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2008年1月16日

プレゼン資料のYouTube。

会社でいちばんよく使うツールは何かと考えてみると、第1はメールだと思うのですが、ぼくの場合には第2あたりに登場するのがPowerPointあるいはExcelでしょうか。表計算ソフトであるExcelについてはご存知の方も多いのですが、PowerPointはあまり知られていないかもしれません。

PowerPointはプレゼンテーションソフトです。といっても、最近では学生もゼミの発表などで使うこともあるらしい。以前、伊東乾さんの「東大式絶対情報学」を読んだときに、PowerPointの使いかたなどが書いてあった気がしました。


4062133717東大式絶対情報学
伊東 乾
講談社 2006-03

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最近ではパッケージソフトを買わなくても、Gmailに登録すればGoogleドキュメントにワードプロセッサ、スプレッドシート(表計算)はもちろん、プレゼンテーションツールが用意されています。無料でそれらのツールを使うことができます。しかもオンラインで。便利になったものだ。

ところでPowerPoint。ぼくは馴染み深いツールなのですが、結構このアプリケーションが好きです。

Microsoft Office PowerPoint 2007Microsoft Office PowerPoint 2007


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何が好きかというと自由度が高い。ワープロのように使うこともできるのですが、白紙のページに自由に文字を配置できるので、とりあえずキーワードを平面上に置いて、発想をひろげることができる。KJ法のように、書き出したキーワードをグループごとにまとめていくようなことができるわけです。マインドマップ的なつながりがあると便利なのかもしれませんが、ちょっとした発想ツールにもなる。

また、グラフィックツールとして考えると、最近では統合されてしまったとはいえIllustratorのような自由度があるとともに、アウトラインプロセッサ的な構造の把握も可能であり、かと思うとアニメーションが付けられるので、タイムラインに合わせてアニメーションを構成していくとFlashライクな動画もできたりします。ムービーに合わせてテロップを変えていく、なんてこともできる。結婚式の最後に使うスタッフロールのようなものもできてしまうわけです。

ほとんど家庭で使っているひとはいないと思うのですが、ぼくは数年前まで年賀状の版下(って言わないか、もはや)づくりにはPowerPointを活用していました。また、長男くんの夏休みの課題などにも活用しています。

そもそも家で仕事をするためにわざわざ自腹を切ってソフトを購入したので、使い倒さなきゃという気持ちがあったのですが、使っているうちにいろんな用途で使えるようになりました。確か海外では、PowerPointによるアートコンテストというものもあったような気がします。

ちなみにPowerPointの文書をPDFはもちろんFlashのファイルに変換するツールもあります。Macromedia Flash Paperというソフトもそのひとつですが、PowerPointで作った文書をFlashにして、紙飛行機の作り方をブログで公開したこともありました。以下のエントリーです。

■折り紙ヒコーキを作ろう(1)
http://birdwing.sakura.ne.jp/blog/2007/09/post_37.html

うわー、しまった。これ(1)で終わってるじゃないですか(苦笑)。時間があれば(2)を書くことしましょう(って、エントリーのなかでも言ってる気がする)。

かなりいろいろなことができるPowerPointなのですが、ぼくの見解では、あまり優れた使い方の本がないような気がします。企画関連の本であっても、添付されているテンプレートがいまいちセンスがなかったり、どちらかというとマニュアルライクで、なんとなく満足できない。図解がブームになった頃には図解に焦点を当てた本もありましたが、いまひとつ。ぼくが書いてみたい気がするんですけど、PowerPointの解説本。

などと妄想を広げつつ、ライフハック的にプレゼンテーションツールの使い方が紹介されているページがないかなと探していると、ITmediaにいろいろと面白そうな記事がありました。特になるほどなあ、と思ったのは、以下の記事でした。

■3分LifeHacking:ほかの人が作ったプレゼン資料をオンラインで閲覧する
http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0801/15/news068.html

何かを作ろうとするとき、いちばん手っ取り早いのが既に誰かが作った素晴らしい作品を真似る(=コピーする)ことで、模倣というのはあらゆる創造性の登竜門のような気がするのですが、ここで紹介されているのは、YouTubeライクにプレゼン資料を公開・閲覧できるサイトです。以下のふたつのサイトが紹介されています。

■SlideShare
http://www.slideshare.net/
080116_slideshare_400.jpg

■handsOut
http://handsout.jp/
080116_handsout_400.jpg

なかなか面白いじゃないですか。写真公開→動画公開という仕組みと同じですが、非常にニッチ(笑)。活用するひとは限られてくると思うけれど、それでこそネットのサービスという気もします。

公開プレゼンとか、企業からお題を出して企画を一般公募するとか、そんなコンテスト形式で使われると面白そう。それこそ知のオープンソースという感じがしますね(この言葉はなんだかステレオタイプで抵抗がありますが)。個人が自分の資料を公開するという図書館的な活用方法も便利ですが、たとえば就活で自分をプレゼンして売り込むとか、そんな活用方法もあるような気がします。

そもそもオンラインでプレゼンツールが使えるのであれば、ファイルをアップロードする必要もなく、ネットで作ってそのままプレゼンというスタイルも定着化しそうな気がします。印刷した企画書を配る時代も終わってしまうのかも。

そういえば、徹夜で分厚い企画書を作ってプレゼン直前にプリントアウトをするのですが、そういうときに限ってプリンターが故障してパニックになることも多くありました。何度それでひやひやしたことか(遠い目)。そんな時代も過去になってしまうのかもしれません。

登録してみようかなあ、handsOutとか。紙飛行機の折り方をアップしたいんですけど。しかし、利用するのも楽しいのですが、こういう新しいサービスを作るのも楽しそうですね。

投稿者 birdwing : 2008年1月16日 23:58

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