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2007年10月 8日

オルゴールの調べ。

趣味のDTMで「portrait」という曲を作って昨日公開してみたのですが、あらためて聴きなおしてみると、かなりムリがあるなーということを感じました(苦笑)。

ただ、こういう曲もある、ということで手を入れないようにしようと思います。ブログと同じです。いつも名文ばかり書けるわけではありません。ときには目もあてられないような駄文を書くこともあるし、他人が読んだら何のことやらわからない個人的な趣向に走ることもある。それもまた肯定していきましょう。

しかしながら思ったのは、ちょっと装飾的な部分を加えすぎたり、ノイズなどを付加しすぎたので、当初考えていた方向性よりも変わってしまった気がする、ということでした。もともとはシンプルな繰り返しを考えていて、喩えるならばパッヘルベルのカノンのような感じにしたかった。

では、余計なリズムも取っ払って、シンプルなピアノの部分だけにしたらどうなるだろう、といろいろと試みていたのですが、オルゴールっぽくしたらどうだろうと考えたら、妙にはまりました。そんなわけで、簡単に公開してみます。

ネットで拾ってきた妙なFlashによる再生ツールを使っていますが、以下の白い棒の左側を押すと再生します(音量をコントロールできないのでご注意ください)。右端をクリックすると、ファイルをダウンロードできます。

■portrait_mb.mp3 (1分45秒 2.41MB 192kbps)




曲・プログラミング:BirdWing

最初にある箱を開けてネジを巻く音は、DTMマガジンに収録されていたフリー音源を使用しています。DTMマガジン、いろいろと活用させていただいています。

オルゴールの楽曲を作っていたら、にわかにオルゴールについての知的好奇心がそそられてしまったのですが、やはりこういうときはWikipedia。まずはオルゴールの項目で語源を確認。

日本語の「オルゴール」は、オランダ語のorgel(オルガン)に由来する。英語の表記は musical box または music box である。

なるほど。ソフトウェアシンセサイザーのプリセット名もmusic boxです。オルガンに由来するのが意外でした。オルガンっぽくないのですが、空気で振動させるか爪のようなもので金属を弾くか、という違いがあっても、同じルーツなんでしょうか。などと考えていたら「いわゆる自動演奏楽器全般をオルゴールと呼ぶ」場合もあると書かれています。となると、シンセの打ち込みで自動演奏させるシーケンサーもオルゴールの一種かもしれない。

分類としては、「シリンダー・オルゴール」と「ディスク・オルゴール」があるとのこと。どちらが古いかというとディスクの方であり、ナポレオン戦争の後にシリンダーに切り替わったようです。19世紀末には、ドイツからディスク・オルゴールの巻き返しがあったらしいのですが、やがてシリンダーとディスクともに畜音機の登場によって衰退していきます。しかし、ジュークボックスのような自動演奏装置もオルゴールと呼ばれたらしい。

音楽を身近に楽しみたい、何度も繰り返し聴きたいという願いが、オルゴールのような機械を生んだし、一方でiPodのようなオーディオプレイヤーを登場させたのかもしれません。ハードウェアは変化して、その機能も変わったとはいえ、人間の欲求には変化がないのかもしれないですね。

ちなみにオルゴールで思い出すのは、かつて小樽に訪れたときに足を運んだ「小樽オルゴール堂」ですが、Wikipediaには博物館も掲載されてみました。そのなかからトウキョウで行くことのできる場所をピックアップ。


■オルゴールの小さな博物館
http://www.musemuse.jp/Musemuse_home.htm
〒112-0015
東京都文京区目白台3‐25‐14
telephone 03-3941-0008 03-3945-8817
facsimile 03-3947-1025
休館日 / 日・月曜日 年末年始
○演奏会コース(定員50名)
料金 / 大人1,300円 小人600円 (小人:4才以上小学生以下)
○博物館コース(予約制)(1名から予約可 定員約12名)
料金 / 2000円 (博物館を楽しむグッズ&お茶付)
○館長コース(予約制)(4名以上10名以下)
料金 / 3,500円 (館長コースを楽しむグッズ&お茶付)
ショップ OPEN 10:30-18:00
※詳細は直接博物館にご確認ください。

予約制ですね、しかし入館料2000円は高い(泣)。なんとなくオルゴール好きな館長さんが趣味ではじめたような感じがします。この博物館のサイトにはオルゴールについての用語辞典から歴史までまとめられているページがあり、なかなか参考になります。

■パルテノン多摩マジックサウンドルーム
http://www.parthenon.or.jp/museum/magic1.html
〒206-0033
東京都多摩市落合2-35
042-375-1414
休室日 / 毎週月曜日(月曜が祝日の場合は火曜日)、施設点検日
開館時間 9:00~22:00
観覧料
高校生以上 個人¥200 団体[20名以上] ¥150
小・中学生 個人¥100 団体[20名以上] ¥50
※詳細は直接博物館にご確認ください。

何かのついでに立ち寄る感じでしょうか。インドア志向で腰の重い家族はぜったいに行かないような気がしていて、ぼくも能動的に行きたいとは思わないのですが、オルゴールの歴史自体に興味を感じました。

投稿者 birdwing : 2007年10月 8日 18:47

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