« [DTM]春に想う。 | メイン | 青いロマンス。 »
2008年3月13日
音楽で遊ぶ。
昨年のクリスマスだったか誕生日だったか、長男くんにドラゴンテイマーというニンテンドーDSのゲームをプレゼントしました。
ドラゴンテイマー サウンドスピリット ナムコ 2007-11-01 by G-Tools |
彼はドラゴン系のモンスターが好きなようです。ポケモンにしてもデュエルモンスターにしても、竜関連を集めています。おとーさんであるぼくにとって竜といえば「エルマーのぼうけん」シリーズに出てくる羽のはえた竜なのですが、幼い頃、長男くんにその本を買ってあげた影響がひそかにあるのかもしれません。結構、何気ないオトナのおすすめが子供ごころに深く影響を与えたりするんですよね。
エルマーと16ぴきのりゅう (世界傑作童話シリーズ) ルース・スタイルス・ガネット 福音館書店 1981-12 by G-Tools |
このドラゴンテイマーがどのようなゲームかというと、以下のページにも説明がありますが、画面に示された音符の通りに音を聞かせるとドラゴンが生まれる。DSにはマイクがついていて、そこで音声を認識するようです。
■ドラゴンテイマー サウンドスピリット公式サイト
http://www.bandaigames.channel.or.jp/list/ds_dragontamer/
そんなわけで、ドラゴンを手に入れるために、ピアニカなどでDSの画面に向かってぷーかぷーか吹いていたのですが、うまくできないよう・・・ということでぼくに助けを求めてきました。どれどれ、まかせてみーと、DTMで音を鳴らしてあげた。認識する時間が短いので全体の長さを調節しなければならなかったのですが、ベートーヴェンの運命の冒頭などでは、オーケストラヒットのプリセットでじゃじゃじゃじゃーんとやってあげたら、おお!とびっくりしていた。
そもそも部屋にこもってひとりで音楽制作をすることが多いぼくとしては、そんな風に子供と触れることがあまりないので、なかなか楽しいひとときでした。ただ、やっぱりぼくが手伝ってしまっては面白くないと思うので、あとは勝手に自分でやらせるようにしましたが。
しかし、あとでサイトをみたら、サイトにキーボードがあるじゃないですか。「竜界のキーボード」らしい。ちゃんとパソコンのキーボードに対応して音が出せるようになっています。「ドラゴンスコアを手に入れたのに身の回りに楽器がない~という人はこのキーボードを使って音を聴かせられるぞ!」という細かい配慮がにくい。優しい。
とにかくDSにはスピーカーだけではなくてマイクも付いてるのか、とあらためてこのちいさなゲーム機のポテンシャルに感動したのですが、DTMを趣味とするぼくとしては、ITmediaの「アナログシンセの名機がDSでよみがえる――「KORG DS-10」登場」というニュースにおお!と思いました。DSでアナログシンセサイザーをシミュレートしている。
AQインタラクティブは3月12日、ニンテンドーDS用音楽ツールソフト「KORG DS-10」を7月に発売すると発表した。コルグ(KORG)と共同開発し、アナログシンセサイザーをタッチパネルを使って演奏できるのが特徴。「スタイラス・ミュージック」という新しいスタイルを提案する。価格は4800円。
スタイラス(タッチペン)で配線できるんですね。アナログの配線をつなぐ音作りをDSで再現しているのが、シンセごころをくすぐります。公式サイトのトップにYouTubeによる映像を載せているところもいい。マニュアルであるとか操作を見せるときに映像は効果的です。
■公式サイト
http://www.aqi.co.jp/product/ds10/
■KORG DS-10 #001
■KORG DS-10 #002
うおお!!音作っているところいいなあ。レゾナンスとかフィルターとかぐにょぐにょ操作しているのをみると、くらくらしてきます。これたまらなく欲しいんですけど!!ITmediaの解説を引用すると、基本的には1978年のアナログシンセをベースとしながら、最新のKAOSS PAD的なエフェクトも装備しているらしい。
1978年発売のアナログシンセ「MS-10」をデザインコンセプトとし、DSの2画面とタッチパネルを活用して操作可能。エフェクター「KAOSS PAD」や、直感的に演奏できる超小型シンセサイザー「KAOSSILATOR」と同様のタッチコントロール機能を備え、リアルタイムなサウンドコントロールとノート(音符)入力が可能。楽器初心者からプロまで満足できる仕様になっているという。
KORG MUSEUMのMS-10の解説ページがまた泣ける。仕様については以下のように書かれています。
具体的には、パッチング可能な2台の2オシレーターアナログシンセシミュレーターと、アナログシンセで作成した音を使う4パートのドラムマシン、6トラック(アナログシンセ×2+ドラムマシン×4)/16ステップのシーケンサー、3種類のエフェクト(ディレイ、コーラス、フランジャー)を搭載。ノート入力モードはタッチコントロール、キーボード、マトリクスの3種類。リアルタイム演奏するサウンドコントロールモードも備える。
うーむ。これはあなどれない。通信機能もあるらしいので、複数ユーザーとセッションしたり曲のデータも交換できるとのこと。ああ、いまの子供たちって、なんて恵まれているのでしょう!いや、これは子供よりオトナが買いそうだ。ちなみにAmazon限定で販売のようです。ううう、どうしよう。注文したい。うずうず。
考えてみるとぼくがDTMをはじめたのは、YAMAHAのQY-20という玩具のような手乗りシーケンサーがはじめてだったのでした。さ、探したら出てきたー。どわー。これは15年前に購入した機材です。変色してきったねー(苦笑)。
とはいえ、電池駆動ができるので、持ち歩いてモバイルで曲を作ったりもしていたんですよね。さすがに電車のなかでちまちまとちいさい鍵盤を押していると、あんた何?という感じで見られて恥ずかしかったのですが。DSなら電車のなかでも曲作りができるかもしれない。15年前であればともかく、あらゆる場所で携帯電話でメールを打ったり、ゲームをしている現在では、さほど違和感がないのでは。良識のある教育者的な見解はともかくとして、ぼくは優等生の視線で新しい風潮に眉をひそめるよりも面白がってしまうタイプなんですけどね。
ちなみに「男の隠れ家」という雑誌を購入したのですが(なんてタイトルだ、という感じです。苦笑。これについては別途またエントリーを立てる予定)、音楽の変わった遊び方としては、おじさんたちにひそかに人気があるのはギターの塗り絵らしい。
ギター塗り絵 ロックの時代を彩った名器8本を塗る ギター・マガジン編集部 リットーミュージック 2007-10-30 by G-Tools |
リットーミュージックから出ていて本格的なのですが、DSのシンセより、こっちのほうがどうかと思うなあ(苦笑)。塗り絵はボケ防止にもよいということを聞いたことがあるんですが、塗り絵するよりもヘタでもいいから弾いてみたほうがいいんじゃないか。でも、いろんな音楽の楽しみ方があっていいですよね。
投稿者 birdwing : 2008年3月13日 23:53
« [DTM]春に想う。 | メイン | 青いロマンス。 »
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://birdwing.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/898