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2005年3月22日

オープンソースの哲学

連休明けです。いろいろとニュースを見ていて、あらためてひっかかってきたのは「オープンソース」という言葉でした。少し前に、サンにしてもIBMにしてもオープンソースに関する話題が続きましたが、なぜなんだろう、という素朴な疑問です。とはいえ、やはりきっかけとなったのはグーグルの記事ですが。

■グーグル、オープンソース開発者向けに「Google Code」 を開始

「Google Code」というこのウェブページでは、Google関連の各プロジェクトに取り組む開発者を支援するために、ソースコードやAPIをはじめとする各種のツールを提供していくと、このプロジェクトに携わるChris DiBonaは米国時間17日付けの歓迎メッセージに記している。

機能的には、ツールの提供かもしれませんが、それ以上のものがあります。というのは、デベロッパー向けのコミュニティなどを作ってしまえば、同じようなことができるわけです。オープンソースにするということは、開発者向けサイトとは違って、次のような意図があると思いました。

「Google Codeで何としてもやりたかったのは、われわれのAPIや、われわれがリリースしたコードを利用してプログラムを開発した人々やグループを認知してもらうことだ」(DiBona)

味方を増やす、ということでしょうか。ファンを増やす、と考えることもできます。あるいはLinuxであれば、信奉者を増やす、ということもあるかもしれません。

一方で企業側のメリットとしては、開発コストを低減できるということがあります。また、ブランド化すれば、口コミのような形で参加者が参加者を呼ぶ仕組みを回転させて、さらにコミュニティを大きくできるかもしれない。

とはいえ、公開することによって脅威もあると思います。ナレッジの部分が流動的になります。運営にも手がかかりそうです。知的財産の所有権についてもはっきりさせておかないと、訴訟なども生じる可能性があります。

企業としては、オープンソース戦略をとる場合には、それだけの企業体力があることと、覚悟が必要かもしれません。

Googleは絶えず外部から開発者を獲得し、検索広告やデスクトップ検索などの分野への進出を進めている。同社の最新の取り組みでは、古いプログラミングツールを復活させ、GmailやGoogle Mapsなどの新サービスを活用できるようにしている。

グーグル自体には、それを育む土壌があるようですね。

ちょっと古くなりますが、以下のような記事もありました。

■InnoTech Conference:オープンソース戦略はなぜ誰にでも必要なのか

オープンソースについては一時的な流行であり、バブルがはじけたらなくなってしまうのではないか、という疑問に対して、以下のように書かれていました。

「それは違います。(オープンソースは)実は哲学なのです――たとえ自分の独自のプラットフォームが広く利用可能な透明なコードになるとしても、オープンなプラットフォームを構築すれば驚くほどの利益につながる、という認識です」

哲学と言及しながら、結局のところ利益に落ちていくところが、どうかとは思います。利益を追いかけている姿勢がみえたときに、離れていくひとたちもいるのでは? もちろん、そいつで儲けてやろう、というベンチャースピリッツがエンジンになることもあります。しかし、ひとを惹きつけるのは、技術にしても哲学にしても金儲けにしても、未来を感じさせるビジョンがあるかどうかのように思うのですが。

投稿者 birdwing : 2005年3月22日 00:00

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