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2006年8月21日

それぞれの夏。

どきのトリトンスクウェアにある家電量販店の前を通りがかったのですが、人だかりができていて、なんだろうと思ったら、そういえば今日は甲子園の決勝だったのでした。人だかりの視線の先には、家電量販店のまえにあるテレビの画面がありました。みんな釘付けになっている。男性ばかりかと思うとOLさんもいて、向かいにある店のお客さんも店員さんも夢中。

なんとなくこの風景はいいな、と思いました。どこかでみたことがある、と記憶を辿ってみたところ、「Always三丁目の夕日」でテレビがまだ普及していない頃、テレビを購入した家に近所の全員が集まってみるシーンがあったことを思い出しました。ワンセグなどが登場すると、自分の携帯電話でテレビをみることができる時代になるのかもしれませんが、みんなで店のテレビをみる、というシチュエーションもよいと思います。知らない同士がそこで仲良くなったりして、そんな「にわかコミュニティ」もよいものです。

といっても3時を過ぎて昼食にありついていなかったぼくには、暑さと空腹で甲子園どころではなく、できればごはんが食べたい、味噌汁もほしい、とうろうろ彷徨っていたのですが、さすがにランチタイムを過ぎてお店は準備中の札がかかっていて、そのほかの店はテレビをつけて甲子園に夢中なひとたちばかりで、仕方なく喫茶店に入ってサンドウィッチと飲み物で空腹を埋めたのでした。

夏休み明けの今日、会社では日に焼けたひとが多かったようです。健康的な感じがいいなと思いました。さすがに最近、年をとってしまったぼくはあまり日に焼けないようにしているのですが、海に近い田舎で育ったぼくは、若い頃には、やはり夏に色が白いのはなんとなく落ち着かないものがありました。といっても東京育ちの子供たちにはそんな父の気持ちはわかるはずもなく、まだ幼稚園に入る前の長男を海に連れて行ったときには、砂が足につくのが嫌だったらしく、抱えたまま砂浜におろそうとすると足を引っ込めて抵抗したことがあり、困惑するやらかなしいやら、複雑な気持ちでした。確かに海の砂はべとべとするものですが、ぼくの田舎の海の砂はとてもきれいな白い砂で、その砂がぼくにとってはひそかな自慢でもあったので、なんとなくかなしかった。とはいえ、それは育った環境にもよるものだと思います。うちの奥さんはあまり海が好きなひとではないので、最近は帰省しても海に行かないようになりました。

それにしても東京は残暑が厳しく、トリトンスクウェアから帰ろうと思ったら動く歩道が点検中で、炎天下のなか、地下鉄の駅までとぼとぼ歩いていたら、思わず蒸発しそうになりました。さすがにスーツは汗でべとべとになってしまって、こういうときに公衆トイレではなく公衆シャワーがあったらいいのに、と思う。さすがにそんなものは少数の希望にすぎなくて、一年中、運営できるものではないので採算が合わないのだと思うのですが、シャワーでも浴びてシャツも取り替えたら、しゃきっと気分も変わりそうな気がしました。理想的なのは、どんなに暑い夏であっても涼しげにスーツを着こなす紳士なのですが、厳しい残暑にそうもいきません。高校球児の汗はさわやかですけど。

ビジネスマンのみなさま、暑い夏にお疲れさまです。

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■コミュニティというとインターネットを思い浮かべてしまうのですが、ふるさと、地元、地域社会というのも大事かもしれませんね。東京では、あまり密接に関わることができないのですが。幼稚園によっては、非常に家族ぐるみの付き合いができるようなところもあるようで、うらやましいです。

引用した「Always三丁目の夕日」は、ノスタルジックで、近所づきあいってあったかいと思う映画です。そういえば、夏に賞味期限が切れたケーキ(?)を食べて、お腹を壊すような場面もありました。気をつけましょう。

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投稿者 birdwing : 2006年8月21日 00:00

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