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2006年9月 5日

変わっていく世界に夢をみたい。

どうもカラダが重いなあ、いまいち元気ない、と思っていたら、奥さんに「夏バテよ、それ」と言われていっきに腑に落ちました。そうか、夏バテだったのか。なあんだ。厳しい暑さがつづく毎日には緊張感もあるから身体が持ちこたえているものの、急に涼しくなると、夏のあいだの疲労がいっきに表出するようです。みなさまもお気をつけください。

昨日もブログを書いていて、歯切れが悪く、いつになく長い時間こつこつと文章を直したりしていました。しかしながら身体が夏バテであると、文章も夏バテ気味で、無意味にだらだらと長くなってしまう。しゃきっとしたいものです。

ついでにここへきてさまざまな電化製品が壊れつつあり、先日はデジタルカメラが壊れたのですが(というか落っことして壊しちゃったのですが)、夏の終わり、エアコンまでぶっ壊れました。そもそも結婚したときに奥さんが寿退社の手前で社員割引を使って購入したエアコンであり、もう13年間使っていたことになります。13年も使いつづけていればどこかに問題は生じるもので、それは夫婦というハードウェア(もしくはソフトウェア?)も同じかもしれないのですが、エアコンが壊れるとさすがにしんどいので、先週新調して、日曜日には届きました。東芝の大清快という製品です。

流行というか、勝手にお掃除をしてくれるので、10年間お掃除が不要らしい。大正解かどうかはしばらく使ってみないとわからないのですが、とりあえず東芝製品とはいえ、いまのところは出火することもないのでほっとしています。

10年後というと・・・と考えると、思わず遠い目になってしまうのですが、テレビは確実にデジタルに変わっていて、しかしながらインターネットがどうなっているのかは予測もつきません。一方で息子たちはものすごく難しい世代になっていて、ぼくの身体もさらに問題を抱えつつある時期ではないだろうか。10年前に比べると確実におじさん化していく自分を認めざるを得ない現在、老化していく自分にきちんと向き合う必要がある、と感じています。若い頃には少しも考えなかったんですけどね。考えずに不摂生したからこそ、いまの自分があるわけで。

昨日、音楽や本はパッケージがなくなり、コンテンツもしくは情報のみになる、ということを書いたのですが、それだけではまだ先見性などぜんぜんないもので、ありきたりのような気がしています。もう少しだけ考えてみると、iPodの爆発的な人気に追随するハードウェアやサービスが次々と出てきているようです。マイクロソフト+東芝のZUNEも注目されている動きのひとつです。

ZUNE.jpg

Engadget Japaneseの「マイクロソフトのiPodキラー"Zune"まとめ」という7月のまとめ記事を読むと、ZUNEというブランドは、ハードウェアや音楽配信サービスだけにとどまらず、コミュニティも含めているようです。以下、引用します。

・ZuneはPC側ソフトウェアのブランドでもあり、またZuneファミリーの機器に音楽・映画などのコンテンツを提供するサービスのブランドでもある。当初は音楽にフォーカスが置かれるが、"Connected Entertainment"が目標。
・サービスとしてのZuneはコミュニティと「おすすめ」要素を重視。Zuneは音楽を聴くだけでなく新しいアーティストや作品を発見する道具。

「新しいアーティストや作品を発見する道具」という部分が面白そうですが、具体的にどんなものとして現実化されるのでしょう。ちなみに音楽関連では、ぼくはインディーズにも興味があるのですが、最近注目したのは「音楽原盤権を1口1万円から個人で購入できるサービスが開始」でした。CNET Japanの記事から引用します。

音楽原盤権は、これまで共同原盤方式によって、レコード会社やプロダクションといった複数の会社による共同出資で各々がプロモーションを展開し、原盤権の共有を行ってきた。CRXは、音楽業界内の法人に限られてきた音楽原盤権の所有を、ネットを通じて1口1万円からの投資で、個人にも参加しやすいサービスとして提供する。

投資といえば、現在は株などの証券をすぐに思い浮かべるのですが、これは!というアーティストに投資するというのは夢があっていいと思います。勉強不足なのですが、投資対象として扱っていいのかどうかという法律的な規制のようなものがあり、知財の観点からも考えなければいけないのかもしれません。けれどもジャニーズのあの子を応援する、と同じように、好きなアーティストに投資することもあっていいかもしれない。アフィリエイトと同様に、個人の能力が求められる世界かもしれないのですが、仕事とパラレルに夢に投資するのもいいんじゃないか、などということを考えました。しかしながら、そこで儲けるひとも出てきそうな気がしていて、一歩倫理を踏み外すと、とんでもない詐欺まがいのビジネスも発生しそうな懸念もあります。

ブログにおいてはビジネスファンドのようなものもあったように記憶しています。このことを金儲けという単一的な視点でとらえてしまうとどうかと思うのですが、夢をみるためのひとつの方法、と考えると広がりも出てきます。夢はやっぱりみていたいものですから。

投稿者 birdwing : 2006年9月 5日 00:00

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