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2005年12月12日
玄関というより書斎へ。
百式のブログ(メールマガジン)はいつも海外の面白いサイトを紹介してくれるので楽しみにしているのですが、今日の記事「検索使い」には非常に興味深いものがありました。紹介されているのは、「turboscout」。海外の検索エンジンのポータルサイトです。複数の検索エンジンである言葉を横断して調べる場合には、画面上部の検索エンジン名をクリックしていくだけなので、とても簡単です。ありそうなサイトなのですが、このありそうでないところがアイディアの勝利という気がします。
しかしながら、検索というと、ぼくはほとんどGoogle一途で、ほかのサーチエンジンを使ったことがありません。ブログの場合は、テクノラティも使いますが、頻度としては低い。Ask.jpも面白そうだとは思ったのですが、いまひとつ使う気になれないのはなぜでしょう。ほとんどの場合、Googleでことが足りてしまう気がしています。たとえば、辞書だってそんなにたくさん必要ないですよね。もちろんライターや編集者など書くことのプロであれば広辞苑のような詳しいものと岩波の国語辞典のような携帯できるものを常備していることはあり得るとは思いますが。マーケティングのプロであれば、平行していくつか検索エンジンを使うべきかもしれませんが、ぼくはGoogleで十分。
そういえば、サイトのサムネイル(縮小したイメージ)を表示させるMARS FLAGという検索エンジンもありました。「見える!検索エンジン」というのがサービス名のショルダーに入っていますが、検索はテキストからイメージへ、という画期的な打ち出し方でした。それよりも、ぼくはサービス発表の場で真鍋かをりさんが支持していたので記憶に残っています。というプロモーションの打ち上げ方はうまいと思ったのですが、その後はどうなんでしょう。ブランドスイッチというか、検索エンジンの「乗り換え」というのも考えられそうですが、よほど何か特殊な機能に優れているか、あるいはニッチな分野に強いとか、差別化する必要がありそうです。
ポータルサイトという言葉がありました(いまでもあるのかもしれませんが)。エンターテイメントや健康など、さまざまなジャンルに分類されたコンテンツがあって、リンクなどが一画面だけで見渡すことができるものです。さまざまなサイトを見るための「玄関」なので、ポータルという名がついていたのですが、ブロードバンドの普及にしたがって、もう玄関はいいかな、という気がしています。
では何が必要かというと、書斎でしょうか。自分の必要なものを並べ替えたり、あまり使わないものは本棚にしまったり、あるいはゆっくりと趣味を楽しめる空間。と、書いてきてここでもやはりGoogleなのですが、パソコン上のデータを検索できるGoogleデスクトップはぼくにはもはや必需品となっています。ソフトウェアも、まずGoogleデスクトップで文書を検索した後に起動することが多い。会社ではサイドバーも立ち上げているのですが、ちょっと重いものの、ニュースに関してはRSSリーダーよりもこちらでチェックすることが多くなりました。
百式の記事の最後は「次世代のメディアは検索エンジンであることは間違いない。」で結ばれています。同感です。ただし、それは現在の検索エンジンにはない何かがあってこそ、次世代のメディアになり得るのではないでしょうか。
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■百式の記事からturboscout。百式の田口元氏はアルファブロガーのひとりでもありますが、一日一社、海外のドットコムサイトの「発想」を紹介し続けるというのは、ほんとうにすごい。
http://www.100shiki.com/archives/2005/12/_turboscoutcom.html
投稿者 birdwing : 2005年12月12日 00:00
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