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2006年4月23日

夕鶴の気持ちがわかる。

次男(3歳)と文字のカードで遊んでいたところ、「これなんてよむの?」と訊かれたので、「これは、ね、だね」と言ったところ、「すごいね、ぱぱちゃんよくわかるね」とほめられちゃいました。たぶん、うまく読めたときにほめてあげていたので、それが嬉しくて、ぼくのこともほめてくれたのだと思います。たいしたことではないのですが、ひょっとするとこれが社会のいちばんの基本ではないか、と感じたりもしています。嬉しい気持ちにさせれば、嬉しい気持ちを返してくれる。もっと彼をほめてあげようと思いました。

ところで、土曜日から没頭していたDTMの作品をついに完成させました。ブログにも書いたのですがVocaloidのコンテストがあり、そちらに応募しました。賞を狙うというよりも、Vocaloidを使っていて、このソフトウェアにささやかな期待をしているものとしては、こういうお祭りにはエントリーしておいた方がいいと考えたからです。しかしながら、既にものすごい数の作品が公開されていて、マイナーなソフトかと思っていたら、かなり人気があるようでびっくりしました。

応募するためにはYAMAHAのプレイヤーズ王国というコミュニティに登録しなければならず、まずはそちらの登録(無料)からはじめました。ブログやSNSなどをやっていると、このような会員登録には慣れてしまうものです。あっという間にできました。しかしながら、プレイヤーズ王国にもマイページに日記が用意されていて、ここでも日記か、となんとなく力が抜けました。総表現社会というよりも総日記社会というような気がします。とはいえ、とりあえず何か書いてしまうのが、かなしい習性です。アクセス解析(訪問者)の機能も用意されていいて、監視されている感覚があって賛否両論だと思うのですが、アマチュアミュージシャンどうしで交流するのも面白そうな感じがしました。

楽曲の登録およびコンテストにエントリーしたところ、公開には2週間ぐらいかかる、とのメッセージをいただきました。自動返信ではあるのですが、2週間たったらコンテストは終了です。大丈夫なんでしょうか。

実力的に参加賞で終わると思うのですが、いまぼくができることをすべて注ぎ込んだ感じです。Vocaloidの三重唱もトライして、語りも入れてみました。ついでに、前回Oxygenという曲の弦楽四重奏のアレンジに挑戦したのですが、これもアレンジのなかに取り入れています。

とにかく消耗しました。明日から会社というのが不安なぐらいの消耗です。そこで思ったのですが、夕鶴(つるのおんがえし)という作品がありますが、あれはクリエイターの気分を実によく描いているものだと感じました。子供と遊ばなきゃと思いつつ、どうしても曲を仕上げたくて、部屋に閉じこもってパソコンで曲を作りつづけてしまったのですが、自分の羽を一枚一枚抜いて曲を仕上げていくような感じです。しかしながら、奥さんや子供がやってきて部屋を開けてしまう。モーツアルトだとか小室哲哉さんだとかの気分で作っていてもドアを開けられてしまうと、一気にクリエイターから鶴(というかくたびれた父もしくは趣味のために引きこもっているさえない旦那)になってしまうわけです。ごしょうだから、このドアを開けないでくださいまし、という感じです。

最速の制作時間だったような気がします。アイディアはストックしてあったのですが、ほぼ土日で完成させました。もう少し時間をかけていると、インスピレーションが逃げてしまうような気もしました。家族は犠牲にしてしまいましたが、ゴールデンウィークで挽回することにします。ちなみにそこまでして作った曲のタイトルは「Qualia(クオリア)」といいます。自分で自分に突っ込んで、あーあ、ついにそういう曲を作っちゃったか(苦笑)という感じがしました。

ほんとうはすぐに聴いていただきたいのですが、プレイヤーズ王国で公開できたときに、またご紹介することにしましょう。しばらくは曲づくりから離れようと思います。ほんとうに消耗してしまったので。

投稿者 birdwing : 2006年4月23日 00:00

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