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2008年2月21日

指で触れる、操る。

はじめてぼくが購入したパソコンはAppleのMacintosh Perfoma 5320だったのだけれど、これがいまだに部屋のなかでVAIOの隣りにどでんと鎮座しています。邪魔でしょうがないのですが、なぜか捨てられない。

この前時代的なパソコンのマウスは、まだ光学式ではなくて、ごろごろとボールが転がるやつでした。先日何気なく家電量販店のPCアクセサリーの売り場をうろうろしたのだけれど、いま店頭に並んでいるものは光学式オンリーですね。

ボールを転がすマウスの場合、あたかも塊魂のように机の上のゴミをくっつけていくので困ったものです。毛玉を取るように、ちまちまとローラー部分のゴミを掃除しなければならなかったりして、かなり面倒。それがまた哀愁を帯びてしあわせだったりもするのだけれど、ゴミがくっつくとマウスが挙動不審になるので、細かいデザインを作ったりしているときには苛立ったものです。そんなごろごろマウスも時代とともに消えていくのでしょうか。

新しい入力方式としてやはり気になるのは、タッチスクリーンですね。昔からタッチパネル式のパソコンはあったような気がしますが、ウィンドウなどはマウスで動かすのではなく、指先でぎゅーっと引っ張っていければそれほど便利なことはない。なるべく情報もモノに近づいていくとわかりやすい。

ぼくのiPodはまだ旧式なのですが、最新のiPod touchでは 「3.5インチマルチタッチディスプレイ」 が搭載されていて、これで直感的な操作が可能です。これいいなーと思いました。実際にこのマルチタッチディスプレイに「44%が魅力を感じる」という調査もあったようです。

などということを考えていたら、飛び込んできたのがCNET Japanの「アップル、マルチタッチ技術を改良中--最大4本の指で操作」というニュースでした。ぼくが注目したのは次の部分です。

MacRumors.comが発見した特許出願書では、「MacBook Air」のトラックパッドに導入されたのと類似のマルチタッチ技術が申請されている。しかし、今回の技術では、ギターの「コード」を押さえるかのように最大4本の指を使って、全アプリケーションウインドウを前部に移動したり、Dashboardを開いたりするなどのMac OS Xの操作が可能となる。

ギターの「コード」を押さえるかのように、という比喩がいいですね。考えてみると、ギターのインターフェースってよくできていると思います。右利きのひとの場合は左手でフレットを押さえ、右手で弦を弾く。左右の役割が分かれていて、複合させることによって音を生み出す。鍵盤もパソコンのキーボードもそうだけれど、インプット方法やインターフェースの改良には興味深いものがあります。

ちなみにMacBook Airのトラックパッドの使い方は、次のようです。

■MacBook Air: トラックパッドとキーボードの使い方
080221_trackpad.jpg


指でダイレクトに画面にタッチして操作するインターフェースが映画にも出てきたことがあったっけ、と思っていたのですが、「マイノリティ・リポート」でした。スティーブン・スピルバーグ監督、トム・クルーズ主演の作品です。原作は「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」(映画化されて「ブレードランナー」)などのフィリップ・K・ディックですね。

B000HOL882マイノリティ・リポート
スコット・フランク ジョン・コーエン
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2006-11-10

by G-Tools

トレイラーをYouTubeから。

■Minority Report - Internet Trailer

マルチタッチ・スクリーンの技術ですが映画という想像の世界だけでなく、実現化にも取り組まれているようです。次の映像は2006年2月のデモンストレーションらしいのですが、おおっという感じ。期待が募ります。

■Minority Report becomes reality

パソコンレベルだと、こんなのもいいと思う。

■3D Desktop! TouchScreen and XGL on Linux!

一方で、マイクロソフトが描く未来もこんな感じ?

■Microsoft Surface - The Possibilities

携帯電話とテーブル型のパソコンが連携して、置くだけで視る+触れることによってデータのやりとりができたりします。家庭用の情報機器は早くこれぐらいに進化してくれるといいのに。

マルチタッチ・スクリーンの技術には疎いのですが、ちょっと探ってみるだけで、いろいろと面白い映像や情報が出てきました。採用するかどうかはともかく、アップルにしてもライバルを意識して特許を取ってツバを付けておきたい領域なのではないか、と思いました。

ところで、先日、長男くん向けのパソコンをやっと無線LAN接続してあげたのですが、googleでいろんなことを調べはじめました(たいていは、ウルトラマン関連だったりゲーム関連だったりする)。たどたどしい指でキーボードを打つのですが、ひょっとして数年後にはキーボード自体がなくなっていたらどうしよう。ブラインドタッチなど無理に覚えさせる必要がないのではないか。

キーボードを早く打てる練習をするよりも、人間のハードウェア/ソフトウェアつまり思考や心の鍛錬をした方が、どのような時代にも潰しのきくひとになれるのではないか、などと考えてもいます。技術は、どこまで進歩していくのでしょうか。

しかし、ほんと未来はわからないですね。

投稿者 birdwing : 2008年2月21日 23:16

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