« Tamas Wells / A Mark on the Pane | メイン | [DTM×掌編小説] ハーフムーン。 »
2007年9月13日
Amiina / Kurr
▼music07-044:はじまりも終わりもない御伽話のような北欧の響き。
Kurr Amiina Amazonで詳しく見る by G-Tools |
01. Sogg
02. Rugla
03. Glamur
04. Seoul
05. Lupina
06. Hilli
07. Sexfaldur
08. Kolapot
09. Saga
10. Lori
11. Blafeldur
12. Boga
オーガニックという形容詞が最近よく使われますが、北欧の音楽に最もふさわしい言葉であるような気がします。生音だけでなくシンセサイザーのようなエレクトロニカであっても、どういうわけか北欧のミュージシャンが作り出す音楽には自然な響きがある。
ジャケットの表紙で編み物をしている姿が印象的なアミーナは、シガー・ロスのストリングス・アレンジを担当していたとのこと。エッダ・ルーン・オウラブスドッティル、ヒルドゥル・アウサイルス・ドッティル、マリア・フルズ・マルカン・シグフースドッティル、ソウルン・スマルリダドッティル(はぁはぁ、北欧の人名ってどうなってるんでしょうか)という4人の女性編成です。北方の女性はなんとなく色白でふくよかで家庭的な感じがいいですね(ぽっ)。
同封されている解説によると、アイスランドには人口30万人にして音楽学校が90校以上も存在するらしい。どんな国なのでしょう。そんな音楽学校で出会った4人のようです。まずは弦楽四重奏として活動をスタートさせたようです。
最初に聴いたときは、たま(知っているひと少ないのでは。イカ天出身の変わったバンド)か?と思ってなんとなく戸惑いも感じたのですが、グロッケンやアコーディオン、弦楽器などが使われた御伽話のような音の響きが心地よく、彼女たちの歌声やハーモニーも透明感がある。聴いているうちに馴染んできました。なんとノコギリも楽器として使用していて、癒し系の音楽でありながら試みていることはかなり実験的です。
シガー・ロスの音楽自体がアルバム全体でつながっていたりして、はじまりもなく終わりもないような永遠の時間を感じさせる音楽なのですが、このアミーナの音も同じように時間という枠組みを超えている印象があります。同じフレーズを繰り返しながら変奏していくスタイルで、曲自体が終わってもアタマのなかで鳴り続けていたりする。
どの曲が好きだ、ということはなかなか言えないのですが、2曲目「Rugla」のギターの調べ、ストリングスのアレンジはかなり好み。6曲目「Hilli」のシガー・ロスっぽいハーモニー、同様にワルツなのですが7曲目「Sexfaldur」などはしんみりと聴けます。
気が付かないで購入したのですが、タイトルの「Kurr」はアイスランド語で鳥のさえずりを表現する言葉らしい。なんとなく鳥というハンドルを使っているぼくには偶然とはいえ、親近感の持てるものでした。
+++++
YouTubeから、アルバムにも入っている「Seoul」。テルミンかと思うのですが、ほんとうにノコギリを演奏していると、へぇーっと思いますね。それにしてもツアーなどで持ち歩くときに大変だなあ、とは思いますが。ノコギリをケースに入れて持ち歩いているんですかね(笑)
途中からベルをふたりで演奏している姿にも感動。なんだか楽しそうです。
■amiina - seoul
■公式サイト
http://www.everrecords.com/amiina/
■myspace
http://www.myspace.com/amiina
*年間音楽50枚プロジェクト(44/50枚)
投稿者 birdwing : 2007年9月13日 23:11
« Tamas Wells / A Mark on the Pane | メイン | [DTM×掌編小説] ハーフムーン。 »
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://birdwing.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/61