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2007年9月 2日

仕事よりハードなものは。

それは息子の夏休みの自由研究です(苦笑)。

ああっ、9月のはじまりの土日はそれで終わってしまった。息子よりもおとーさんの方がプレッシャーに負けそうでした。今日の夕食前には、ほんとうに具合が悪くなって倒れました。風邪をひいたのかもしれませんが、頭痛と眩暈に寝込みました(30分ほど)。

とはいえ、うーんうーん寝ているぼくのところへきて、次男くんには「あー、へんなひとがいるー(笑)」とか言ってからかわれるし、奥さんと長男くんといえば「じゃあお風呂入っちゃおうか?」とかぼくには声もかけてくれないし、ひとりで苦しんでいるのがばかばかしくなって、頭痛の引くのを待って必死で自由研究のフォローに向かったぼくは健気です。えーと、これは誰の自由研究なんだ?(苦笑)。

今年の長男くんの自由研究は、「紙飛行機の研究」をテーマとしました。

実は以前のブログで、「親子であそぶ折り紙ヒコーキ―かんたんに折れて、よく飛ぶ名作・新作13機」という紙飛行機の本を買ってあげた話を書いたこともありました。この本です。この本が、夏休みの自由研究の契機となりました。

親子であそぶ折り紙ヒコーキ―かんたんに折れて、よく飛ぶ名作・新作13機親子であそぶ折り紙ヒコーキ―かんたんに折れて、よく飛ぶ名作・新作13機
戸田 拓夫


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長男くんは紙飛行機が好きです。しかしながらヤリ飛行機というか、とんがらせた飛行機を飛ばすというより投げているばかりで、しかも図面思考が苦手な奥さんの血を引いたのか、折り紙が苦手。というわけで紙飛行機の研究となりました。ぼくは別のテーマを挙げていたのですが、安易な長男くんと奥さんに押し切られました(笑)。

とにかく本のなかにある10機を作ろうということで、クロの模造紙を買ってきて、その上で10機を折らせて、ぼくが折る過程をデジカメで撮影しました。これがまた面倒なんだなー。クーラーが効いている部屋なのに、どういうわけか撮影していると汗がぽたぽた落ちてくる。カメラマンって大変だ、と思いました。

数週間前に5機で終わったままだったので、土曜日に残りの5機を撮影。1ページに折る過程を3枚ずつ掲載しようとしたのですが、なんと今日の朝確認してみると、紙もなければプリンタのインクもない(もっと早く気付けー)。

最終的なレポート(というほどでもないか)の構成を説明して、奥さんに「これを買ってくるように!」と指示を出し、長男くんに「これを書いておくように!」と指示を出し、ぼくは新宿まで紙とインクの買出しに。トンボ帰りで帰宅すると飯も食わずに、公園へみんなを連れて行って、どれがいちばんよく飛ぶかのチェック。無軌道な次男くんが、あっちこっちを走り回るのにはらはらしながら、距離を測定しました。そうしてやっと3時すぎに冷めたスパゲッティの昼食にありつけた(泣)。

いやー仕事と変わりません。というか、やさしいパパモードではぜったいに終わらないと思ったので、仕事モードにぼくもチェンジしました。あら、いつものぼよよ~んとしているか、廃人でぶっ倒れているパパとは違うわね、という奥さんの視線を感じたのですが、そりゃそうだ。家のなかでビジネスライクなスキルを発揮しても胡散臭いだけで、そんなものは封印している。でも、この危機を乗り切るには、そんなこと言ってられないでしょうが(泣)。

休む暇なく、80枚近い折り紙の制作過程の写真をリサイズ(ちいさくすること)して出力。と、同時に、長男くんの進行状況を確認して手が止まっていれば、いろいろとアドバイス。奥さんにしてみれば、たかが自由研究に何を凝ってるんだかこのひとは(苦笑)、と思っていたかもしれません。いや、そうかもしれないのだが、参観日に行って思ったのだけれども、結構みんなすごいのだ。自由研究につぎ込む熱意には、ただならぬものを感じます。そして、ぼくは勉強はどうでもいいと思ってしまうのだけれど、自由研究はどういうわけかライバル意識むき出しで熱くなってしまうのです。

というわけで紙飛行機の自由研究が10時ぎりぎりに完成しました。ふ~。お疲れさま。

せっかくなので、撮影した10機の折り紙飛行機の作り方はこのブログで紹介していこうと思います。もしかすると紙飛行機に関心のあるひとの参考になるかもしれません。

ちなみに息子(長男くん)とぼくの力作レポートはこんな感じです。じゃーん。

070902_jiyukenkyu1.JPG

070902_jiyukenkyu3.JPG

070902_jiyukenkyu2.JPG

ついでに言うとですね、実は紙飛行機を作るだけではなくて、羽田や成田のほんものの飛行場に行って、飛行機を見る計画をぼくは立てていたのでした。インドア派な奥さんから「そこまでしなくても(苦笑)」と言われたのだけれど、ぼくは自由研究の最後をそれで締めたかった。

というのは・・・。かつて、ぼくが好意を抱いていたひとが飛行場を好きな場所として挙げていたからです。長男くんが、ひょえーやっぱり実際の飛行機は紙飛行機とは違うねー、と驚いている横で、父はひそかにノスタルジーに浸りたかったのだ。夏の終わりに。

ただ、そんな余裕もなく慌しく過ぎ去った夏休み最後の日も、それはそれでいいかもしれないな、と思ったのでした。

長男くんへ。きみが折った飛行機はあまりよく飛ばなかったけれども(苦笑)、きみがもっと遠くへ羽ばたいてくれることを、父は祈っている。

なんというかだなー、きみの自由研究なのにぜんぜん危機感のないきみに、奥さんと同じ血を感じてしまって、それはそれで頼もしいと思ったのだよ。きみのママは、ほんとうに危機感のないひとでした(苦笑)。いや過去形はまずいよね、危機感のないひとです。ただ、考えすぎて火のないところに危機感の火を勝手に起こしがちなぼくは、きみのママのいい加減さ(笑)に、どれだけ救われたかわからない。お互いに似たものどうしであれば、きみは生まれてこなかったかもしれない。

ハードな自由研究のフォローのせいか、ビールのせいか、風邪をひいたせいかわかりませんが、まとまらない思考のまま、書き殴って終わることにします。いやー疲れたぞ、父は。そして明日からまた、ハードな1週間がはじまります。

投稿者 birdwing : 2007年9月 2日 23:41

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