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2007年7月 1日

Tom McRae / King of Cards

▼music07-036:孤高の詩人に憧れて。叙情的で、繊細で、力強く。

King of Cards
Tom McRae
King of Cards
曲名リスト
1. Set the Story Straight
2. Bright Lights
3. Got a Suitcase, Got Regrets
4. Keep Your Picture Clear
5. Houdini and the Girl
6. Sound of the City
7. On and On
8. Deliver Me
9. One Mississippi
10. Ballad of Amelia Earhart
11. Lord, How Long?

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CDショップはぼくの趣向に合わせて店頭をディスプレイしているのではないだろうか?と思うことがあるのですが(なわけないでしょう。苦笑)、アコースティック系の特集として、Elliott Smithと同じ棚に置かれていたのがTom McRae でした。その繊細な声とギター、そしてどこか懐かしいストリングスの入ったロックに惹かれて購入。

音的には、全然似ていないけれども雰囲気としてニック・ロウとか思い出したりしたのですが、そもそも最初に彼を見出したプロデューサーがエルビス・コステロやスクイーズなどを手がけていたロジャー・ぺキリアンとのことで、なんとなく納得もしました。

純朴で繊細で誠実な音作りは何に起因するのだろうと思ったのですが、まず彼の出身が、「イングランド東部サフォークにある人口250人のちいさな村」であることが記載されていた。なるほどね。250万人と勘違いしていたんですが、250人なんですね。ご両親はともに教会の司祭とのこと。地方であること、そして育ちのよさが彼のセンスとなっているのでしょう。ぼくも地方出身者であり、どちらも教師の両親のもとに生れたのですが、どうしてこんなにひねくれちゃったか(苦笑)。

楽曲としては、ひそやかに始まる1曲目「Set the Story Straight」がいいですね。そして続く2曲目「Bright Lights」も元気になる。ただ、このアルバムは4作目に当たるらしいのですが、実は結構暗めの曲を得意としていたのかもしれません。試聴したときには、それこそBright Lightsを感じて気にいったのですが、自宅で聴いてみると結構重い印象の曲もあります。3曲目「Got a Suitcase, Got Regrets」あたりから、そんな雰囲気がじわじわと滲んできます。ブルースハープも切ない感じで入ってきて、さりげなくダークな気分に浸れます。あるいは6曲目「Sound of the City」とか。悪くないですけどね。

多彩な音で脚色されたサウンドもいいのですが、アコギ一本で弾き語りもいいだろうなあ、という感じです。6月30日鑑賞。

+++++

アルバムのなかの曲ではないのですが、ライブから「street light」という曲を。lightという言葉が好きなのかもしれないですね。

■tom mcrae - street light (09.12.02)

公式サイト
http://www.tommcrae.com/

myspace
http://www.myspace.com/tommcrae

*年間音楽50枚プロジェクト(36/50枚)

投稿者 birdwing : 2007年7月 1日 23:00

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