いました。
とはいえ、CNETの記事ではじめて知ったのですが、ライブドアは出版にも進出しようとしている。多角経営といえばそうですが、やりすぎな気もします。
また、同社はラジオやテレビメディアに続いて出版界への本格進出も狙う。2月10日に同社は、子会社の幻冬舎ルネッサンスと共同出資して「ライブドアパブリッシング」を2月中に設立すると発表した。新会社は、ブログを始めとするインターネットコンテンツの紙媒体化を核として、ライブドア・レーベルによる出版物の企画から制作、書店流通事業までを展開していく。
失礼かもしれませんが、なんとなく堀江氏の行動と一連の業界への波紋は、マンガっぽいと思いました。あるいはゲームでしょうか。誰もが一度遊んだことがあると思うのですが「人生ゲーム」というボードゲームみたいな感じです。あるいはシムなんとかみたいなバーチャルなシミュレーション。資産が豊かになると、とりあえずなんでも買っていく。どうもリアルな感じがしない。
ところで、ライブドア以外の記事に目を通すと、アマゾンがブログを運営する企業に投資するというニュースがありました。
mazonによる今回の投資は、同社がブログに関心を持っていることの表れでもある。ブログはインターネットユーザーの間で大人気を博している。Eコマースサイトの経営幹部もブログに注目しており、今後ますます多くのブロガーがお気に入りの製品やオンラインショップをブログで紹介するようになり、オンライン店舗へのトラフィックが増加すると予測する。<
僕はといえば、本日提出の報告書を書き上げてほっとしているところですが、RSSの記事として配信されるさまざまなマネジメントゲームを眺めていると、面白そうだなという気がします。プレイヤーになったら、もっと面白いのかもしれませんけどね。
投稿者 birdwing : 2005年2月14日 00:00
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