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2008年3月19日

青いロマンス。

新宿の駅では全面的にプロモーションされていて、小田急線の車内広告でも告知されているのだけれど、小田急がブランドロゴを変えたとか。そういえば先日、青いロマンスカーが開通して、一部ローカルな話題にもなっていました。

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ちいさな子供はどういうわけか電車が好きです。電車のなかのノイズが胎内の音に近いからというようなことも聞いた覚えがあるのですが、真偽はわかりません。電車に限らず自動車なども好きなので、単純に動くものが好きなのかもしれない。

いまはティーン(といっても10代にはいったばかり)になった長男くんですが、幼稚園の頃までは電車オタクに近い感じでした。○○系という細かいところまで記憶していたぐらいです。ところが成長するにしたがって別のものに興味を惹かれて、まったくその天才的な知識は消滅してしまった。

逆に次男くんのほうは、暗記はまったくだめで、車両の名前を「すーぱーいえろー」など勝手に命名してしまう(苦笑)。が、彼は絵にはこだわりがあり、まだ3歳ぐらいのときにソニックの絵を書かされて、ものすごいダメ出しをくらったことがありました。ソニックは難しいんだよう(泣)山の手線にしてくれ。中央線でもいいけど(同じか)。

さて、ブランドロゴの変更と青いロマンスカーのお披露目のためか、東京のビジネス街のとあるビルの前には(というか大手町ですが)、青いロマンスカーの催し物が設置されていました。

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何だろうと近づいてみると、ちょっとしたバーのような感じになっていて、そこで飲み物を売っている。なかなか力が入っています(このイベントは19日で終了とのこと)。

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ロマンスカーといえば昔は赤が定番だったのだけれど、白いスマートなVSEが登場してから、イメージが変わってきました。丸っこい以前のロマンスカーと比べると親しみやすさはなくなった気がします。けれども洗練された車体のデザインという感じ。ちょっとヨーロッパっぽい?これがVSE。

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そして今回は青。通勤電車として東京メトロに乗り入れる意味もあるのではないかと思います。そもそも小田急線は一部、地下鉄千代田線の路線内も走っているのですが、なんとなく地下鉄にロマンスカーが走るのは違和感がある。遭遇したら驚きそう。

ロゴのブランドイメージなどについては、以下で説明されています。説明からコンセプトの部分を引用します。

■「小田急グループ ブランドマーク」を制定(PDFファイル)
http://www.odakyu.jp/program/info/data.info/3353_1782322_.pdf

このマークは、「豊かな沿線環境のもとに、自然・歴史・都市文化の新しい 融合、豊かな生活の創造、より多くの上質と感動を提供していく小田急 グループ」を表現しています。デザインのコンセプトとして、小田急 ブランドの基準となる価値観のキーワード「真摯」「進取」「機知」「融和」を根底におき、「躍動感」「先進性」「お客さまとのつながり」 といったこれからのグループの姿勢を、odakyu の頭文字である「O(オー)」 の中にダイナミックに集約させました。ブランドマークメインカラーの ブルーは、小田急線を中心に長年親しまれてきた色であり、「小田急らしさ の誇り」として使用していきます。

悪くはないですね。もともと小田急線の各駅停車は青い車体だったわけでもあり、よりブルーのイメージと統合されたという感じでしょうか。しかし、気になるのは小田急百貨店などはどうするか、ということ。現状ではまだ昔のロゴを使っているようです。ODAKYUのAの文字がとんがったようなロゴです。百貨店にこのロゴが合うかどうかは、なんとなく疑問もないわけではない。昔のロゴに馴染みすぎているせいかもしれないけれど。

ちなみに小田急グループの経営理念は次のようになります。

小田急グループは、お客さまの「かけがえのない時間(とき)」と「ゆたかなくらし」の 実現に貢献します。

輸送時間の短縮化や、さまざまなニーズに合わせてバリエーションを用意することは、利用者の「時間」と「くらし」を豊かにするものだと思います。理念-ロゴデザイン-具体的な施策(MSE)という整合性はきちんと合っていて好感が持てます。ただし、その理念のために周辺住民が我慢しなければならないことが生じると、どうかと思いますが。

鉄道の未来としては、リニアモーターカーの開業(首都圏-中京圏)は2025年となっているようです。物理的に時間の短縮となり、利用者にとっては、かけがえのない時間を有効活用できるようになります。とはいえ、既存の電車レベルでは複々線化やダイヤ改正などによって対応するしかない。青いロマンスカーの登場も、小田急にとっては新たな需要を生み出すためのイノベーションのひとつのように思われます。

鉄道のような運輸の分野においても、時代に合わせた変革の必要性があるのでしょう。どのような事業展開をしていくかということにもつながると思うのですが、新しいもの好きの自分としては、青いロマンスの登場に期待しています。

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■青いロマンスカーの特設サイト。
http://www.odakyu.jp/romancecar/mse/index.html

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投稿者 birdwing : 2008年3月19日 23:58

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