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2007年1月 7日

Peter Bjorn And John / Writer's Block

▼Music07-001:北欧のゆるいロック、でもなんとなく硬派でもある。

B000JLQOXCライターズ・ブロック
ピーター・ビヨーン・アンド・ジョン
Columbia Music Entertainment,inc.( C)(M) 2006-12-13

by G-Tools

01. Writer's Block
02. Objects of My Affection
03. Young Folks
04. Amsterdam
05. Start To Melt
06. Up Against the Wall
07. Paris 2004
08. Let's Call it Off (Single Mix)
09. The Chills
10. Roll the Credits
11. Poor Cow
12. Ancient Curse
13. All Those Expectations (Weak Mix)
14. Let's Call it Off (Girl Talk Remix)

ゆるいロックが好きです。ふわふわな感じの脱力系の声とか、雰囲気でよしとしていないか?という力の抜けたアレンジとか。具体的にはベルセバ(ベル・アンド・セバスチャン)あたりなのですが、Tahiti80もそんな雰囲気がありますかね。古くはヴェルヴェット・アンダーグラウンドあたりでしょうか。そんな感じ。

このピーター・ビョーン・アンド・ジョンは、YouTubeの動画をみて知りました。東京の店でみつけて見送っていたのですが、年末年始の帰省の途中でなぜか唐突に欲しくなり、途中下車した知らない(知らなくもないか)街のTowerRecordsで購入。最初のうちはみつからずに店員さんに訊いたところ、「あーこれですね。試聴もできますから」と、実は目の前にあったのでした。

というのも、以前に東京の店でみたときにはイラストのジャケットが印象に残っていたのですが、実はこれは特製ジャケットでオリジナルは非常に地味なビルの絵柄です。これじゃわかりません。しかしながら口笛ソングとして人気上昇中らしく、お店でも全面的にプッシュされていた一押しアルバムのようです。 聴いた印象は、まずリバーブのかけかたなどが北欧的だなと思いました。彼等はスウェーデンの3人組なので北欧的なのも当然ですが、遠いです。遠いところで音が鳴ってる。どこか60年代のモッズ系の曲を思わせるような懐かしさもあり、だからUKでもウケているのでしょう。

そういえばスウェディッシュ・ポップってありましたね。いま思いつくのはカーディガンズなんですが、原田知世さんのアルバムをプロデュースしたトーレ・ヨハンソンなんかもそうじゃなかったでしたっけ。スウェディッシュ・ポップにはおしゃれな雰囲気が多いのですが、ピーター・ビョーン・アンド・ジョンはどこか硬派な感じがしました。 というのは、3ピース(3人編成)のバンドだからじゃないでしょうか。3ピースって音が自律するんですよね(笑)。ぼくもかつて3人編成の社会人バンドに参加していたことがあるのですが、最小限の構成なので、ミスするとものすごく目立つ。だから緊張します。さらに最小限の構成で音を厚くしようと思うと、たとえばじゃらーんというギター一発にも、一音入魂のような気合が入るわけです。ゆるいとはいえリズムはしっかりしているし、ベルセバより音が際立っている感じがするのは、3ピースだからじゃないかな、と思いました(と、彼等を知らずに書いていたのですが、YouTubeでライブ映像を発見してびっくり。詳細は下で)。

Young Forksという曲は結構面白くて、歌詞は男性と女性が交替で歌うスタイルです。演歌によくあるアレです(笑)。しかも歌っていることといえば、なんとなく哲学的なラブソングだったりする。歌詞を要約すると"若者とか老人とか世界で語られているあれこれにはぜんぜん興味がなくて、ぼくらはふたりだけでお話できればそれで充分。今晩、会うことができてほんと幸せ(ハートマーク)"という感じ(苦笑)。そのナロウな世界がたまりません。口笛もそうですが、サビは秀逸ですね。耳に残ります。で、ボーナストラックは、そのYoung Forksのリミックス、リメイクが4曲。バンドちっくな本編と比べてこちらはデジタルでテクノな感じなのですが、これがまたよいです。1月2日鑑賞。

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公式サイト(?)
http://www.v2records.co.jp/pbj/061213/

HMVのサイトでは全曲試聴できます。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2001413666

YouTubeから2本ほど。まずはPV。エンハンスドCDなので、CDにこのビデオも入っています。

■Young Folks

ライブ映像を発見。げっ。ボーカルってマラカス振ってるだけじゃん!ってことは、歌以外はベースとドラムの演奏なのか(どひゃー)。なんかドラムのひとがパッド叩いてシンセの音出しているようだし、スキンヘッドで裏声でハモって安田大サーカスですか(笑)。ベースはサビの1音目を間違えてる(泣)。なんだこりゃー。でも面白い。インディーズっぽくていい。脱力加減にまいりました。

■Young folks Peter, bjon & john

なぜ口笛かというと、弾くことのできる楽器がなかったから苦肉の策じゃないのでしょうか。なんか、若い頃バンドでそんなことやった記憶があるなあ。そのアマチュア感もすごいですね。バンド名の付け方といい、狙ってやっているのか純朴なのか、わからん。不思議なバンドです。

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■2008年2月2日追記

ベースのひとがピアノを弾いているバージョンもみつけました。ベースレスの3人編成です。うーむ。

*年間音楽50枚プロジェクト(1/50枚)

投稿者 birdwing : 2007年1月 7日 00:00

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