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2005年3月30日
27の桁違い
個人情報保護法の4月からの施行直前に、みずほ銀行が27万人の個人情報を紛失した、というニュースがありました。27万人! 流出しすぎです
紛失した資料の多くは専用機がないとデータを読み出せないCOM(フィルムネガのような内部管理資料)やマイクロフィルムであったこと、各店舗で資料が数枚ずつなくなっていたことなどから、誤って廃棄した可能性が高く、外部へ情報が漏洩する可能性はきわめて低いとしている。なお、これまでに顧客からの照会や同行に対する不正要求などは起きていないとのことだ。
信頼がいちばん大事な銀行で、お客さんの情報をそんな風に扱っていたのか、というネガティブなイメージは払拭できません。それが、通常業務では使われていない情報だとしても、です。
PDFで支店別の情報が開示されていました。
http://www.mizuhobank.co.jp/company/release/2005/pdf/news050330.pdf
実は僕もみずほ銀行のユーザーです。
調べてみると自分が預けている支店では問題がなかった。振り込み用の口座で、ほとんどお金も預けていないのですが、ちょっとだけほっとしました。
しかし、ほんとうに紛失したんでしょうか。誰かがこっそりとリスト業者に売ったりしたのでは? 疑いはじめると、どこまでも疑ってしまう。紛失したことを隠しておくのではなくて、情報を開示する姿勢はよいと思うのですが、開示したことによって生じるリスクも大きいですね。
信頼というものは、一度失ってしまったら回復させるのが大変なものだ、ということをあらためて感じました。
ところで、情報流出のトラブルとしては他にどんなものがあっただろう、と検索してみたのですが、以下のような記事をみつけました。
■総務省から個人情報流出 一般募集モニター27人の間で
総務省関東総合通信局は29日、情報通信についての行政施策に反映させるために一般から募集している個人モニター27人分の氏名とインターネットメールアドレスが、対象となったモニター27人の間に流出したと発表した。
同じ27なのですが桁が違います。27万人の個人情報流出というニュースを読んでしまうと、27人ぐらいならまあいいか、と思ってしまう。ほんとうはよくないのですが。
投稿者 birdwing : 2005年3月30日 00:00
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