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2005年3月 9日

ブログが普及した後にくるものは

昨日、電車のなかでgooブログの広告を読みました。ブログエキスポをやっているらしい。gooといえば「教えて!goo」の交通広告が印象的で、でっかい活字だけで素朴な疑問を書き連ねたポスターをついつい読んでしまったのですが、ブログの広告まで出しているのか、へえ、という感じで読みました。うろ覚えですが、ブログで情報を発信すると世界が振り向く、みたいなコピーだったかと思います。そうでもないだろう(苦笑)、と内心思いましたが。

そのブログエキスポはこちらです。

最近ブログの動向は追いかけていなかったのですが、どうなっているんだろうとブログファンのサイトをチェックしました。

なかなか独自サービスの展開が活発になってきたようで面白い。ブログが普及した後に展開するサービスとしては、


  1. 細分化したサービス

  2. サポートするサービス

  3. 付加価値のサービス

という3つがあるかもしれません。

「細分化したサービス」としては、ペット専用ブログというのをみつけました。これはペット好きのSNSに対する付加価値かもしれませんが。

■ペット専用ブログサイト「ぺログー」

「サポートするサービス」としては、ブログで解雇されたなどの問題に対処する企業がでてきたこと、企業のブログ構築をメールでサポートするサービス、ワープロ感覚でブログを書き込めるようにするツールなどです。

■「社員のBlog」への対処に乗り出す企業
■ビジネス Blog の構築方法などをメールでサポート
■はてなダイアリーワープロ

「付加価値のサービス」としては、「相関図」「自分史」機能搭載のブログサービス「フルーツブログ」のほか、ココログで写真から検索する「ココフラッシュPhoto β版」などがありそうです。

■フルーツブログ
■ココフラッシュPhoto β版

「ココフラッシュPhoto β版」は、要するにイメージ検索なんですが、ブログに掲載されている写真をジャンルごとに表示する。確かに、文字で一覧表示されるよりもビジュアルの方がインパクトがあります。視覚的にわかりやすい。

ちょっとブログから外れますが、検索結果をサムネイル表示する「MARSFLAG」というサービスも面白そうだと思いました。

■"ブログの女王"眞鍋かをりも感心~検索結果をサムネイル表示「MARSFLAG」

「検索エンジンは、"読む時代"から"見る時代"へと進化する。活字から写真、ラジオからテレビへの変化と同じようなインパクトがある」(マーズフラッグ 代表取締役社長 武井信也氏)

もちろん一般ユーザーだけでなく、企業としても、メディアとしてもブログはもっと注目されるべきかもしれません。ブログの社会的価値についてはとしてminako's blogの「ブログを侮るなかれ!」に書かれていました。

ホワイトハウスの記者会見に参加できるパスが、初めてブログ「fishbowl DC」で情報発信している記者ギャレット・グラフ氏に与えられた。
これは、インターネット上でブログを活用して情報発信をするという行為と影響力が、ある意味で、マスメディアと対等であると認められた、と考えていいのではないだろうか。

以下のように続けています。

ブログをはじめ、インターネットをメディアとして認めていない著名キャスターのインタビューを考えると、日米の情報発信側=ジャーナリストのレベルの差は哀しいほどだ。

特にインターネットでは個人が情報を発信できてしまうのですが、マスコミの権威主義ではないのですが、しかるべき人間が発信したものでなければ情報価値はない、という考え方がベースにあるような気がします。マスメディアの驕りかもしれない。まさか、いまだに「インターネットは便所の落書き」だと思っているアタマの固い勉強不足なひとたちはいないと思いますが。

一方で、Ad Innovatorの「恐竜ブログ=新聞 」では、アメリカの4コママンガの風刺が紹介されています。

アメリカの4コママンガで娘がお父さんに「恐竜ブログ、ダウンロードした?」と聞いている。娘は新聞のことを言っており、恐竜とは「死に絶えた古いもの」という意味で使っている。

つまり、新聞はブログの一種であり、しかも「新」ではない古いスタイルのメディアだということでしょうか。ダウンロードというのは「取ってきた?」という行為にかけている。子供たちにとっては、そんな時代になっていくのかもしれません。

投稿者 birdwing : 2005年3月 9日 00:00

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