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2004年11月18日
ブログ出版
低迷している出版業界で、文芸社や新風舎*1という自費出版を事業とする出版社が伸びているらしい。とはいえ、日刊デジタルクリエイターズ*2のメールマガジンにも書かれていたのだけれど、どうも自費出版というのはマイナスイメージがある。つまり、本物の出版ではなくて、作家デビューしたい素人の気持ちを利用した悪徳事業であると(そこまで言っていないか)。
実は新風舎の松崎義行社長は知人でもあり、新風舎に関しては僕は擁護したいと思っています。けれども、なかなか実際まではわからない。発行点数が多く、しかもアマチュアの本だから、装丁のデザインもすごく安くてデザイナー泣かせである、などというウワサも聞く。作家気取りのふつーのひとを担当して、編集者としてのモチベーションを維持できずに辞めていく社員も多いらしい(ほんとうのところはわかりません)。
しかしながら、ブログがこれだけ普及してきて、ブログの内容を出版するサービスも数多く出てきている。これは自費出版系もしくはインディーズ的なニッチな分野の出版ではビジネスチャンスではないのか。特に、欧米ではその傾向があるらしい。
■Webマーケティングの近未来 第11回~欧米での企業ブログの現状(その4)
インターネットが普及し始めたころに、Yahoo!やLycosなどのオンラインメディアが生まれてきたように、アメリカではブログのみを複数出版するメディア会社が出てきている。このようなメディア会社が出てくるということで、メディアとしてのブログの層の厚さや、進化の先が見えてくるのではないかと思う。
Blogでは個人が情報をどんどん発信できる。同様に、セレブなひとたちも次々に情報を発信して、身近な存在に思えてくる。JUGEMのように「× JUGEM 」*3という著名人や企業とのコラボレーションも展開できる。デザインが凝っていて、ブラウザ上で見ていても楽しい。
ただ文章を書く人にとっては、活字で印刷して本にしたい、という要望はあるのではないだろうか。そんな人たちのために、ブログからオンデマンド印刷のような形の出版サービスがもっと増えてくれるといいんだけど。
*1:表現するひとのための出版社。コンテストも実施。外苑前に熱風書房という直営の本屋さんもある。http://www.shinpusha.co.jp/
*2:クリエイター系のメールマガジン。玄光社で編集長などの経歴を持つ柴田氏が発行。http://www.dgcr.com/
*3:この会社のやることには期待しちゃいます。キヌガサにしても。http://jugem.jp/jugem/collabo/
投稿者 birdwing : 2004年11月18日 00:00
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