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2005年3月28日

思考するコンピュータ

午前中は会議、そして午後から資料作成、打ち合わせと慌しく動いていました。打ち合わせといっても、創造的な打ち合わせのためには、自分の引き出し(頭のなかのデータベースでしょうか)にある情報にセンサーを走らせてひらめくことが重要になる。結構、集中して臨むのでくたびれます。

先日、判断と決断の違いについて、情報が十分あるところで選択するのが「判断」、情報不十分のところで選択するのが「決断」ということを書きましたが、決断するためには「直感」というのも重要な要素です。確か野口悠紀雄氏の「「超」発想法」にも、最終的に情報を選ぶのは「直感」ということが書いてあった気がします。この「直感」こそが、人間の最も優れた能力である、と。

ところが、本日、IBMが脊椎動物のような思考を持たせる手法を開発、という記事がありました。

■IBM研究者、動物の思考に類似したコンピュータアルゴリズムを開発

IBMのバイオメトリカル・コンピューティングチームのCharles PeckとJames Kozloskiは、「ミニ円柱(minicolumn)」と呼ばれる大脳新皮質の小型円柱組織の働きを真似る数学的モデルを作り出したと発表した。ミニ円柱とは、ニューロン(神経細胞)からの刺激をまとめる組織の細い糸の集合を指す。この研究がさらに進めば、やがてロボットが人間のように「認識」し、センサーから得た情報を利用して適切な判断を行うことになるかもしれない。

従来からAIということは言われています。この、「ミニ円柱(minicolumn)」と呼ばれる大脳新皮質の小型円柱組織の働きを真似る数学的モデル、というのがさすがによくわからないのですが、人間的な認識ができるようにもなるのでしょうか。

自然界にヒントを求めるコンピュータ研究者は過去2年間にますます多くなっている。PalmOneの創業者であるJeff Hawkinsは、人間の脳と同じような思考プロセスを利用するシステムを販売するために新しい会社を立ち上げようとしている。一方、Intel共同創業者のGordon Mooreは先ごろ、新たに設計し直さないかぎり、コンピュータが人間のように思考できる可能性は低いと述べていた。

この最後の部分も面白いと思いました。なんだかSFみたいですが。

投稿者 birdwing : 2005年3月28日 00:00

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