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2006年1月24日
夢にも設計図がある。
いい天気です。雲の流れがはやいなあと空を眺めていたら、ヘリコプターがばらばらばらと飛んでいきました。低空で飛んでいるせいか、意外にでかい。ビルのあいだを飛ぶヘリコプターが印象的でした。
さて、今日は東京国際フォーラムで、TOYフォーラムというイベントに行ってきました。セガトイズ、エポック社、コナミ、タカラなどの玩具メーカーの流通向け展示会なのですが、ちょっと企画のお手伝いをしたこともあり、時間にも余裕ができたことから、ざっと視察してきました。一般向けではなくて流通向けなので、何か玩具をもらえるというわけではありません(ちょっと残念)。しかしながら、商品コンセプトや、プロモーション展開などのボードが掲示されていて、店頭でどんな風にアピールしたらいいかなども書かれていたりするので、なかなか興味深いものがありました。
IT系の展示会にもよく行くのですが、今年の7月に発売、参考出品、などというものをみることができるのが嬉しい。たぶんぼくは新しもの好きなんだと思います。しかしながら、新しいものをすぐに購入するかというとそうでもないので、マーケティング用語的にはイノベーター(革新的採用者)ではないかもしれない。アーリーアダプター(初期採用者)あるいはアーリーマジョリティ(初期多数採用者)という感じでしょうか。
子供たちがいるので、恐竜キングだとか、デュエル・モンスターズなどのトレーディングカードは馴染みの深いものでしたが、対戦できる恐竜キングのベーゴマだとか、既存のキャラクターも新しい展開を考えている。もしかしたら、今後、爆発的に流行るかもしれないし、そうでもないかもしれない。うちは男の子ばかりなのですが、ラブ&ベリーという女の子版のムシキング(もしくは恐竜キング)みたいなものも流行しているようで、ミニコスプレというか、衣装みたいなものも展示されていて、これを着てどうやら写真などを撮るらしい。女の子だったら好きそうだなあ、と思いました。うちもふたりの息子のうち、ひとりは女の子だとよかったのですが。
びっくりしたのが、子供向け携帯音楽プレイヤーなどもあったこと。確かにiPodは大人気なのですが、子供は使うのだろうか。たぶん中学生以上になったら、本物のiPodを欲しがるような気がします。ということは小学校中級以上ということになるのですが、たまごっちのようなものは欲しがったとしても、音楽を聴きたがるかなあ、とちょっと疑問でした。しかしながら、そんなぼくの考えの方が時代から遅れていて、いまの子は、がんがん音楽を聴きまくるのかもしれません。
リラックマの防犯グッズみたいなものもあって、最近のぶっそうな事情を考えると必需品といえるかもしれません。とはいえ、癒し系なのか危険なのか、キケンなのか癒しなのか、なんだかびみょうな感じです。ゲームもできる液晶の画面に、ぷいっと横を向いたリラックマがすねたように表示されていました。
昔からあるチョロQなども進化しているようで、スピードの速いもの、遅いもの、途中から加速するものなど新しいエンジンが搭載されるようです。ついでに、ぼくがいいなあと思ったのはイヌ(あるいはネコ)型のチョロQで、耳がぴこぴこ動いたりする。まるっこくてかわいいので、2歳の息子に買って帰りたいと思いました。ローティーンの女の子がターゲットのようですが、別の層に受けるような気もします。
とはいえ、子供たちの玩具というよりも、大人向けのものも多いようでした。プラネタリウムとか、自動演奏するミニチュアのピアノとか。いま玩具の最大の購買層は、子供というよりも子供のいる大人なのかもしれません。小遣いにも余裕ができて、幼かった頃に購入できなかったものを買う。子供に過去の自分のイメージを重ねて、「買ってあげるよ」と言いつつ、満足しているのは大人たちということもあるかもしれません。
しかしながら、これから子供たちに流行るものを設計しているのも大人たちです。子供の頃には、突如として現れたかのようにみえたヒーローも、マーケティングや商品企画によって生み出されたものだった、ということにあらためて気づかされます。ほわほわした夢の世界にも、きちんと設計図があったわけです。なんだかサンタクロースが誰か、ということをわかってしまったときの気持ちに近いものも感じますが、それでも玩具を前にしたわくわく感は、大人であっても子供であっても、変わらないものではないかと思います。大人向けの玩具というのも、いいものです。大人だからこそ楽しめる世界もある。大人の玩具、と言ってしまうとジョイトイっぽくて変ですけどね。
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補足ですが、販促会議の2006年2月号、シリーズ業界別販売促進として「玩具のプロモーション戦略」が掲載されていました。業界としては厳しいようですが、少子化によって、子供たちにかけるお金は増えている。確かに、うちもそんな傾向にあります。玩具が多すぎ。それこそテレビや店頭など、メディアミックスが重要となる市場ですが、面白かったのは「女の子は、男の子と違って、欲しくても我慢する傾向がありますから、いかに商品に手を出させるかが難しい。」というバンダイ山崎氏のコメントです。そうか、女の子は我慢するんだ。一概に玩具といっていますが、確かに男の子向けと女の子向けは、まったく違うもののような気もします。そんな気持ちをつかむのも大事なのかもしれません(1月26日追記)。
投稿者 birdwing : 2006年1月24日 00:00
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