« AXE RIVERBOY / TUTU TO TANGO | メイン | インプット×アウトプット。 »

2007年5月31日

Svoy / Eclectric

▼music07-029:高層ビルから夜景を見下ろすようなエレポップ。

Eclectric
Svoy
Eclectric
曲名リスト
1. Driving Away
2. Other Side
3. I Don't Love
4. On My Own
5. Make You Mine
6. Cared More
7. One Night Stand
8. Looking for You
9. Stronger Than Wind
10. Shy
11. Eclectric Unwinder
12. To Be What It Used to Be

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

エレクトロニカをよく聴くのですが、これはエレクトロニカというよりもエレポップという感じでしょうか。1曲目から完成度が高いな、と思いました。打ち込み系としては緻密なプログラミングで、個性的なボーカルもうまく曲にのっています。特にピアノ系の使い方がうまい。都会の高層ビルから夜景を見下ろすような、そんなロマンティックな音作りをしています。

POSTAL SERVICEが好きなひとに、などというように店頭のPOPに書かれていて周辺情報がまったくなかったのですが試聴して購入。ぼくの第一印象は、ジョー・ジャクソンでした(ぜんぜん違う勝手な空耳的な印象なのだけれど。つまり洗練されているつながり、ということで)。どうやらロシア生まれでNYで活動中とのこと。デビュー作らしい。うーむ、デビュー作からこれだけ完成度が高いのはすごい。ピアノやボーカルは叙情的な路線なのですが、ビートは疾走感があって、ときどき特長的にブレイクする。気持ちよいです。

とはいえ、全部を聴いてしまうとちょっと飽きるかな、というのがホンネです。というのはクセのあるインディーズばかり聴いているぼくのせいかもしれません。あまりにも洗練され過ぎていて、BGMとしてはいいのだけれど、じっくりと聴き込むときになんとなくのめり込めない。

気に入っているのは1曲目「Driving Away」と2曲目「The Other Side」ですね。キャッチーなメロディがいいい。6曲目の「Cared More」のピアノもいい。その次の7曲目「One Night Stand」のシンセ・ストリングスなども思わず過去を回想して遠い目になります。モータウン系の大人の雰囲気もあります。

たぶんですね、このアルバムのいちばん効果的な活用方法は、彼女を助手席に乗せた深夜のドライブだろうと思う。ちょっといい雰囲気になれることは間違いありません。ぼくなんかが聴くと、なんとなく80年代的なノスタルジーを感じてしまうのだけれど、いま若いひとたちにはそんな記憶はないから、おしゃれな曲、ということで自然に受け止められることでしょう。

そんな音楽があっていいと思います。というよりも、そんな恋人たちの語らいを引き立ててくれる曲こそ、実用的な音楽なのではないかとも思ったりして。5月29日鑑賞。

公式サイト http://www.svoy.com/

myspace http://www.myspace.com/svoy

+++++
2008年3月2日追記

なんとなくシュールな感じもするPV。ぼくは単純に高速度撮影のような映像を思い出したのですが。途中、頭から木が生える映像もあるのですが、おもわず落語の「頭山」を思い出しました(苦笑)。

■SVOY - Driving Away

*年間音楽50枚プロジェクト(29/50枚)

投稿者 birdwing : 2007年5月31日 00:00

« AXE RIVERBOY / TUTU TO TANGO | メイン | インプット×アウトプット。 »


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://birdwing.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/194