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2007年9月23日

[DTM作品] Crater(クレーター)

変わりやすい秋の気候ですが、暑さの厳しい晴れた日があるかと思うと今日はすっかり曇り空です。奥さんが子供たちを連れて出て行ってしまったので(といっても喧嘩したわけではなくて、急遽、親戚の家に遊びに行きました)、ぼくは家で留守番。ぼくも行こうか?と言ったのですが、いいわよ、とのこと。まあ奥さんのお気遣いと考えましょう。おかげさまで静かな部屋でひとり。のんびり羽を伸ばしました。

さあて久し振りに映画でも借りてこようか(そういえば最近、ぜんぜん観ていない)とも思ったのですが、ヘッドホンを被りやすい季節になったので創作モードに突入してしまい、昨晩からのめり込んでいる趣味のDTMに集中。気付いたら昼飯も食べずに夕方5時でした。やれやれ。

というわけで、先週に引き続き今週も曲を公開してみます。先週は「half moon」ということで半月の曲だったのですが、今回も月つながりで「Crater(クレーター)」です。以下、どうぞ。


■Crater(2分40秒 3.68MB 192kbps)


作曲・プログラミング:BirdWing


今回は男子力を発揮しようと思いました(そんなのあるのか?苦笑)。

実は、このところなんとなく気持ちが穏やかな日々が続いていて、ものすごく優しくて綺麗な曲を作ろうと思っていたのですが、「half moon」はどちらかといえば優しいメロディです。なので、今回はまったく逆のイメージに挑戦しようと考えました。美しい月の裏側というか、ダークサイドを音にしてみよう、と。

ちょっと破壊的なエッセンスを加えつつ、ハードな曲にしたかったですね。ぎゅわーんとストラトキャスターあたりを弾く感じ(弾いてないけど)。自分のキャラクター的に無理なのですが(苦笑)、思い浮かべた印象はナイン・インチ・ネイルズ(NIN)あたりでしょうか。あとは主にループの素材を使っているので、BECKっぽいアプローチともいえる。ついでにディレイかけまくったギターはドゥルッティ・コラムのような感じ。

B000OMD254Year Zero
Nine Inch Nails
Island 2007-04-16

by G-Tools
B000HIVO64The Information
Beck
Interscope 2006-10-03

by G-Tools
B000PIU05Crebellion
ドゥルッティ・コラム
インペリアルレコード 2007-06-27

by G-Tools

ドゥルッティ・コラムのこのCD購入していませんでした。そういえば、ナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーは「おれたちのCDを盗め」とか過激な発言が物議を醸しだしていましたっけ(記事はbounce.comより)。しかし、考えてみると、パンクロックやビジュアル系のミュージシャンというのは結構、健全な気もしていて、いちばん不健全なのはエレクトロニカ系のラップトップミュージシャンではないでしょうか(苦笑)。なんというかですね、思考が不健全な気がする・・・。トレント・レズナーはワルだけれど、とてもわかりやすいと思います。むしろ、何を考えているかわからないワルがエレクトロニカ系には多いような気がする。ちょびっとだけワルになりたいと、ぼくも憧れますけれども。

以前のエントリーで、ピアノロールという膨大な方眼紙にマウスでちくちく音をおきながら曲を作っている話を書いたのですが、DAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)を使った音楽の制作には、音のファイルをそのまま読み込んで、波形ごと編集していくという方法もあります。そして、MIDIのデータと音のデータを混在しながら編集できる。

QY-20というおもちゃみたいなシーケンサーで打ち込みをはじめたぼくにとっては、これはもう画期的です。しかしながら、「できあがったループを使うような楽をすべきじゃない。打ち込みの醍醐味はオルゴール職人だっ」と意味のない意地を張っていたので、しばらくは素材を使った制作をしませんでした。ちまちまとマウスで音を置いていたわけです。ところが去年あたりから、音を編集する方法に変わってきたように思います。

ピアノロールによる入力はオルゴール風で、どこか絵画に喩えると点描画のような音の創り方=デジタルな制作なのですが、音の素材を編集する方法は、ちぎり絵といったところで、コラージュ風に音を切り貼りするので、なんとなくアナログです。どちらが優れているとはいえないのですが、両方ハイブリッドに使いこなすと面白いものができる。

ちなみに、音の切り貼りは以下のような画面になります。

DAWの画面

もじゃもじゃのゲジゲジみたいなやつが音のファイルで、これをコピーしたりカットして使う。右側の方が大きくなっているゲジゲジは、リバース(逆回転)させた音です。

曲の印象はクレーターなのですが、アラビアンナイトというか、月光の下で広がる異国の宴のような印象を思い浮かべました。月は美しいものではありますが、同時に狂気の象徴でもあります。満月の日に精神の均衡を崩すひとが多いからか、狼男のような伝説も生まれたとも言われます。

ちなみにWikipediaでクレーターについて調べてみました。命名したのはガリレオとのこと。

1609年にガリレオ・ガリレイは、月面を天体望遠鏡で観察し、多数の円形の凹地を確認した。この地形をギリシア語のコップ、椀を意味する語からクレーターと命名した。

なるほど。地球のクレーターの記述が面白いと思いました。

地球に落ちる隕石の大きさがそれほど大きくなくても巨大なクレーターができる。クレーター径は隕石の直径の約20倍と見積もられており、周囲5km、深さ170mの大きさのクレーターはクレーターとしてはかなりの大きさだが、それを作った隕石の大きさは直径約250mでしかない。地球上のクレーターは100個以上確認されているが、大部分は侵食で痕跡すら消えてしまっている。

隕石は破壊力があるんですね。でっかい地球も宇宙の脅威にさらされているわけだ。しかし、いちばん地球を苦しめているのは外部からの隕石ではなく、人間の環境汚染ではないかという気もするのですが。

投稿者 birdwing : 2007年9月23日 17:52

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2 Comments

extegeRhype 2008-03-25T22:34

Hello
nice site

BirdWing 2008-03-25T22:46

Thank You ! :-))

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