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2006年4月 8日
動画で表現すること。
入学式や卒業式のシーズンです。デジタルスチルカメラやデジタルビデオが活躍する時期になってきました。ぼくの持っているカメラやビデオは旧式のもので、新しいものが欲しいなあと思っているのだけれど、なかなか買い換えることができません。両方抱えて撮影するのは結構大変なものです。カメラとビデオが一体化している機種もありますが、動画と静止画は撮影するポイントが違うような気もしています。動画だから生きる構図、静止画だから生きる構図というのがあるような気がする。もちろん素人なので「気がする」というレベルですが。
息子が幼稚園や小学校に入ったときに、わが子を撮影しようとするおとうさん、おかあさんの意気込みにはすごいものがあると思いました。ぼくも必死でファイダーを覗くのですが、ビデオで撮ることに集中しすぎて、全体の雰囲気がどうだったかということを覚えていないことも多かった。そこで、ファインダーを覗くのをやめてみると、逆にああ撮っておけばよかったと思うものです。もちろん記憶のなかにしっかりと残しておけばいいのですが、カメラマンとしての自分と父親としての自分を、うまく共存できないものかといつも悩みます。21世紀なので、子供にチップか何かが埋め込まれた服を着てもらって、そのチップを自動追跡して録画してくれるようなAIビデオが登場してほしいものです。
一方で動画を掲載するサイトがにわかに注目を浴びつつあります。海外のYouTubeというサイトが盛り上がっているようです。これがアマチュアか?というように、高度な編集をされたものもある。けれども一方で投稿された動画を解析したところ、テレビ番組や映画をまるごと掲載するようなひともいたため、投稿できる動画は10分間までという制限をかけたというニュースも3月の終わりにありました*1。日本でも、PeeVeeというサービスがスタートして、注目されていました。
「東大式絶対情報感」という本にも書いてあったことですが、伊東先生の講義では、自分で研究テーマを決めてPowerPointを使った発表をして、その発表している姿をお互いにビデオに撮影する、というようなこともやっているようです。別に大学ではなくても、小学校の高学年でも可能かもしれません。先進的な私学などではやっているかもしれないのですが、夏休みの自由研究で、まずインターネットで情報検索して、実際に町に出てひとに聞いたり図書館でさらに調べる。それをプレゼンテーションとしてまとめて発表し、発表の風景を録画したものをみせる。見ながら、お互いによいところや悪いところを指摘し合うこともできそうです。自分では完璧だと思っていても、客観的にプレゼンをみると、とほほなことも多いものです。
ぼくもやってみたほうがいいかもしれません。けれども、いざ自分がやるとなると正直なところ抵抗があります。文章や創った音楽を公開することはできても、ナマの自分の動画をみるのは恥ずかしい。自分でみるのが恥ずかしいぐらいなので、公開するのはもっと恥ずかしい。小学校でやったらどう?という提案をしておきながら、いやぼくは勘弁してください、とまことに腰砕けな状態なのですが、これも一歩踏み出すと自然にできるようになるのでしょうか。どうだろう。
YouTubeでは自分をプレゼンテーションする動画もあるようです。そのあたりはさすが自己主張する欧米社会だな、という印象を持ちました。日本も頑張りましょう。
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■YouTube(英語)。面白い映像を紹介するリンク集やブログも増えそうです。
http://youtube.com/
■こちらは日本のPeevee.tv。イヌ・ネコなどの癒される動物映像はいけると思います。子供の映像などは、社会的な課題もありそうです。
http://peevee.tv/
*1:CNET Japanの記事を引用しようとしたのですが、先日からどうもサーバーが落ちているようなので断念しました。残念です。
投稿者 birdwing : 2006年4月 8日 00:00
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