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2008年2月22日
本の棚卸し。
もともとあまのじゃくな性格があるので、これを読め!とすすめられた本は絶対に読まないタイプでした(苦笑)。意地でも読まない。けれども、これ読んだらすごく感動した、面白かった、泣けた・・・という言葉を小耳にはさむと、ついついこっそり探しに行ってしまいます。前者がセス・ゴーディン的にいうと土足マーケティング的なアプローチであるのに対して、後者は非常にブログ的なゆるいおススメではないでしょうか。要するに強制的に押し付けられたくないんですね。
ただ、そこにも慎重な判断が働いていて、借り物の言葉で感動を総括してあるようなレビューは信用しません。実のところはあまり面白くなかったんだろうと邪推するわけです。読んでおいたほうがいい本もあるかもしれませんが、読まなきゃ生命の危機に直面するなら読みますが、そうでなければ別に読まなくてもいいんじゃないか。むしろ(自分が)読みたい本を読みたい。
あたり前のことですが、そろそろ他人の言葉や世間のトレンドにぐらぐら揺れるのではなく、確固とした自分のモノサシを持って、自分のサーチライトで照らしたものを手に入れつつ、こつこつと日々を積み重ねて生きてみたいと思っています。不惑でいたい。
最近は自分でテーマを決めて、そのテーマに関わる本を探して書店を放浪しています。ひとり自由研究的なスタンスで、読書、映画鑑賞、音楽鑑賞を楽しんでいるのですが、提出期限なし、テーマ自由の研究なのでとても楽しいですね。
そんなわけで読書について、読んだ本、これから読む本の棚卸しをしておきます。棚というか部屋の床に積み上げられているわけですけど。
仕事関連の参考としては、次の本を木曜日に読み終わりました。
見える化-強い企業をつくる「見える」仕組み 遠藤 功 東洋経済新報社 2005-10-07 by G-Tools |
古い本ではあるのだけれど、なかなか参考になることも多くありました。可視化経営のブームの起爆剤となった本だけあります(そのときには絶対読むかーと思ったけど。苦笑)。いずれ感想をきちんとエントリーにしたいと思いますが、何がよいかというと、たとえば「見える」という考え方をさまざまな切り口から整理している点でした。
ちなみに、今年に入って現在購入したまま積んでおかれているのは次の3冊。
その1人が30万人を動かす! 影響力を味方につけるインフルエンサー・マーケティング 本田 哲也 東洋経済新報社 2007-11-09 by G-Tools |
ソーシャルイノベーションデザイン―日立デザインの挑戦 紺野 登 日本経済新聞出版社 2007-12 by G-Tools |
新しい広告 嶋村 和恵 電通 2006-06 by G-Tools |
読了しているけれどもレビューを書いていないのは、次の3冊(+冒頭の1冊)。
地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」 細谷 功 東洋経済新報社 2007-12-07 by G-Tools |
プロフェッショナルアイディア。欲しいときに、欲しい企画を生み出す方法。 小沢 正光 インプレスジャパン 2007-02-28 by G-Tools |
音楽を「考える」 (ちくまプリマー新書 58) 茂木 健一郎 筑摩書房 2007-05 by G-Tools |
にもかかわらず、木曜日に本屋をうろうろして新書を3冊も購入してしまいました(涙)。茂木健一郎さんと江村哲二さんの本を読んだら、音楽についてもっと考えたくなってしまったんですよね。なので音楽関連の新書を3冊。
感動をつくれますか? (角川oneテーマ21) 久石 譲 角川書店 2006-08 by G-Tools |
儲かる音楽損する音楽―人気ラーメン屋のBGMは何でジャズ? (ソニー・マガジンズ新書 1) 持田 騎一郎 ソニー・マガジンズ 2008-02 by G-Tools |
ジャズ喫茶 四谷「いーぐる」の100枚 (集英社新書 421F) (集英社新書 421F) 後藤 雅洋 集英社 2007-12-14 by G-Tools |
久石譲さんの本から読み始めました。かなり読みやすい。茂木健一郎さん+江村哲二さんの本のなかで、西洋ではミュージックというと、まずアタマのなかに創造するのは楽譜であるというお話がありました(「西洋音楽を考える基本要素――楽譜中心主義」P.68)。そのあとで自筆譜では、その美しさ=音楽の美しさなどということが語られています。同様に久石さんもスコアを見ると音楽の美しさがすぐにわかる、というようなことを書かれていて、音楽を「見る」ということもあるのだな、と思いました。
久石さんの本は創造性に関するテーマで、どこかアーティストよりの内容ですが、2冊目の持田騎一郎さんの本はかなりビジネス寄りです。学生時代から趣味でクラブでDJをやっていた方のようで、音で雑音を消す、という考え方になんとなく惹かれました。BGM的な音楽というとぼくはネガティブな印象を持ってしまうのですが(つまり、どーでもいいけど流れていれば雰囲気づくりになるような音楽という)、しかし特定の時間・場所にばっちりはまる音楽があるような気もしています。そんなことを考えたくて購入。
3冊目は、今年はエレクトロニカやポップス、ロックと平行して、JAZZあるいはクラシックを聴いて自分の引き出しを広げてみたいと思っているので、そのための入り口として購入しました。さすがにJAZZの初心者としては何を聴いたらいいのか途方に暮れるので、入門書はありがたいです。さらにこの本は、これを聴け、という語り口ではないのがいい(笑)。1967年に開店した四谷の「いーぐる」というジャズ喫茶でかけてきた音楽を思い出とともに語っているところに、親しみやすさを感じました。
秋どころかこれから春になるというのに、読書のハルとなりそうな勢いです。でも楽しいからいいか、と。
投稿者 birdwing : 2008年2月22日 23:16
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