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2006年3月27日

ネバーランド

▽cinema06-026:信じること、空想すること。

B000FHIVWMネバーランド [DVD]
デイヴィッド・マギー
ショウゲート 2006-06-23

by G-Tools

ピーター・パンの劇作家ジェームズ・バリ(ジョニー・デップ )の物語です。4人の息子をもつ未亡人(ケイト・ウィンスレット)と公園で出会い、彼女の家族と過ごすようになります。息子のうちのひとりにピーターという少年がいるのだけれど、父を亡くしたときから心を閉ざしてしまって、夢みることを拒絶している。その少年ピーターとの関わりに、なかなか切ないものがありました。たかが芝居だ、とか、あなたは父ではない、とか、現実を冷たくみつめて言い放つ少年に、バリは夢をみることを教えようとする。「彼は、はやく大人になろうとしている」と表現するのですが、それでもやっぱり子供は子供なんですよね。母親の愛情を求めているし、父親と約束したのに行くことができなかった釣りのことがずっと心に陰を落としている。

緑の芝生の映像や、空想のシーンと交錯するイメージや、空をふわふわ飛ぶような浮遊感や、どこか曇ったガラス越しにみるような風景そのものが、なんとなく気持ちいい。信じるとそこにネバーランドが存在する、というのは、映画そのものも同じかもしれません。3月27日鑑賞。

*年間本100冊/映画100本プロジェクト進行中(21/100冊+26/100本)

投稿者 birdwing : 2006年3月27日 00:00

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