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2007年5月11日
ブラームス:チェロソナタ集
▼music025:あらためてクラシックに号泣。
ブラームス:チェロソナタ集
ロストロポーヴィチ(ムスティスラフ) ブラームス ゼルキン(ルドルフ)
曲名リスト
1. チェロ・ソナタ 第1番 ホ短調 作品38 第1楽章: Allegro non troppo
2. チェロ・ソナタ 第1番 ホ短調 作品38 第2楽章: Allegretto quasi Menuetto
3. チェロ・ソナタ 第1番 ホ短調 作品38 第3楽章: Allegro
4. チェロ・ソナタ 第2番 ヘ長調 作品99 第1楽章: Allegro vivace
5. チェロ・ソナタ 第2番 ヘ長調 作品99 第2楽章: Adagio affetuoso
6. チェロ・ソナタ 第2番 ヘ長調 作品99 第3楽章: Allegro passionato
7. チェロ・ソナタ 第2番 ヘ長調 作品99 第4楽章: Allegro molto
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先日亡くなったチェロ奏者ロストロポーヴィチのチェロソナタのアルバムです。ピアノはルドルフ・ゼルキン。
なんとなく気になっていたものの手にすることはなかったアルバムですが、今日、会社の帰りにCDショップに立ち寄り、エレクトロニカのCDを2枚ほど購入したのですが、ちょうどクラシックのフロアも同じだったのでざっと見渡してみると、追悼としてピックアップされていた。試聴コーナーで聴いてみようと思ったのですが、既に試聴機を独占しているメガネの男性がいて、なかなか終わってくれない(苦笑)。そんなわけで、1000円だったこともあり、試聴しないで買っちゃえ、ということでレジに持って行って購入しました。
ぼくはクラシックに詳しくありません。バッハぐらいしか聴いたことがない。けれども、まあ聴いてみるかぐらいの感じで、帰宅して深夜にチェロ・ソナタ第1番ホ短調作品38の第1楽章を聴いたのですが・・・。
ちょうど第1楽章の5分を過ぎたあたりで涙がぼろぼろ出てきて止まらなくなった。これは、わかる。すごい。わかるというか、もはや音楽ではない気がする。音が直接、ぼくの脳内の感情に接続された感じ。まいった。いまちょうど、ヘ長調の第1楽章を聴いているところだけれど、やばいです。こんな音楽があったのか!続けて聴いていると自分が崩壊しそうなので、ちょっとやめてみた。はぁ。
ぼくはいままで音楽の何を聴いていたんだろう。そんなことを考えました。けれども受容美学的な観点からすると、作品はそのものの価値だけでなく、受け止めるリスナーのコンディションによって価値はいくらでも変わるものではないでしょうか。いまぼくのセンサーはこの曲を120%キャッチしていて、それは麻薬的にやばいものがあります。クラシックでこれほど感銘を受けるとは思ったことがなかったので、自分でもショックを受けています。ロックどころの感動ではないな。
作品99の第1楽章の終りから、第2楽章のあたり、演奏がロックっぽい気もしました。かっこいい。第2楽章は、ピアノとチェロの対話も美しい。4分あたりの展開もいいし、その後のピチカートの演奏もすごい。パーカッシブで打楽器のようでもある。かすれた音もいい。いま、リアルタイムで曲を聴きながらメモしているのですが、ほんとうにすばらしい演奏だと思う。楽曲もいいなあ。第4楽章の終わりあたりもいい。クラシックでこんなに興奮するとは思わなかった。
音楽って深いですね。まだぼくの知らない世界がある。それにしても感動しすぎて、へとへとです(苦笑)。今日は他のアルバムを聴くのは断念しました。これで満足。5月11日鑑賞。
*年間音楽50枚プロジェクト(25/50枚)
投稿者 birdwing : 2007年5月11日 00:00
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