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2006年2月10日

痛みが残像のように。

先週末から歯痛に悩まされていました。ぎりぎりとした痛みに襲われると何も考えられなくなるものです。あるいは何かに集中することで痛みを忘れようとする。今週のブログが長文なのは、書くことで痛みを忘れようとしていたからだと思います。しかしながら、さすがに歯痛だけは放っておけば悪くなるばかりなので、今日は歯医者に行って、痛かった奥歯を抜いちゃいました。これですっきり、かと思ったら、やっぱり麻酔が切れると痛い。鎮痛剤で立ち直るのですが、この効果も切れると痛い。歯も神経もないのに、いまだにまだ歯があるかのような残像のような痛みに悩まされています。

事故で身体の一部を失ったような方も、まだそこに失われた身体があるような感覚になる、ということをよく聞きます。それも仮想のようなものでしょうか。抜かれた歯というのはかなり大きくて、こんなものが埋まっていたのか(というか埋まっていたわけじゃないのですが)、と思うとびっくりしました。その歯がいまでもあるような気がしています。それにしても、サメは何度も歯が抜け替わるといいますが、人間も何度も歯が生えてくればいいのに。

医者は全般的に苦手です。歯医者は特に苦手です。というのも、やはり子供の頃の経験が残像的に残っているからかもしれない。当時、歯医者に行くと、ものすごくたくさんのツール類が並んでいたような気がします。それだけでもう恐れおののいたものです。あの機械は何に使うのだろう、あれでがりがり削られちゃうのだろうか、と想像しただけで顔がひきつった。どちらかというと治療よりも想像の方が大きくて、そのために苦手になってしまった気がします。けれども、それに比べると現在の歯医者さんはものすごくシンプルに感じます。え?こんなので治療できちゃうんですか?という最低限の兵器(というか器具)しか置かれていない。さらに、技術も向上しているように思います。ぼくが通っている歯医者さんは特にうまくてよい歯医者さんですが、ほんとうに何にもないような治療室です。

いろいろとリペアが必要になってきました。たぶん不摂生していたら身体を壊すんじゃないかと考えていたことが、いざ現実になるとやっぱり後悔もします。10年先のことを考えて、いまを大切にした方がいいんじゃないかと思いました。身体も、そして身体の一部である頭脳も。

投稿者 birdwing : 2006年2月10日 00:00

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