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2007年2月28日
Gutevolk / グーテフォルクと流星群
▼music07-015:星屑が散りばめられた、おとぎばなし的な音の空間。
グーテフォルクと流星群-tiny people singing over the rainbow-
Gutevolk
曲名リスト
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せつなくて甘い日本のインディーズ・エレクトロニカです。そもそも「グーテフォルクと流星群」という宮沢賢治的なタイトルと、淡いブルーとグリーンのジャケットに惹かれてしまった。グーテフォルクとは、西山豊乃(にしやまひろの)さんのソロ・プロジェクトらしい。検索したところ、nobleレーベルのサイトに行き着いたのですが、まずレーベルのaboutのページで次の言葉にしびれました。
方法論やジャンルではなく、なんでもありなクロスオーバーでもないところで、
ただただ美しく自由な、日常の為の音楽の提案。
あなたの日常が、精神が、より優雅になれれば、こんなに嬉しい事はない。
うーん、とめどなく共感。ぼくの場合には方法論は大切にしたいと考えているのだけど、まさにさりげない、けれどもやさしい調べを聴かせてくれます。ピアノを中心に、逆回転の多用、囁きかけるようなヴォイスという音の構成にはCigur Rosテイストも感じました。日本語の曲、英語の曲が入り混じっているのですが、海外で受けるのではないでしょうか。声の肌触り感といい、そんな傾向です。
オフィシャルサイトのニュースのページでは、ニューアルバムのリリースに対して矢野顕子さんから「いいなあ、こんな声に生まれたかったです。交換してください」、細野晴臣さんから「久し振りだけど、この音を聴けばグーテフォルクだってすぐにわかるよ。しかも大人になった感じがする。母の胸だ」というメッセージが寄せられています。細野さんの最後の言葉は意味がわかりません(笑)。けれども、5曲目「i like rainbow」には子供の声がコラージュされています。西山豊乃さんについての情報を収集していないのですが、ひょっとして子供が生まれて母親になったんでしょうか?確かにやさしい印象の楽曲は、そんな背景も想像させてくれます。母親になっても曲を作りつづけるのはいいですね。ぜひ継続してほしいです。
個人的には3曲目「this moon following me」に、じーんでした。この明るいポップスは泣ける。ちょっとフレンチな感じもします。全体的に星屑的な音なんですが、7曲目「the door to everywhere」も地球の裏側を旅して星を眺めるような、おとぎ話的なフィルターのかかった曲です。とはいえ、ここ数ヶ月購入してきた曲は面白いように同じ傾向の音で、オルゴール的というかノイズのコラージュというか、そんな音なんですけど。だからぼくがDTMで創る曲もそんな音になってしまうのですが。
ところで、サイトに掲載されているご本人の写真、もうちょっとしかめ面じゃない写真はなかったんでしょうか(苦笑)。いや、アーティストは顔じゃないのだけれども。2月28日観賞。
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オフィシャルサイト。Flashと音声のナビゲーションがなかなか素敵です。※クリックすると音が出るのでご注意ください。 http://www.gutevolk.com/
レーベルのサイトでは「portable rain」のみmp3ファイルをダウンロードして試聴できます。 http://www.noble-label.net/catalog/?ja&code=CXCA-1205
*年間音楽50枚プロジェクト(15/50枚)
投稿者 birdwing : 2007年2月28日 00:00
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