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2006年6月30日

「イチロー思考―孤高を貫き、成功をつかむ77の工夫」児玉光雄

▼book06-046:究めたひとの言葉。

4809404129イチロー思考―孤高を貫き、成功をつかむ77の工夫
東邦出版 2004-12

by G-Tools

実際のところぼくは野球にもサッカーにもあまり興味がないのですが、興味がないから、と突き放すのではなく、興味のない世界ってどういうもんだろうという好奇心を持ちたいと思いました。ある意味、同じ人間じゃないですか。ぼくの死角になっている分野を面白がったり、そこで着々と結果を出しているひともいるわけで、そういうひとをわかろうとすることは、自分にとって大きな糧になるのではないか。

この本は見開きで構成されていて、右ページにはイチロー選手のインタビューから抜粋された語録、左ページには児玉光雄さんの解説が書かれています。派手なホームランを打つのではなく、こつこつとヒットというちいさな業績を積み上げていくこと。結果ではなくて、過程を磨くことに注力すること。そして結果に一喜一憂するのではなく、新しい発見や自己の克服によろこびを見出すことなどなど、これは!というタカラモノのような言葉がたくさんありました。何かを究めたひとの言葉はやはり違う。次のような言葉には、奮起させられます。

「あのときの僕といまの僕を比べるのはいまの僕に失礼だと思う(P.50)」

常に進化して変わっていくのだから、いまの自分の方が優れてるのは当然だということです。自分のことを「天才ではない」と書いているのですが、こつこつと努力することによって大きな業績を残し、かといって業績を残すことをアピールするわけでもなく、淡々とふつうに生きていく。プライドをもって、孤高だとしても誠実に進化しつづけるひとでありたいものです。6月30日読了。

*年間本100冊/映画100本プロジェクト進行中(46/100冊+35/100本)

投稿者 birdwing : 2006年6月30日 00:00

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