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2004年12月 6日

懐かしさと新しさ

土曜日、大学時代の友人と久し振りに会いました。いわゆる同窓会ってやつです。友人たちはどこか学生時代のままで、時間の流れが止まってしまったような感じさえしました。

とはいえ、まったく同じということはなくて、それぞれが家庭を持ち、仕事では苦労しているだろうし、難しい資格を取得するなどスキルアップして独立したひともいる。変わらないようにみえても、僕等は少しずつ変わっている。学生の頃と比べると、生活を推進するためのエンジンを強化している(もちろん衰えちゃってるエンジンもありますけどね。残念ながら)。

Firefoxの登場でブラウザ関連が熱い、ということは以前にも日記に書きましたが、そのなかで懐かしいと感じたのが、ネットスケープの復活です。ちょっと古い記事ですが。

■Netscapeの新ブラウザは、FirefoxとIEの「どっちも採り」

米西海岸時間30日午前8時の時点で、Netscapeファンらは、2つのブラウザエンジンを積むNetscapeのプロトタイプを試運転している。この新ブラウザでは、MozillaやFirefox、古いNetscapeブラウザを動かすMozilla FoundationのGeckoエンジンと、多くの人々が事実上のウェブ標準と考えているMicrosoftのInternet Explorer(IE)エンジンを切り替えて使える。

2つのエンジンを積んでいるんですね。IEの人気が落ちている現状はチャンスなので、ちょっと頑張ってほしい気もします。「ネットスケープってまだあったんだ。懐かしいね」という復活ではなく、新しい力として再生してほしい。ただ、やっぱりIEも次の手を考えているとは思うのですが。

いちばん勢いにのっているFirefoxは、募金で全面広告を打っているようです。

■米MozillaのWebブラウザ「Firefox」、募金でドイツの新聞に全面広告

米メディアの報道(CNET News.com)によると、欧州の募金キャンペーンでは、2403人から9万3000ドル以上の寄付が集まり、その大半を全面広告の費用にあてた。広告には、寄付者全員の氏名が載っている。同キャンペーンでは当初、3000~3500人の支援を見込んでいたが、「米国でのキャンペーンの方が早かったので、すでにドイツからも多くの人々がそちらに寄付をしたあとだった」(募金キャンペーン・サイト立ち上げに参加したHagen Merzdorf氏)

コミュニティが全面的に支援しているとのこと。広告に氏名を掲載するということは、「私はFirefoxを支持します」という宣言になります。これはメーカー側からの情報発信ではなくて、ユーザーが主体となった情報発信です。

環境はどんどん変わっていきます。過去を懐かしむとともに、新しい何かをやりたい。ブラウザだけでなく人間であるぼくらも、新しいエンジンを積むとか、インターフェースをリニューアルするとか、変わっていきたいものです。

「仕事」と「家庭」というのも、ある意味ふたつのエンジンで動かしているものですが、「仕事」と「趣味」とか、エンジンを切り替えられるぐらいの余裕がほしい。ブラウザにしても、ぼくらにしても、そういう多層的な価値を持つことが必要になってくるような気がします。なんだか人生論になっちゃいましたが(笑)。きっと同窓会で古い友人に会ったせいでしょう。

投稿者 birdwing : 2004年12月 6日 00:00

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