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2005年2月25日

唐辛子に探してもらおう

子供の頃にはタカラ探しが好きでした。実際にメダルのようなものをタカラものとして隠して、地図を書いて友達と探す遊びもよくやったものです。

それから何年も経って社会に出て、いま探しているものは情報です。タカラ探しと同じように、情報の検索は楽しいといえば楽しい。探していたテーマにぴったりの情報が手に入ると、やっぱり嬉しくなるものです。でも、とにかく手間がかかります。

情報家電の市場推移とか、エンターテイメント業界の市場推移とか、そんなものがいま探しているタカラモノですが、日経マーケットアクセスというサービスを利用しているので手に入るものもあるけれど、一般的ではない突っ込んだデータをインターネット全体から探そうと思うと、あった!とみつけたとしても、数十万円払って報告書を購入しなければ手に入らないものだったりします。あるいは、総務庁の報告書は平成16年(2004年)度版なのに2002年までしかなくて、なぜそれ以後がないのか疑問に思ったりもする。

現在机の上は資料のコピーが山積みにされています。PCのデスクトップ上もファイルのアイコンが並んで、あと1列ぐらいしか置き場所がない。そんなときに、あの企画書どこいったっけかな?と思い出したりすると、もうみつかりません。

「問題はウェブではない。自分の仕事を遂行するために情報を集めようとしている人々が、問題を抱えているのだ。彼らはエンタープライズのGoogleを求めている--これこそが問題なのだ」(Mattos)

そんな言葉が引用されている記事をみつけました。なんとなく納得したのですが、IBMでは「エンタープライズのGoogleを目指す」試みを続けていて、検索ツールのアップデート版をリリースするそうです。

■IBM、企業向け検索ツール「Serrano」を年内リリースへ

「Serrano」という開発コード名で呼ばれるこの製品は、人工知能やデータマイニングなどの技術を利用して、企業内にある個々のドキュメントの意味付けを行う。またIBMによれば、改良を施した検索エンジンと、ウェブを検索するのと同じような方法で企業情報を収集するフロントエンドツールも同製品に搭載されるという。

詳細はわからないのですが、検索のために何か意味づけの作業しなくてもよいというのは(要するに、ファイリングのラベルを作るような作業がないのは)嬉しいです。探す、という作業には、直感的なひらめきも必要なのですが、そんな部分もエージェントが助けてくれるのは、ありがたい。

以下のように解説されています。

Serrano(辛みの強い青唐辛子、シラノ唐辛子が名前の由来だ)では、異なる情報ソースを横断して、特定のパターンを自動的に見つけ出すツールも強化される予定である。このため同製品にはパターン認識技術が採用されているが、Mattosによると、そうした技術の一部はIBMの研究所で生まれたものだという。

しかし、なぜ唐辛子?

とはいえ、過去の企画書などは「唐辛子」に探してもらいたい。さらによくを言えば、夜中にちいさなコビトが現れて、靴をとんかん作ってくれるように企画書や報告書を仕上げてくれたらいいのに、と真剣に考えています。どこかにいませんか、コビト。

投稿者 birdwing : 2005年2月25日 00:00

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