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2006年3月21日

映画 ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦

▽cinema06-024:空想と現実のあいだで。

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ティガもダイナもガイアも出てくるという、これでもかという作品ですが、うちの9歳の長男はいたく気に入ったようで2回も観ていました。というのも、物語の上手さにあるような気もします。不思議な赤い球を手にすることで、主人公の少年たちはその願いを現実化することができるようになる。そこで、空想の世界であるガイアを現実世界に呼び出すわけです。この映画自体が空想の世界といえばそうなのですが、空想のなかの世界でまた入れ子構造の空想の世界が現実化され、ガイアに変身する隊員は戸惑ったりもする。大人の目からみると、こういうのあり?という苦笑気味な展開なのですが、よく考えてみると、少年時代には空想も現実の一部でした。サンタクロースを信じるような確かさで、ウルトラマンも信じていたかもしれない(もちろんどこか特撮でしょ、と冷めた気持ちもあったことは確かですが)。そしてただのヒーロー映画ではなく、日々の生活で言いたいことも言えずに勇気の出ない少年が異次元からの転校生の少女に恋する、世界を守るために勇気を出す、という物語が秀逸だったのだと思います。思えば「時をかける少女」など、NHKの少年ドラマシリーズには夢中になったものです(あ、年齢が)。そしてあの物語のなかでも、いっしょに過ごした記憶が消えてしまうことが、ある種の切なさをもって心に残ったものでした。ジュブナイル的な物語のツボを押さえたよい作品だと思います。3月21日鑑賞。

*年間本100冊/映画100本プロジェクト進行中(21/100冊+24/100本)

投稿者 birdwing : 2006年3月21日 00:00

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