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2007年1月 4日

助走としてのゼロ。

多様化された社会、というと一般的にはグローバリゼーションなどを指すと思うのですが、ネットとリアルという意味でもぼくらの生活は多様化しています。そして何をコンテンツとするか、ということも多様です。

ブログのコンテンツとしてはこれが優れている、こう書かねばならない、というルールはなくて、書きたいことを書けばいい。けれどもブログが世のなかにこれだけ普及して定着化することにより、さまざまな試行錯誤を経て、少しずつ方向性もみえてきたような気がします。そして、ブログのほんとうの面白さはこれからかもしれない、と考えています。

解凍された過去

実はぼくは2004年の11月から、はてなでブログを書き始めていました。

もう少し補足すると、その年の6月に某SNSで日記を書き始めていて、それがぼくのブログ(日記)のはじまりでした。SNSでなんとか書くことに慣れたので、ブログに移行しました。たぶんITの感度が高いひとたちは2003年には日記を書いていたと思うので、それほど早いスタートとはいえません。はてなで書き始めた翌月ぐらいに、学生時代の知人たちと4人で書く同窓会的なブログもスタートしています。そこでTypePadの管理機能なども学びました。

はてなで書き始めた日記は仕事の備忘録的なメモで、翌年の4月まで書いて中断していました。その後、古い日記は削除して、2005年の11月にリスタートしています。削除された過去の日記はパソコンのハードディスクに氷漬けにされていたのですが、昨日、解凍し、2004年に書かれたものを再度このブログにインポートして掲載してみました*1。

いまとなっては恥ずかしい文章です。知識に間違いもありそうなのですが、きちんと書いているなあ、という気もします(笑)。ただ、当時はいまよりずっと苦労して書いていたような気がするのですが、これだけの文章量だったっけ?という印象もあります。

回答のない未来

ぼくはブログで日々さまざまな局面で考えたことを綴っていこうと思います。

考えて綴ることで、立体的な思考をめざしたい。立体的な思考とは、好き/嫌いのような二元論を超えて、もっと多様な視点から3次元的にモノゴトを考えていくことです。

もちろん日記的なこともあるし、仕事に関連することの考察だったりもする。もともとぼくはSNS=プライベート(子供のこと、趣味のこと。改行を多用した文章)、ブログ=パブリック(仕事のこと。ブロックで書く大量のテキスト中心)というスタイルを使い分けていました。しかし、そのスタイルを混在させたかたちでブログで展開できないかと考え、去年までその方法論を追求してきたつもりです。

うまくいった部分もあると思います。けれども、うまくいかない部分もたくさんありました。プライベートとパブリックが錯綜することで、ついつい感情を吐露してしまったり、書きすぎてしまうことが欠点でした。そして、うわべだけの責任のない言葉を使っていないか、言葉の暴力をふるっていないか、ということを常に考えることにしています。それはブログを通じて得た貴重な経験でもあります。今後、いちばん大切にしたいことです。

正解はありません。ブログを書くこともそうですが、生きることにも正解はないような気がします。もしあるとすれば、自分で正解をみつけることが大切であると思います。みつからないかもしれませんが、みつけようとするベクトル(信じてつづける強さでしょうか)が大事という気もします。

そして、2007年1月というゼロ地点

と、自分の過去などを簡単にまとめてみたのですが、今年も仕事×家庭×趣味をクロスオーバーさせたブログを書きたいと思っています。

また、去年は個人プロジェクトとして、年間本を100冊読み、映画を100本観るという課題をすすめてみました。結果として本は92冊(92%達成)、映画は81本(81%達成)でした。

数量じゃないと思います。また、ランキングでもない。ぼくは作品に優劣をつけたくありません。もちろんひどい作品はきちんとひどいと言いたいけれど(笑)、優劣を比較するものじゃないでしょう。というわけでぼくはレイティング(5点で評価するとか)をしていないのですが、どんなに短くてもひとつひとつの作品には感想をつけました。その定性的な評価がぼくにとっては、重要であると考えています。モチベーション管理にも通じるかもしれないのですが偏差値のような基準で人間の価値を測るのはくだらないと思うし、ロングテールの時代には、大多数がよいと言っていなくても自分がよいと思った作品が断然よいものだ、そのよさを自信をもって言うべきだと、ぼくは(あくまでも私見ですが)考えています。

そこで、今年はどうしようか、と思ったのですが、ぼくはそもそもDTMを趣味としていて、音楽が好きじゃないか、ということを思い出しました(今頃、思い出してどうする)。そこで今年は、音楽も加えてみようか、と。つまり、

*年間本100冊+映画50本+音楽50枚

でいこうと思います。いま、購入(中古含む)とレンタルなどをどのように配分しようか悩み中。楽しむのはいいんだけど、お金もかかるのが困りものです。音楽に関していえば、新譜も聴いていきたいのですが、ロックの名盤といわれているものをぼくはまだずいぶん聴いていないような気がする(ものすごく偏って聴いてきたので)。そんな基本をフォローしてみたいとも思っています。

去年達成できていない部分を、今年になって100冊達成!までつづけるということも考えたのですが、去年はもう終わっちゃったし、まあいっか、と。そんなわけで今年は今年であらためて始めることにします。さらに、やっぱりカテゴリー化されていないと後々に面倒なので、はてな記法も学んでもう少しブログの書き方も勉強します(苦笑)。

趣味のDTMでは、今年は生楽器×打ち込みというスタイルを研究するつもりです。昨年は1ヶ月に1作品、などと考えたりもしたのですが、焦って公開しないでのんびり癒し系の曲、ちょっと実験的な曲などなどを創りたいです。

本来であればこういう方向性は頭のなかにしまっておいて、実際に書け、行動しろ、ということが重要だと思うのですが、年初でもあり(といっても、あまり年初に気合の入っている感じって好きじゃないんですけど。もともと脱力系なので)、ちょっとまとめてみました。

*1:インポート中に修正を加えたら2重にインポートされてまいりました。それからコメントもいただいていたのですが、インポートできなかった(泣)。せっかくコメントいただいた方々には申し訳ないです。でもローカルにはきちんと残っていて、あらためて読み直して考えるところが多くありました。

投稿者 birdwing : 2007年1月 4日 00:00

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