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2005年3月 4日
経営者のためのシステム
BI(Business Intelligence)について調べています。とはいえ、なかなか奥が深い分野で、理解するのが大変です。BIといえば、ユーザーは経営者もしくは部門のリーダーのような、マネジメントに関わるひとたちが対象となってきますが、そもそも経営者は何を考えているのか、どんな情報を欲しがっているのか、そんなところにも想像を広げています。
ところで、All Aboutは、読者が選ぶカリスマ経営者ランキングを発表したようです。以下は、ITmediaのニュースです。
順位 名前 票数
1 カルロス・ゴーン(日産自動車) 69
2 堀江貴文(ライブドア) 62
3 三木谷浩史(楽天) 35
4 孫正義(ソフトバンク) 32
5 本田宗一郎(ホンダ創業者) 30
6 松下幸之助(松下電器創業者) 25
7 ビル・ゲイツ(Microsoft) 12
7 渡邉美樹(ワタミ) 12
9 御手洗冨士夫(キヤノン) 9
10 スティーブ・ジョブズ(Apple) 8
10 張富士夫(トヨタ) 8
実際のサイトは以下になります。
2位には堀江さんですね。ニッポン放送社員から声明文も出されています。
■「ライブドアの経営参画に反対します」ニッポン放送社員が声明
ライブドアの堀江貴文社長の発言について「『リスナーに対する愛情』が全く感じられません。ラジオというメディアの経営に参画するというよりは、その資本構造を利用したいだけ、としか私たちの目には映りません」と指摘。
感情論という印象を受けました。その前文に「「リスナーのために」日々の業務に取り組んできたことを強調」しているようですが、それって当然じゃないですか? どんな企業でも、お客様のために日々取り組んでいるものです。お客様を無視した企業なんて有り得ません。そのことは前提であって、さらに、どこへ向かおうとしているか、ということを明確に打ち出すべきだと思います。
これは思い込みかもしれませんが、めちゃくちゃなところはあるといえ、堀江さんの発言にはリスナーはもちろん、もっと広い社会や未来を対象にしたビジョンが少しだけ見えた気がします。もちろん、まだまだ甘いビジョンであったり、どうも権威的なものがないというか薄っぺらな感じがするのがマイナスかもしれませんが、ニッポン放送の社員の方は、もし堀江さんに反論する、参入を拒むのであれば、ニッポン放送が抱いているビジョンによって戦いを挑んでほしかった。ただ否定するだけじゃ、何も言ってないでしょう。残念です。
と、いうことは、経営者は全体が見えればいいわけであって、個々にこだわり過ぎるのも問題ということでしょうか。企業を含む全体が見えること、そちらに向けて社員をリードしていく力が求められるのかもしれません。だからBIに関していえば、どういうツールを使うのかよりツールを使った結果が重要なわけで、エンジニアが面白がる技術知識などは、訴求ポイントにはならない。
でも、エンジニアのレベルでは大事なことですけどね。以下のようなリリースも、ちらっと気になりました。
■マクニカ、BI ツールなしでも使える経営ダッシュボード構築ツールを
データ変換機能を標準でもち、 RDBMS、SAP、Excel ファイルなど複数のデータソースから取り込んだデータを結合、データ間で合計値、比率などの演算を行った後、結果を単一あるいは複数のチャートにすることができ、 BI(Business Intelligence)、 DWH(Dataware Housing)ツールがない環境でも DB との統合と経営ダッシュボードの作成ができるようになった。
経営者ではない僕等からみると、なるほどと思う部分もあります。ただ経営者のみなさんにとっては、たぶん、「で、どうなるんだ?」という部分が大事な気がします。コストがめっちゃ安いのか、ものすごく短期で導入できるのか。
対象者に関心のない言葉でアピールしても、すかすか抜けていくばかりで、意識に残らない。残る言葉とは何か、を考え出すのがメディアの仕事ですが。
投稿者 birdwing : 2005年3月 4日 00:00
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