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2005年12月 2日
書くことについて、あらためて。
はてなのブログを再開してもうすぐ1ヶ月になるのですが、毎日つづけること、1時間で書き上げることを目標にしています。とはいえ、1時間では足りない内容のときもあります。文章量が多いから時間がかかっているとは言えなくて、実は文章量が多いときのほうが時間は短い。のっているからです。逆に、文章量が少ない日のほうが、うーん書けないぞ、どうしようと悩んでいて、書き上げるまでに長い時間がかかっています。
今週は焦って書きすぎて、誤字が多すぎ、でした。いろいろと原因はあるのですが、言い訳はやめましょう。地味なブログとはいえ、一日150~200PVぐらい見ていただいているわけなので、もうちょっとプロの意識を持って書かねば、と反省。どんなによい内容であっても、ひとつ誤字があるだけで、すべてをだいなしにすることもあります。文章全体の信頼性を損ねるわけです。もちろん、個人の備忘録的な内容ではあるのですが、読んでいただいている方のことを考えるのは、とても重要です。そうではないと自己満足でしかないですよね。プロの書き手ではないにしても、志を高くもてるかどうかということが文章力をつけるためには大事なことかもしれません。
このブログを書き始めた最初のコンセプトは、まず「考える力を強化すること」でした。それはまさにマーケティングや企画という自分の仕事に直接関わることでもあり、一方で、これから息子たちにも教えていきたいことでもあります。8歳の長男に対して、中学の受験を選択させるかどうかは現在の悩みどころではあるのですが、受験をしなくても、自分で考えることができるような大人に育てたい。最近、公立の中高一貫校が注目を集めているようですが、そこでも「考える力」を重視しているようです。もちろん暗記や計算の力も大事なのですが、いろんなものを感じ取り、感じとったものから自分の考えを組み立てられること、組み立てた考えをきちんと主張したり、書くことができること、という力を息子につけてほしい。しかし、難しいですね。父であるぼくにもできていないことなのです。
話すことと書くことの大きな違いは、書いたものは記録として残ること(話したことは空中に消えていく)、書く行為は書きながら全体を俯瞰して編集を加えられること(話したことは消えていくので、ある意味リニア-線的であり、言い直すことでしか修正ができない)です。思考というのは、どちらかというと線的・時間的だと思うのですが(同時にふたつのことは考えられません。考えているように思えるのは、瞬時に切り替えているから)、面的・空間的に展開するのが書く行為である、と考えます。だからこそ雑多な思考が整理されるわけです。
広告業界のひとにはバイブルであるジャック・フォスターやジェームス・W・ヤングなどの本にあるように、「アイディアは組み合わせである」とぼくも考えます。したがって、書籍×映画×音楽のようにジャンルを横断して、さらに仕事×家庭×趣味の世界を横断することによって「思考を立体的に再構築していくこと」が、このブログの目的でもあります。
最終的にはぼくはインターネット以外に何かの形で、自分の書いたものを残していきたいと思うのですが、それで儲けるということはぜんぜん考えていない。たぶん儲かるような内容は書けません。音楽にしてもそうです。ただ、自分が21世紀のはじまりに、ここにいた、ここで考えて稚拙だけれども自分の世界を創ってきた、という楔(クサビ)を残しておきたい。
タイムマシンのようなものかもしれません。いつか、ふたりの息子たちがぼくと同じ年齢になったとき、ぼくの書いたものをひもといて、ふーんオヤジはこんなこと考えていたのか、ということを知ってほしい。同じ年齢で対話できればいいのですが、それは映画や小説の世界でなければ無理ですよね。まあ、大人になった息子たちには、ぼくの書いたものは、ぽいっとか捨てられてしまうかもしれませんが。それはそれでよしとしましょう。
書くことは、タイムマシンに現在の自分を埋めることである、とちょっと言ってみたりして。
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■発想法に関するバイブル。薄い本でさくっと読めるのですが、書かれた内容はかなり本質に迫っています。
アイデアのつくり方 阪急コミュニケーションズ 1988-04-08 by G-Tools |
アイデアのヒント 青島 淑子 阪急コミュニケーションズ 2003-01-10 by G-Tools |
アイデアマンのつくり方 Jack Foster 阪急コミュニケーションズ 2002-09 by G-Tools |
投稿者 birdwing : 2005年12月 2日 00:00
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