2004年11月24日
手を動かしながら考える
文章とレイアウトあるいは図解(チャート)は別々に存在するものではなくて、コンセプトによって統一されていることが望ましいと思います。あえて述べる必要もない当前のことですが、書店で本を探していると、図解だけは立派なんだけど文章がお粗末な本がある。逆に、内容はしっかりしているのにこのレイアウトはないだろう、という本もある。
たくさん本を読んでいるうちに、なんとなく感覚的に「この本はよさそうだ」というアンテナが研ぎ澄まされてくるような気がします。もちろんそれは自分にとってのセンサーであって、他のひとがどうか、というのは別かもしれませんが。
「手を動かしながら考えるビジネスプラン」は、センサーに触れてよいと思った一冊です。
手を動かしながら考えるビジネスプラン 広瀬 幸泰 翔泳社 2004-11 by G-Tools |
事業計画書に関する本をいくつか探していたのですが、なかなかいい本がありませんでした。具体的な事例を示した本は一冊あったのですが、どこかしっくりこない。「手を動かしながら考えるビジネスプラン」は、実際の事業計画をシミュレーションしながら読み進めていくことができます。15年間コンサルティングをされてきた方が書いているので、かなり実務に近い。
そもそも僕はマニュアル制作をやっていたこともあったので、実用書であれば、モジュール化されている本に魅力を感じます。つまり、見開きでひとつのテーマが完結するとか、テーマごとにまとめが書かれているとか、章の終わりにコラムがあるとか。
それから「手を動かしながら考える」というタイトルもいい。頭脳もカラダの一部だから、動かしながら考える必要があるのかもしれません。考えているだけで動かないひとも多い。どんなにたくさんのことを考えていても、動かなければ何もしないのと同じです。
投稿者 birdwing : 2004年11月24日 00:00
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://birdwing.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/696