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2006年4月11日

いい感じ、そして閑話休題。

何がどうだということは言いにくいけれども、いい感じの日々です。帰宅するときには雨が降っていたのだけれど、傘を差さずに帰ってきました。コートの上にぽつぽつと雨が当たって音がしたので、かなり降っていたのだと思うのですが、特に煩わしい感じはありませんでした。DTMに没頭して夜更かしだったので眠くて頭痛もしたけれど、それもまた心地よい。このいい感じが長くつづけばいいと思うのですが、なかなかバランスを取るのは難しいものです。

最近、小説をあまり読まなくなってしまったのですが、それはひょっとしたら映画を観ているからかもしれません。物語的なものは映画で充足しているので、物語ではないものを書物に求めているような気がします。現在、小説としてはパウロ・コエーリョの「11分間」を読んでいるのですが、遅々として進みません。保坂和志さんの「カンバセーション・ピース」も購入したまま、手付かずの状態です。そんな状態なのに今日、gadochanさんがコメントで紹介されていたカート・ヴォネガット・ジュニア(ジュニアが入るんですね)の「タイタンの妖女」を買ってしまいました。

小説ではない本は、HiRosさんのブログで「心脳マーケティング」のなかにメタファについて言及されていたことを知り、未読だったのですが最初から再読をはじめました。以前読んだときには気付かなかった「ORの圧制」という言葉を発見し、これは「ビジョナリー・カンパニー」にも書かれていたことであり、認識を新たにしています。同時に高田純次さんの「適当論」を半分ぐらい読み進めて、妙に癒されたりしています。ついでに、今日は茂木健一郎さんの「意識とは何か−<私>を生成する脳」も購入。ほんとうに小遣いは大幅に減少し、未読本などが増えていくばかりです。

けれども、このあらゆるものにちょっとだけ手をつけながら未完な状態もまた、いい感じです。あらゆる可能性がぼくの周囲に散らばっている感じがする。若い頃には、とにかく動かなきゃ、あれもやらなきゃ、あそこに行かなきゃという脅迫観念のようなものがあり、また他人を必要以上に気にしたりもしていたのですが、最近、そんな自分の意識から解放されつつあります。年を取ったのかもしれません。でも、狭い世界であっても、自分の好きなものたちに囲まれ、理想の世界を追求して、のんびりまったり生きてみるのもいいのではないでしょうか。

パソコン関連では、古いマシンにLinuxをインストールしてみようと思っていたりして、ハードディスクを整理しています。点描画のような音楽制作と並行して、こつこつといろんな試みをやってみようと考え中です。一方で、9歳の長男にパソコンを教えるために、古いVAIOを彼のために設定し直そうと思っています。

外はまだ雨が降っているようです。仕事も忙しくなりつつあるのですが、効率的かつ高度な仕事ができることを心がけつつ、自分の時間(と息子たちとお話する時間)を大事にしたいものです。

投稿者 birdwing : 2006年4月11日 00:00

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