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2006年4月14日

未来を感じさせるもの。

今年は平成18年だそうです(だそうです、じゃなくて平成18年です)。西暦であれば覚えているのですが、年号を書こうとすると、はて今年は何年だっけ?と忘れてしまうことがよくあります。今日も年号がわからなくなりました。そこでインターネットで年号の早見表を検索して、そうか平成18年だった、と確認したのですが、最近は自分の年齢さえ忘れそうになります。忘れた方がいいのかもしれないけど。

さらに忘れてしまいそうなのが、いまは21世紀だということです。子供の頃には、21世紀といえばロボットが生活のなかに入り込んで夏休みには宇宙旅行にも行けるものだ、と思っていたのですが、ロボットは登場しているものの、まだ20世紀の延長線上にあるような気がします。ぼくの子供たちが大人になる頃には、もう少し21世紀らしくなっているのかもしれない。ほんとうの大変化はこれから始まる、というキャッチコピーがありましたが、水面下で動き出した変化が表面化するのは、まだ先のようです。

感情と表現について調べていたところ、少し前の記事ですがNECとNECデザインと日本SGIで、気持ちを光で表現する「言花(KOTOHANA)」を共同開発という記事をみつけました。

楽しさは黄色、興奮は赤など、音声を認識して感情に合わせて花の形をした端末が光るそうです。IPテレビ電話などで話をしながら、パソコンに接続された「言花」が光る感じでしょうか。感情認識エンジン「ST」(ST:Sensibility Technology)によって制御されているらしいのですが、こういう研究は楽しそうです。並行して本を何冊か読み進めているのですが、「心脳マーケティング」という本にも、人間のコミュニケーションの80%は非言語的なものによる、ということが書いてありました。もちろん、その非言語的な「空気」を読むのが大事なのですが、最近、空気を読めないひとが増えている、ということも何かで読んだ記憶があります。「言花」のような感情インターフェースが小型化されて、みんなが頭の上にのせて、あっあのひとは赤だから注意だ、なんて感情を読む時代がくるのでしょうか。NECのアドバンスデザインのページは未来的なツールが掲載されていて、興味深いものがあります。

音声認識といえば、CNET Japanに「グーグル、音声検索技術を開発か--特許出願が明らかに」というニュースもありました。グーグルならあり得る、という感じがしますが、マップと組み合わせるとほんとうにナビゲーションが充実する気がします。さらにできれば「言花」的な感情認識エンジンも組み込んでほしい。コールセンターはすべてロボットになってしまうかもしれません。といっても、きめ細かな対応はやはり人間に限るのかもしれませんが。

バイオ的な視点からは、以前、健康管理として人間にチップが埋め込まれる、などということを書いたのですが、ペットの世界ではそれが始まっているようです。やはりCNET Japanですが「ワンニャン村 チップ埋め込み犬猫販売 全頭に迷子防止対策」という記事がありました。以下、抜粋です。

ペット用のマイクロチップは、直径約二ミリ、長さ約十一ミリの円筒形カプセルに包まれた電子標識。これを、ペットの背中に皮下注射で埋め込む。注入されたマイクロチップは、体の中を移動しないように工夫されており、臨床試験でもペットにほとんど負担をかけないことが立証されているという。

ちょっとかわいそうかも。

一方で、R25 No.89には、カプセル型内視鏡「Sayaka」「NORIKA」の記事がありました。これは、胃カメラを小型のカプセルにして飲み込めるようにしたもので、カプセルを飲み込むと発行ダイオード(LED)で胃腸のなかを照らしながら、内蔵されたCCDカメラで毎秒30枚の写真を撮るらしい。まさに「ミクロ決死圏」です(人間は小型化できませんが)。ネーミングは研究室に貼っていたポスターの女優、女性研究員から取ったらしいのですが、最終的にはトイレで流されちゃう「Sayaka」「NORIKA」はどうだろう。

米ライス大学が開発したナノカーのイメージも面白いと思いました。世界最小のクルマだそうです。人間のDNAよりも薄いらしい。目に見えないようなところではありますが、21世紀の人類の技術は進歩しているようです。

投稿者 birdwing : 2006年4月14日 00:00

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