« 有「書」実行。 | メイン | 永遠の学生ホール。 »

2006年2月17日

さりげなく、お祝いを。

インターネットの恩恵というべきかもしれませんが、ネットを通じてさまざまなひとたちと交流できるようになりました。ぼくは趣味でDTM(パソコンを使った音楽づくり)をしていることもあって、アマチュアミュージシャンの方とも知り合うことができました。遠く離れたところに住んでいたとしても、インターネットに距離はありません。東北に住んでいる方とデータのやりとりで曲を作ったこともあったのですが、メッセージを交換することによって対話したり、ブログを読んで制作についての考え方を学んだり、さまざまな面で創作上の刺激を受けています。

キヌガサというSNSでTahiti80というバンドのコミュニティに参加していたことがあったのですが、そこで知り合ったひとにSheepさんという方がいました(現在はキヌガサは退会されてしまいましたが)。SheepさんはK.K.さんとふたりでLotusloungeというユニットを組んで音楽活動をしています。どんな音楽なんだろうとサイトで視聴したところ、これはいい!と思いました。さすがにTahiti80のコミュニティに参加されているだけに彼等のようなアレンジの曲もあって、感性が合う。好きなアーティストが同じ場合、アマチュアさんであっても彼等が作る音楽というのは合うものだな、と思いました。

2年前に初めてのCDを出したときには迷わず購入。なんとオリジナル曲のプロモーションDVD付きなのですが、音楽に対する想いというか真摯な姿勢が伝わってきて、とてもいい感じでした。このアルバムに入っている曲は、すべてレビューを書けるのですが(というか書いたこともあったのですが)、全曲すべて完成度が高い。Sheepさんのふわっとした力の抜けたボーカルと、K,Kさんの緻密なプログラミング(これはほんとうに参考にさせていただいています)がマッチして、透明な音の広がりと、やさしい世界観のある曲ばかりです。

このLotusloungeの「Shang-hi love sick」という曲が、ヤマハの運営するMusicFrontのオーディションでグランプリを受賞したとのこと。おめでとうございます。以下のサイトで視聴できます。

■MusicFrontのグランプリ
http://www.musicfront.net/grandprix/

MusicFrontからのコメントには以下のように書かれています。なかなか本質をついたコメントだと思いました。ぼくも共感できます。引用します。

異国情緒漂う情景的なトラックに、限りなく力の抜けたヴォーカルがとてもクールですね。プログラミングもかなり凝っていて、完成度が高いです。中国をコンセプトにしたサウンドアプローチは、1980年代にYMOなど、テクノのアーティスト達に取り上げられブレイクして、シーンを作りました。その匂いを残しながら2000年代に現れたネオなアーティストであ るように感じました。今後がとても期待されます。

CDのなかでも「Shang-hi love sick」はいちばん好きな曲でした。ボコーダーでボーカルを処理してあって、YMOっぽくもあり、エレクトロニカではなくテクノポップと言っていた1980年代を思わせるような珠玉のポップスです。MusicFrontでは3曲を視聴できますが「Timer(Remix Ver.)」もいい。途中から入ってくるドラムがかっこいい。

■Lotusloungeのアーティストページ
http://www.musicfront.net/audition/artist.php?ID=6043

ところで、Lotusloungeのおふたりは先月の8日に結婚式をあげたそうで、新婚ほやほやのカップルです(あっ、アイドル的な人気のあるSheepさんなので、こういうことを書いてはまずいかな?)。夫婦でいつまでも音楽をクリエイトできるのは素敵だと思いました。残念ながらうちといえば音楽以外の絆で結びついてしまったのですが、家族で共通の趣味があるのは幸せなことです。

なんとなく今年はいい年になりそうだということをSheepさんは言っていたのですが(といってもお会いしたことはないのでネットを通じて、ですが)、4月15日にはライブもやるとのこと。さいさきのよいスタートです。これを機会に多くの方に聴いていただいたり、ブレイクを期待しています。

+++++

■Lotusloungeのサイト。Sheepさんの撮影した写真も掲載されています。
http://alterego.fem.jp/

■久し振りに、Tahiti80のことを思い出しました。ゾンビーズのロッド・アージェント風の鼻にかかったボーカルがよいと思います。ぼくは1枚目の「PUZZLE」が好きです。

B00004TZ26パズル
タヒチ80
ビクターエンタテインメント 2000-04-21

by G-Tools

投稿者 birdwing : 2006年2月17日 00:00

« 有「書」実行。 | メイン | 永遠の学生ホール。 »


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://birdwing.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/557