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2006年1月 2日
「さようなら、私の本よ!」大江健三郎
▼book06-005:老人力は、あなどれません。
さようなら、私の本よ! 講談社 2005-09-30 by G-Tools |
大江さんはすごい。深い。一方で、物語のなかの主人公である長江に対する感想ですが、老人といっても昔は青年だったわけで、青年の頃の行き場のない怒りや暴力を内包している。もちろん体力や精神力はかつてに比べて弱っていても、だからこそ内包された青年の存在が重要になる。いつか書こうと思っていたのですが、この小説からイメージしたのは「ファイトクラブ」という映画でした。去年の秋に、人間ドックに持っていった本でしたが、読み終えるまでずいぶん時間がかかってしまった。やっと終わった。1月2日読了。
*年間本100冊/映画100本プロジェクト進行中(5/100冊+0/100本)
投稿者 birdwing : 2006年1月 2日 00:00
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