« 戦国時代 | メイン | 個メディアの可能性 »

2004年12月16日

地図を塗りかえる、そして動くこと

変化の激しい時代は、それがリスクにもなりますが、逆にビジネスチャンスも生むようです。オラクルのピープルソフト買収の決定はセンセーショナルでしたが、マイクロソフトの動きが報じられていました。

■マイクロソフト、はやくもピープルソフトの顧客に照準

米通信業界では、こんな動きもありました。

■米通信業界で大型買収--スプリントとネクステル、350億ドルで合併に合意

米国市場第3位と第5位の携帯通信事業者がひとつになり、系列企業の分を含めて約4000万人の顧客を抱える巨大企業が生まれることになった。

巨大企業への対抗策として、戦略的に動いているようです。「第1位のCingular Wirelessや第2位のVerizon Wirelessをはじめとする競合各社への対抗手段を探していた」とのことです。

買収という動きではありませんが、日本の動向では、12月の定例会でKDDIから「電気通信業界は大きな変革期を迎えている」というコメントを発信しています。ソフトバンクグループによる800MHz帯への参入なども注目していきたいところです。

■KDDI、今年最後の社長定例会見を開催――「電気通信業界は大きな変革期を迎えている」

さらに、こんなニュースも。

■シマンテック、ベリタス買収に動く--米紙報道

ある波紋が別の波紋を呼んでいく、ということもあるような気がします。業界の動きが激しくなってきましたが、ウォッチすると同時に、波紋を追うだけでなく、今後がどうなるのか、ということを考えていきたいと思います。

現時点の情報をキャッチするだけでは、あまり意味がありません。その情報の意味を解釈し、次の行動の指針とすることが大事です。つまり、情報に対して、自分はどういうスタンスを取るのか、ということでしょうか。

賛同するのか、反対するのか、中立の姿勢をとるのか。また、なぜそう考えるのか。そして自分はそのことに対して、どんなアクションを起こすのか。

すごく難しいことなんですけどね。欧米人に比べると日本人の最も弱い部分かもしれません。

投稿者 birdwing : 2004年12月16日 00:00

« 戦国時代 | メイン | 個メディアの可能性 »


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://birdwing.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/712