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2007年1月20日

Porcupine Tree/In Absentia

▼Music07-005:夕日の差し込む午後の部屋のような、それでいて研ぎ澄まされた。

In Absentia
Porcupine Tree
In Absentia
曲名リスト
1. Blackest Eyes
2. Trains
3. Lips of Ashes
4. The Sound of Muzak
5. Gravity Eyelids
6. Wedding Nails
7. Prodigal
8. 3
9. The Creator Has a Masterpiece
10. Heartattack in a Layby
11. Strip the Soul
12. Collapse the Light into Earth
13. Futile
14. Drown With Me
15. Chloroform

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このCDをはじめて聴いたのは、銀座の山野楽器の試聴コーナーだったかと思います。あらためて聴き直して、ものすごく新鮮でした。音が飛び込んでくる。最近ちょっとひねくれた音楽ばかりを聴いていたせいだからかもしれませんが、ディストーションのギターからアコースティックに変わるところなど、脳内刷新的な刺激があります。こういう音楽ばっかり聴いていたときがあったっけ、と思いました。

名曲は前半2曲なのですが、実はぼくは後半、7曲目の「Prodigal」のけだるい感じから以降が気に入っています。「Prodigal」では、ボーカルの鼻にかかった感じがいい。コーラスが入ってくるサビも、うわー懐かしいこれって何かのバンドに似ているんだけど何だっけ状態です。トーキングモジュレーター(そんなの昔あったっけ)をかけたような音にもしびれました。一転してベースがごろごろ転がる(笑)ような音の「3」に展開しますが、ストリングスのシンセサイザー(サンプリング含む)が多用された音楽が好みなので、この曲もいい。逆回転など、音作りは凝りまくっていますね。そしてタイトなリズムの「The Creator Has A Mastertape」に入るところなども。

なんとなくの印象ですが、このアルバムを聴いていて感じたのは、夕日の差し込む午後の部屋でした。光が斜めに部屋のなかに差し込んできて、埃が浮遊しているのがみえる。誰もいなくてしんと静まりかえっていて、どこか透明な研ぎ澄まされた雰囲気もある。それは学校から帰ってきて鞄を置いて、さあ音楽を聴こうと構えた10代のぼくの部屋の残像なのかもしれません。理屈とか見栄じゃなくて、純粋に音楽が好きだった頃の。1月19日観賞。

*年間音楽50枚プロジェクト(5/50枚)

投稿者 birdwing : 2007年1月20日 23:00

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